雨の北野天満宮〜平野神社界隈 - 2023.04.30 Sun

25日は北野天満宮の天神市であるが、朝からの本格的な雨と遅がけだったので、多くの店は早店じまいをしていた。
この市で私が買う物はいつも「苔」である。なんとか買えてよかった。この小さい籠3つでだいたい大きな籠一つ分、それが1500円で買えるのでかなりお得〜。露地の苔がいたんだところをいれかえるのである。苔のお守りもけっこう大変なのよ。
上七軒の老松さんに寄って、この本店でしか買えない「大和橘」を買う。
今、奈良ではこの日本最古の柑橘といわれる橘を栽培するなら橘プロジェクトがたちあがっている。なにしろほぼ絶滅危惧種という貴重な柑橘、古代の田道間守の非時香菓(ときじくのかくのこのみ)の伝説もゆかしい、その貴重な大和橘のお菓子である。砂糖漬けの橘の中に餅を仕込んだ甘くてほろ苦くて柑橘のすっぱさ、けっこうやみつきになる。
同じくもう日本で栽培しているところが限られている夏みかんの寒天菓子・夏柑糖も一緒に。
そのすぐ近くに25日の天神さんのときだけ出店されるやなぎのにわ京和菓子さんへ。いつもは盛況で遠慮していたが、こんな雨に日にはスムーズに入店。
肌寒いので、善哉か寒天か、、、で悩むも黒蜜寒天に。ここの小豆餡は絶品だな。白玉も美味しかった!
天神さんを北にぬけると桜の名所・平野神社である。今年の桜が早すぎて、ここまで桜見に来る余裕がなかったな、、、と思いつつ境内に入ると、、
おお!境内一杯にそこここに群れる鳶尾。
(白いのはシャクナゲ)
読めるかえ?これ。
イチハツ、、なんである。
トンビの尾とはよく言ったモノだ、、、ってトンビの尾ってどんなだっけ???(^_^;
上御霊神社をうめつくす鳶尾が有名だが、平野神社は桜だけではなかったのね。

イチハツの花咲き出でてわが目には 今年ばかりの春行かんとす
35歳でなくなった正岡子規の自分の寿命を悟ったような有名な句を思い出す。
多種の桜があるここだけあって、今でもまだ頑張って花を咲かせている桜もあった。雨にぬれてうつむく美女の風情にて。
境内の奥には緑深い中にたたずむお稲荷さんや、小さな池もあり、アヤメ、シャクナゲ、山吹など季節の花が咲く。そういえばこの近くの速水流のお家元も、こちらで花をもらうことがあるとおっしゃてたなあ。
むせかえるような芳香を放つコデマリも花盛り。
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