MIHO museum〜まさんど窯訪問 - 2023.05.25 Thu
信楽へきたらまず腹ごしらえはこちら。

大将が器、焼物大好きという魚仙さんへ。
たん熊北店で修行された大将のお料理、ほんまにコスパ最高、このお値段でこんなお料理いただけるの?と毎回感動している。
さてMIHO museumでは、いつもトンネルを歩いて通るのがお気に入りなのだが、残念ながらしのつく雨、久々にカートに乗った。すっぽりビニールカーテンで覆われて一滴も濡れることなく、快適であった。
美術館側のカート乗り場はこんな感じやったんや。天井の穴から落ちる雨は下の排水穴に吸い込まれる仕様、これだけ見ていても飽きない。さすがI.M.ペイさんである。(ルーブルのガラスのピラミッドも作ったアメリカの建築家)
エントランスの屏風に見立てた景色も雨に煙る。
今期の展示は「美の祈り」
古代から始まる洋の東西の祈りのために作られた神像やそれを荘厳する物、捧げられた物、さまざまな切り口の「祈り」
このポスターの飛天(鎌倉時代)はサイズも小さくかわいらしく印象的だった物。
今回の展示の前半のパートは、エジプトからペルシアの各王朝、中央アジアとほぼ頭に入ってない歴史と地図にちょっと苦戦した。中国あたりになるとちょっとはわかるのだが。
印象的なのはリュトン。
古代ペルシャで使われた角杯に似た器で、山猫型とかライオン型、馬形、、、と色々ある。角杯は文字通りコップなのだが、リュトンはここにワインなどを流し込み、下の小さな穴から別の器に流し込むもので、漏斗みたいな、、、。お酒がこの器を通ることに神聖な意味があったとか。デキャンタージュみたいな?効果もあったのかしら。
(地下のカフェも雰囲気いいよ)
日本のものでは二月堂修二会コーナーもあって、この解説なら私の方が詳しいよ〜と心で言ってみる(^_^; 典型的な美しい二月堂焼経が掛けられていて萌えた。
今回一部屋全部使っての唐紙アート「ユニバーサルシンフォニー」(作・トトアキヒコ・唐長)の展示。一面にブルーのパネルが並び、そこをうねるような渦巻き(唐紙の技法)が連なって龍みたいに見える作品。
MIHOのエントランスから本館へいくまでの長いチューブ状のトンネルは、春は桜色に、夏は緑色に、光を反射して美しいのだが(これだけを見に来る人多い)、春分秋分にはまっすぐに太陽光(夕日か?)が差し込んで黄金色になるのだと初めて知った。一度みてみたいなあ。四天王寺の日想観みたいな感じかしら。
MIHOへ行ったら次はやっぱりまさんど窯へも行かなくては。
作成にほんの数分だけかかわった(?(^_^;)板磨いただけ)世界一美しい無人販売所、健在である。
作品はぽちぽち売れているようでなにより。盗難に遭うことはないのかと訊ねたら、全くないとのこと。逆に盗るほどほしいと思われないのがちょっと切ない、、、とか(^_^;
この春から、行政も巻き込んで学童保育的なまさんど塾を開始。小学校低学年の子供達に、この時間は何をするか、自分で決めさせて、保護者会もきっちりして、本気の塾である。どんどん広がっていくまさんど窯。すごいなあ、、、来るたびにバージョンアップしている。
裏庭の信楽焼の露天風呂も、先だって山村留学?の関東の中学生男子が入って楽しんだそうだ。
ここの茶畑を望む場所からの眺めが大好きで、ここで茶籠を広げる。
茶碗はもちろん、ひらかね井戸である。この小ぶりの茶碗、好み。
今や余技なのか本業なのかわからない井戸茶碗もちゃんと作成中、近々新たに作った窯4号機を稼働させるとか。
とうてい自分にはできないだろう、けれど憧れるくらしを楽しむひらかねさん、たまにその暮らしの片鱗を味わいたく、またよせてくださいね。
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