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2024-02

薬師寺東塔落慶法要 - 2023.04.27 Thu

国宝・薬師寺東塔(白鳳時代)が10年にわたる史上最大の改修修理修復に入ったのは平成21年、まだ京都に移住する前だった。10年もかかると聞いて、長らくこの姿をみられないのが残念に思うとともに、10年先、自分ははどうなっているだろう??と思っていたあの頃。年月はあっという間に流れ、♪あの頃の未来に僕らはたっているのかな〜(^_^;、、、で、3年前、覆屋の取れたばかりの東塔を見に行った。

フェノロサが「凍れる音楽」と讃えた、というその姿は健在であった。それを記念しての落慶法要、あべのハルカスでの薬師寺展(チケット買った)がおこなわれるはずだったが、コロナですべて流れてしまった。



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そして3年、ついに落慶法要の晴れの日を迎える東塔。
2000人規模の法要を5日間、の大きな法要となる。



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晴れの日、水煙の上に五色の吹き流しがおどる。なにやら塔も誇らしげだ。


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整然と並べられた椅子、この日は気温こそ22度くらいだったが、じっと屋外にいるとじりじり暑い。


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10時半からの法要に2時間前に行ったにもかかわらず、開門前にすでに行列ができている。みなさん、熱心な信者だ。(私の信仰心はちょっとあやしいのだが)
かくの如く、スタッフさんもご案内のお坊さんたちも手ぬぐいに麦わら帽子着用、熱中症対策をしてはった。


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しかもお持ち帰りの記念品がはいった紙袋には薬師寺ウォーターまではいっていて、参会客が熱中症で倒れないように、とのお心使い。「はい、ここでみなさん、お水を飲んでください!」という親切な指示まで(^_^;


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さらなる対策としてやはり紙袋にはいっていた水煙モチーフの手ぬぐい、、、


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これを半ば強制的に全員頭にかぶる(^_^; なんだかアヤシイ新興宗教みたいに見えるな。

私は黒っぽい服をきていったものだから、焦げるかと思うくらい暑かったが、これで大分ましに。白は太陽光線を反射しやすいという小学校の時の理科の実験(虫眼鏡で太陽光に焦点を結ばせると黒い紙の方が白よりはやく燃えるという、、)を思い出したりして。



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さらに入ってたのは「開眼筆」
東塔におさめられたご本尊(釈迦四相像・中村晋也作)の開眼の儀をされるのだが、その時思いだけでも一緒に、とみんなで筆を突き出す、というイベント(?)


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これはその予行演習(^_^;
会奉行の大谷師の人の心をそらさない、面白おかしい説明と解説で、みんなで「南無釈迦牟尼仏〜!」を唱えながら筆を突き出している練習風景。筆の角度やらもお手本を見せるという念の入れよう。


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(法会に参列されるお坊さんたちの晴れの履き物)

太陽光にさらされながら、日焼け止めを塗りながら待つこと約一時間。


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昭和56年、高田好胤師の写経勧進にて再建された西塔の水煙にも吹き流しがひるがえるのを眺めたりしているうちに南都楽所の楽人達入場。


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その楽の音にあわせて舞楽・振鉾(えんぶ)が会場を祓い清める舞を。まずは赤袍の左方。


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ついで緑袍の右方。
(つがい舞で左方は大陸系、右方は高麗系といわれる)


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柄香炉を捧げ持つお坊さん達の袈裟もこの法会のために誂えた草木染めのものだという。


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式衆は薬師寺のみならず末寺の方々もおられ、尼さんもおられてたいそうな人数であった。


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ついで音楽にあわせて三重塔の全層の扉を一度に開くという開扉の儀、これ前の方に陣取ったので、かえって見えにくかった。しかし二層目三層目の扉が開くのは初めて見た。


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加藤朝胤管主のご登壇、右手のおつきの僧が持っているのがかの開眼筆。


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開眼之儀、もちろん参会者もさきほどの練習のように「南無釈迦牟尼仏〜!」と唱えながら参加しましたよ。


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これが後ほど拝見したその筆
右下に、高田好胤師のご遺影が飾られていたのに気づかず、惜しいことをした。


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散華
この散華のシャワーは、極楽浄土もかくや、とばかり、風にひらひら舞っていっそう場を晴れやかにする。ほんま、この散華って好き。なんとか一枚ゲット。



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その間に舞台右では武者小路千家家元による献茶(日替わりで五流派の家元が奉仕される豪華さ)


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左では御家流香道宗家三条西宗匠の献香(こちらも五流派日替わり)
三条西家だけあって衣冠束帯のお姿。


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この日の祝辞は東大寺別当橋村猊下であった。


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この祝辞も日替わりなのだが、南都五山のトップの呼称が、それぞれ違うのな。


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式衆退堂、これを先導する会奉行はzoomの講座でおなじみ、先だって花会式の咒師でもあった高次師。


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続いて観世流能奉納(奈良と言えば能の発祥の地ですからね)
この日の演目は「羽衣」キリ、最近習ったところなので、謡いもちょっと謡えたりするので尚うれしい。

参会者には東塔におさめられた釈迦四相像の作者の中村氏(御年97歳!)と松久保秀胤長老(95歳!)もいらして、なにやら拝みたくなるありがたさ。


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法要が終わっていよいよ東塔内参拝、2000人もの人でありながら、順番に誘導していただいて混乱もなく。


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入り口から中をのぞいて拝見したことはあるが、中へ入れたのは初めてではなかろうか。今回心柱の空洞部分を補足した木は浜松の樹齢400年の檜だという。1300年+400年、気が遠くなるような年月、そしてわれわれがみなこの世を去ってもさらに1000年以上も立ち続けますように、と祈った。

天武帝が妃・鸕野讃良(後の持統帝)の病気快癒を祈って建てられし、み寺の塔、凍れる音楽、そして塔の上なるひとひらの雲(佐々木信綱)、、の東塔である。

明治5年の東塔の写真を見ると傷みが激しく痛々しい姿であったが、ここまでかつての姿(であろう)を取り戻せたのは、長い年月をかけて守り修復してきた薬師寺さん、写経勧請その他で支えてこられた信心篤い善男善女のみなさんのお力のたまもの。



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ちなみに新しくおさめられたご本尊釈迦四相(ブロンズ製)は<入胎><受生><受楽><苦行>である。釈迦が誕生して王子の時代を経て、悟りをひらくための修行にはいるまで。そののちの<成道><転宝輪><涅槃><分舎利>は西塔へ。


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薬師寺を辞して向かったのは、、、


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ここから徒歩15分くらいのところにある大池である。(今年の山焼きはここでスタンバイしたが、雨で燃えなかった(^_^;)

若草山を背景に東西両塔に五色の吹き流しがたなびく姿の遠景をこの目におさめたくて。
(間に小さく、まもなく覆屋に覆われ修復にはいる興福寺の五重塔、見えますか?)



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帰って見た豪華記念品の数々。本来ならばお弁当をだすところ、コロナゆえ是非これを、と管長さんが企画したお赤飯のパック、2つも〜!早速レンチンして薬師味噌でいただく。美味しい〜。


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唯識は難しくて理解しがたいが、ぼつぼつ読もう。緑色のはゲットした散華。




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