師走の瓢亭 - 2013.12.13 Fri
遠方からの茶友が「茶味のある瓢亭で食事したい。」というので、ご相伴。

ご存じ、南禅寺畔瓢亭さん。約400年ごろ前に、南禅寺門番所をかねた腰掛け茶屋としてすでにあったという長い歴史を持つ料亭。そのころの名残としていまでも大きな草鞋が目印。

広い森みたいな庭に4棟7組のお部屋があるのですが、今回はどの部屋かな〜、、、と思っていたら、やった!瓢亭創業時からある一番古い茅葺きの「くずや」に通された。くずやは2回目!

瓢亭は料理もさることながら、その部屋や室礼も味のうちなのです。くずやは本来は四畳半(ここで食事いただく)と二畳台目の続きの茶室。

だから水屋も完備。ええなあ。ここでお茶会してみたいなあ。

お向こうとお酒。(素材はおいしかったことは覚えていても、なんだったのか覚えていないのでゴメンね。記憶力がほんまにもう、、、、、)
お造りは若大将考案のトマト出汁につけていただくも良し、醤油もよし。トマト出汁はそのまま飲めちゃいます。んまい!

汁は白味噌。どこのお味噌なのか聞き忘れたわ。器も見所。鳥獣戯画の朱塗り椀、いいですね〜。

四畳半の床には表千家即中斎の「忙中閑」。まさにその季節。花は大将の高橋さんがいれはったのでしょうか。椿と照り葉。ほんまに茶事で懐石いただいているような気持ち。

八寸が酒のあてとして先に出てきます。一子相伝瓢亭卵もついてますよ。これも400年間に腰掛け茶屋だったころからだしているメニューなんだとか。

二畳台目のほうの障子。

躙り口だったところ。ナグリの横木が400年の使用によって角が取れ、ツルツルになっているところに歴史を感じます。

ぶあつくてもっちり!のカラスミ。

これは強肴になりますかね。海老の殻を細かく砕いて衣にしたもの(たぶん)。葛餡がおいしい!

四畳半の障子をあけるとお庭がのぞめます。竹の濡れ縁がいいですね。

庭はこんな感じ。前に来たときは青葉のころだったけれど、初冬の庭の風情もなかなか。外の寒さに部屋の中のぬくもりがうれしく感じられます。

やや変則だがここで焼物。まながつおの西京漬。

最後にご飯と香物、煮物椀だ〜。ご飯はムカゴと舞茸ごはん。薄味で、いままでさんざん食べていたのにご飯別腹、、、という感じでたくさんいただく。

大女将がでてこられて「なんぼでもあがってくださいよ。」
この方はほんとうに客を緊張させない良い雰囲気をもってはる。ついほっこり気分で甘えたくなるような感じです。飯器のごはんはなんぼなんでも完食できず、折り詰めにしてもたせていただいた。

さらに別腹のデザート。

雪餅でお薄一服。
これ以上なんの贅沢をいいましょうや。

気持ちもお腹も満足。
茶友とともに一席の茶事を味わわせてもらった感あり。この日もまた佳き日なり。

ご存じ、南禅寺畔瓢亭さん。約400年ごろ前に、南禅寺門番所をかねた腰掛け茶屋としてすでにあったという長い歴史を持つ料亭。そのころの名残としていまでも大きな草鞋が目印。

広い森みたいな庭に4棟7組のお部屋があるのですが、今回はどの部屋かな〜、、、と思っていたら、やった!瓢亭創業時からある一番古い茅葺きの「くずや」に通された。くずやは2回目!

瓢亭は料理もさることながら、その部屋や室礼も味のうちなのです。くずやは本来は四畳半(ここで食事いただく)と二畳台目の続きの茶室。

だから水屋も完備。ええなあ。ここでお茶会してみたいなあ。

お向こうとお酒。(素材はおいしかったことは覚えていても、なんだったのか覚えていないのでゴメンね。記憶力がほんまにもう、、、、、)
お造りは若大将考案のトマト出汁につけていただくも良し、醤油もよし。トマト出汁はそのまま飲めちゃいます。んまい!

汁は白味噌。どこのお味噌なのか聞き忘れたわ。器も見所。鳥獣戯画の朱塗り椀、いいですね〜。

四畳半の床には表千家即中斎の「忙中閑」。まさにその季節。花は大将の高橋さんがいれはったのでしょうか。椿と照り葉。ほんまに茶事で懐石いただいているような気持ち。

八寸が酒のあてとして先に出てきます。一子相伝瓢亭卵もついてますよ。これも400年間に腰掛け茶屋だったころからだしているメニューなんだとか。

二畳台目のほうの障子。

躙り口だったところ。ナグリの横木が400年の使用によって角が取れ、ツルツルになっているところに歴史を感じます。

ぶあつくてもっちり!のカラスミ。

これは強肴になりますかね。海老の殻を細かく砕いて衣にしたもの(たぶん)。葛餡がおいしい!

四畳半の障子をあけるとお庭がのぞめます。竹の濡れ縁がいいですね。

庭はこんな感じ。前に来たときは青葉のころだったけれど、初冬の庭の風情もなかなか。外の寒さに部屋の中のぬくもりがうれしく感じられます。

やや変則だがここで焼物。まながつおの西京漬。

最後にご飯と香物、煮物椀だ〜。ご飯はムカゴと舞茸ごはん。薄味で、いままでさんざん食べていたのにご飯別腹、、、という感じでたくさんいただく。

大女将がでてこられて「なんぼでもあがってくださいよ。」
この方はほんとうに客を緊張させない良い雰囲気をもってはる。ついほっこり気分で甘えたくなるような感じです。飯器のごはんはなんぼなんでも完食できず、折り詰めにしてもたせていただいた。

さらに別腹のデザート。

雪餅でお薄一服。
これ以上なんの贅沢をいいましょうや。

気持ちもお腹も満足。
茶友とともに一席の茶事を味わわせてもらった感あり。この日もまた佳き日なり。
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● COMMENT ●
ひいらぎ様
海老の殻だったかどうか実ははっきりおぼえてなくて、、、(^_^;
そんな食感だったと思うのですが。
器ももちろん楽しませていただきました!
そんな食感だったと思うのですが。
器ももちろん楽しませていただきました!
写真だけでもお料理を堪能させていただいた感じです。
器のすばらしいこと。からすみのお皿は手に取りたくなりました。
揚げ物の衣は乾燥湯葉のようにも見えるのですが。
白味噌はおそらく錦堺の異業種の店で時々売っているものではないかと。以前暮に清水寺の今年の漢字を見に行く前に、瓢亭系の店に寄ったら白味噌をたっぷり下さったので、重いのを抱えて清水まで歩いたのを思い出します。今年もその季節が来ました。
器のすばらしいこと。からすみのお皿は手に取りたくなりました。
揚げ物の衣は乾燥湯葉のようにも見えるのですが。
白味噌はおそらく錦堺の異業種の店で時々売っているものではないかと。以前暮に清水寺の今年の漢字を見に行く前に、瓢亭系の店に寄ったら白味噌をたっぷり下さったので、重いのを抱えて清水まで歩いたのを思い出します。今年もその季節が来ました。
Mariko Ishii 様
乾燥湯葉、、、それもありかも、、、というかもう全然記憶に残ってない。おいしかったのとちょっと口の中でざらつく食感しか覚えていない。(かなり重症の記銘力低下、、、)(>_<)ゞ
白味噌のそれは○利さんですね?辻○さんもここの白味噌だといっておられました。一度かってみたことあります。料理の腕があれれ?なのに、それなりにおいしくできました。味噌の功徳。
白味噌のそれは○利さんですね?辻○さんもここの白味噌だといっておられました。一度かってみたことあります。料理の腕があれれ?なのに、それなりにおいしくできました。味噌の功徳。
一度しか行ったことがありませんが、向付の明石の鯛が分厚くて噛み切れなかったことと、仲居さん(?)が京都らしいもってまわったいけずなことを言ったことだけが記憶にあり、二度と行きたくないリストに載せております(笑)。
建屋の雰囲気が良いことは認めるけど…。
運が悪かったのでしょうね(涙)。
建屋の雰囲気が良いことは認めるけど…。
運が悪かったのでしょうね(涙)。
relax様
どんないけず言われたんですか〜?知りたい!
私はイケズ言われても気づいてないかもしれないけど、イヤな思いはしたことないです、ここでは。
あまり印象がよくなかったのは残念でした。
もういちどチャレンジしてみられては?2回ダメなら相性がアカンということでしょうね(^◇^;)
私はイケズ言われても気づいてないかもしれないけど、イヤな思いはしたことないです、ここでは。
あまり印象がよくなかったのは残念でした。
もういちどチャレンジしてみられては?2回ダメなら相性がアカンということでしょうね(^◇^;)
ドンナロイア
先日神戸のドンナロイアで食事をしましたときに、からすみのパスタが出てきました。
南イタリアのものとのこと、こんなに大きなものではありませんでしたが。
オーナーシェフの渡辺さんが料理の材料についていろいろと説明してくれました。
食事に行ってお店の人とお話しが出来るとたのしいですね。
大女将さんが出てこられお話しされたとのこと、さぞ楽しかったでしょうね。
南イタリアのものとのこと、こんなに大きなものではありませんでしたが。
オーナーシェフの渡辺さんが料理の材料についていろいろと説明してくれました。
食事に行ってお店の人とお話しが出来るとたのしいですね。
大女将さんが出てこられお話しされたとのこと、さぞ楽しかったでしょうね。
N様
ドンナロイアってイタリア料理の老舗なんですね。からすみのパスタ!おいしそうです!
初めてのお店では、なかなかスタッフとの会話はむつかしいことが多いです。
それでもリラックスさせてくれて、ちゃんと料理の説明もしていただけるとここはええ店やな〜と思いますね。料理はおいしくてもスタッフの説明とかがマニュアル的だとがっかりすることもありますが。
大女将さんとは光悦会でおみかけした、ということから話がはずみました。さる方のおかげにて(^_^;
初めてのお店では、なかなかスタッフとの会話はむつかしいことが多いです。
それでもリラックスさせてくれて、ちゃんと料理の説明もしていただけるとここはええ店やな〜と思いますね。料理はおいしくてもスタッフの説明とかがマニュアル的だとがっかりすることもありますが。
大女将さんとは光悦会でおみかけした、ということから話がはずみました。さる方のおかげにて(^_^;
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いつか行きたいなあ。
エビの殻の衣ですか。どうするのだろうか?器もううですねえ。
古い清水かしら?