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2024-04

今年も唐津・旧大島邸茶会2023 - 2023.05.04 Thu

今年もやってまいりました!唐津!
今年で何回目になるかなあ、、、コロナの間の3年間の休止をはさんで、昨年は規模を縮小して開催された唐津やきもん祭と、恒例・旧大島邸での茶会である。


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残念ながら今年も祭自体はかなり縮小されて、以前はこの通りに所狭しといろんな唐津の窯元が店開きしていたのがなくて、ちょっとさびしい。



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唐津にくるたび寄っていたこの文化財のカフェも健在。この建物好きやわ。唐津にはこの手の建築がまだまだ残っていて、町歩きは楽しい。


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やきもん祭のポスター。<食と器の縁結び>は毎年同じだが、今年は「作り手八分、使い手二分」がキャッチコピーらしい。
茶会の亭主八分に客二分みたいで、プロデュースする方が何倍も楽しいに決まっている(*^_^*)



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こちらもすっかりおなじみになった旧大島邸。こちらにて、タライ・ラマ師と、李朝を語らせたらこの人!の長崎のM師コラボの茶会である。去年に引き続き今年も無事開催できてよかった。できれば以前みたいに点心もついたパーフェクトバージョンに早くもどればいいね。



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庭園の翠の中にたたずむ四阿にて、M師の李朝席
このシチュエーションだけで萌える。


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李朝鉄火鉢に中国製?の古い鉄瓶、茶碗は井戸〜古井戸?
文禄慶長の役にて日本につれてこられた朝鮮半島の陶工達の物語、、というテーマにて、席は新羅の小さな仏様が見守る。

軸は初代唐津藩主・寺澤宏高の消息、宛名は津田宗及??だったらいいな、というか判読できないのだそうだ。
宏高は秀吉から唐津を賜り、朝鮮出兵の折には名護屋城普請を担い、また自身も朝鮮に出陣して軍功をあげた人だが、表千家四代の江岑宗左が出稽古に来ていたというくらいお茶も好きな大名だったらしい。だから多分朝鮮から陶工たちも連れ帰って茶碗などを焼かせたのだろうな。

唐津の花入れに収まるのは、今年も唐津の陶芸家・矢野直人さんのお母上が丹精された夏蝋梅。お母上とは同じ茶席に。昨年ご一緒して覚えてくださっていた焼物や歴史に詳しい、リタイヤ後唐津に移住されたというK様と今年もご一緒できてうれしい。



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お菓子は唐津銘菓「けいらん」
鶏卵素麺?と思ったが、こちらのけいらんは「(朝鮮出兵の)いくさに勝つまではけいらん=帰らん、の名古屋弁?(宏高は尾張出身)」だそうで(^_^;

お菓子が載ってきた皿は一枚が李朝の白磁、これは端正、そしてもう一枚がそれをまねて日本の陶工が作った初期伊万里。裏の釉薬に3本の指の跡がくっきりついて、これが景色になっている。そしてお約束の?3分の1高台。李朝のは大きい高台。これは技術の差。



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矢野直人さんの塩笥の器に入ったお茶は、博多の万(よろず)さん調整の蓬、かぶせ茶、紅茶のブレンド。すっきり蓬の香りが効いていてさわやかなお茶だった。


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席から日の光に透かしてみるチョガッポはとても美しく、晴れた空、渡る風は李朝の古い風鈴をゆらし、いつまでもここに座っていたいなあ、、、、


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お次は母屋に移動して、(大島邸は明治26年ごろ完成)タライ・ラマ師席


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千鳥の薯蕷(草生庵)が乗っているお皿が垂涎の粉引〜♪
これは李朝の15世紀〜の焼物、これから始まって次客さんが李朝白磁17世紀〜、次が日本に渡って絵唐津、カオリンの発見で磁器が作られるようになった初期伊万里、古九谷(金沢でなくて伊万里が産地だよ)、柿右衛門、金襴手、、、江戸時代の伊万里、、と時代を下っていくラインナップ、勉強になるなあ。


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二服いただく茶碗も前半が朝鮮のもの、後半がそれをまねた日本のもの、と対比させていてこれも勉強勉強。たとえば小井戸(もしくは井戸脇)に対しては枇杷色の瀬戸唐津、鶏龍山の鉄絵には似たような絵付けの絵唐津、李朝の天目茶碗には仁清の三玄院天目とか。

(志野織部だけはようわからんなあ、、、)


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今年も(点前がむしろ父より上の)ご子息との比翼点て、親子だけに息がぴったり。むしろ息子さんの方がリードしていたかも(^_^;

軸が絵因果教(降魔成道の場面)、白磁偏壺に大山蓮華、兎鐶付雲龍釜(道也)、雲華焼風炉(大谷尊由)水指は(私がブイヤベースとよんでいるところの)絵唐津塩笥、別々に求められたにもかかわらず全く同じ形の八角形の古染付と天啓赤絵の茶器、薮ノ内流、竹心と比老斎茶杓


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楽しかった席も終わり、庭園に目をやると先ほどの李朝席の半東をされたチマチョゴリの麗人のお姿が緑の中に。絵になるなあ。

ラマ師は茶会にさきだって、M師のお寺で数日を過ごされて、茶談義、焼物談義三昧の楽しい日を過ごされたそうだ。それこそが<亭主八分 客二分>の楽しみ、うらやましくもあり、談義を聞いてみたくもあり。


<付記>


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とりあえず唐津に来たら辰野金吾の旧唐津銀行も見ておかねば。ここでも唐津やきもん祭の展示。茶会に参加されていた陶芸家さんの作品もある。


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同じ辰野金吾設計だから、京都市の旧日本銀行京都支店にいるのではないかと錯覚するくらい似てるね。



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● COMMENT ●

時々に、ブログを拝見しております。
唐津大島邸でのお茶会で、ご一緒よ席だったようで、ビックリしてます。ご次客にお座りでしたか?ご挨拶したかったです。
詳しい茶会の記録を、ありがとうございます。

名無し様

あら、そうでしたか。
矢野さんのお母上とご一緒の席でした?
その席ではわたくしは不肖正客でございました〜。


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