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2024-02

ひゃくいちの豆ご飯〜秦家住宅2023 - 2023.05.26 Fri



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洛中、鉾町の西の端っこの方(油小路仏光寺)、ここらは観光客もおしかけず、おちついた町家が並ぶ風情のいいエリアである。


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太子山の会所飾り所でもある秦家住宅(京都市有形文化財)、秦さん母子が表屋造りの町家のみならず、かつての町家の暮らしを守っておられる。


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京都移住前から、もう何度も足をはこんだお宅であるが、コロナの前、4年前ここでいただいた<ひゃくいち>の味が忘れられず、久々にひゃくいちを味わう会に参加。4年前もお一人様の贅沢であったが、今回もお一人様で秦家住宅の座敷を独り占め(*^_^*)


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まずはこの美しい見飽きない庭の景色を眺めつつ、風の通る座敷にて秦さんの煎茶点前。もちろん新茶である。

庭に面していながら座敷の中の美しいほの暗さ、涼しさは何が違うのか、、、と考えた結果、そうだ、庭に面する廊下の色だ、と思った。百年前後磨かれ続けたこの廊下の木の色は、数年でできるものではなく、こればかりはマネできる物ではない。


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ひゃくいちとは、、、

豆ご飯のお茶かけの上のお漬物、かつてはこのあたりではみんなつけていたという大根のつけもの、今では秦さんとこしか作っていないとか。

ひゃくいちは漬かるまで101日掛かるからだとか、お坊さんの持ち物が101だとか、諸説あり。聖護院大根のような丸い大根と塩と、茄子の葉っぱを年末から漬けて、葵祭の頃、食べられるようになるもの。本日は漬物の口切りというか、開けたて。やはり開けたての香りは特別なんだそうだ。
季節のうつろいとともに、味は塩味が勝ってきて、冬になるころは切り干し大根のようにして食べられるとか。


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この季節は、やはり豆ご飯に新茶をかける!
(これも季節とともに焙茶になったり番茶になったり)
秦家が商家であったころ、(〜昭和61年 ご当代のご当主が子供だった頃)家の物も奉公人もこれをかきこむのが朝ご飯だったとか。

味はなんというのか、スモーキーないぶりがっこ的な、酸っぱさがヤミツキになるというような、、、言葉では表現がむつかしい(^_^; これがあれば他におかずはいらない、何杯でもご飯食べられる。
しっかり豆ご飯も、ひゃくいちもおかわりした。


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そうこうするうちに光や、影が変化していく座敷。
障子を閉めた姿もまた美しいなあ、、、、もう絵画としか。


秦家では、コロナ以降会所飾りをせずに秦家の家紋の幔幕をかけておられた。これはほんとうにレアで、今年からまた太子山の会所飾り場に戻るので、もう見ることはできないだろう。


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(昨年の祇園祭の秦家の幔幕)


「昔のうちの祇園祭はコロナのころのようで、しずかだったんですけどね〜。」とおっしゃる。昨年の祇園祭、私も来させてもらってほんとうにこちらの風情の方がよいな〜と思った。昨今のオーバーツーリズムは功罪色々あるよね。できれば昔のような風情のある祇園祭にもどればいいなと思っている。(無理やろうけど)





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