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2024-02

ソウル紀行2023〜②国立中央博物館 - 2023.08.02 Wed

企画展以外はだれでも無料で入れるソウルの国立中央博物館。


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こちらも昔、京都の高麗美術館主催の「浅川巧日記を歩く」旅()で来たことがある。記憶はかなり薄れたが、この地で亡くなり、ここに骨を埋めた巧さんのお墓までお参りに行った記憶だけは鮮烈だ。
(ちなみに浅川伯教・巧兄弟は朝鮮古陶磁の研究を語る上で欠かせぬ人物で、柳宗悦のその目を朝鮮古陶磁に開かせた)



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広くて天井の高い開放的空間、夏休みということもあって、子供達も多く、海外の学生達の団体もたくさん来ていて、ガイドロボットも歩き回るし、なかなかにぎやか。


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フラッシュなしなら撮影もOKと太っ腹。
朝鮮古陶磁コーナーだけ見てさっと帰るつもりが、あまりの居心地の良さと展示のすごさにすごく長居をしてしまった。


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時々歩き回っているこの○ティーちゃんっぽいゆるキャラは何だろう???と思っていたが、どうやら国宝の弥勒半跏思惟像の弥勒ちゃんらしい。(名前はしらんけど)
この国宝は広隆寺の弥勒半跏思惟像を思ってもらえばいい。ほぼそっくり。ちなみに広隆寺のあたりは渡来系の秦氏の根城だからそっくりな像があるのは自然。
で、このゆるキャラが弥勒菩薩を連想させるのは頭の冠だけ、、という(^_^;



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新羅(〜10世紀)コーナーでは、、、


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うおおおお〜!の新羅土器がこんなに!
一つ入手するのに(花入れとして)苦労したのに、苦労したのに、、、こんなに、こんなに、、、(゚Д゚);

伽耶(1世紀〜6世紀)土器もずらっとあったが、違いがいまいちワカラナイ。(川口美術の川口さんのコレクションが新羅ではなく伽耶だとおっしゃってた)



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おおお〜っ!
これも奈良に伝わった軒丸瓦の意匠だ〜!!
意外にも古代コーナーに捕まってしまう。


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やっと当初の目的の3F古陶磁コーナーへ。


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高麗青磁コーナー
高麗青磁はだいたい新羅が滅んだ10世紀からメインは14世紀あたり


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中国の青磁よりちょっとゆるい感じの日本人好みの高麗青磁、中でもこの化粧セットはかわいくてすごくいい。セットされた中の器は香合にもなれば花入れにもなり、入れ物の大きいのはもちろん食籠だろう。


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前来た時は粉青沙器と白磁コーナー分かれてたが一緒になったのね。
ちなみに一番好きな粉青の最盛期は15世紀、16世紀以降は李朝白磁の時代となる。

しかし青磁と粉青(青磁に似せて作った)の境が非常に紛らわしい。過渡期のものも多いとは知っているが、さっき見た高麗青磁と書いてある壺と、ここにある粉青とかいてある壺と、どこがどう違うの???と何度も見返したが、ワカラン。まあ、分類する意味はないのかもしれんが。


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古美術店で買えば、一つでもお高いお高い<来賓三島>がこんなに並んでますわよ〜〜(゚Д゚);;


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来賓三島の由来となった来賓寺は当時外国の賓客をもてなす官庁でもあって、ここの什器、という印に官庁の名前を象嵌した物。(実は一つ持っているムフフ)
他に長興庫、内資寺、内膳、仁寿府、、などの文字あり。

粉青最盛期のものになると印花もしくは(三島暦に似た)縄目が必ずはいっているので、これなら黒い象嵌があってもはっきり三島(粉青印花)といえるなあ、と思った。



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主に鶏龍山で焼かれた粉青鉄絵の塩笥。
これいいなあ、、、、絵唐津の塩笥もいいが、これもやっぱり素敵素敵。水指に〜〜


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そして白磁の時代になる。

司甕院分院
分院だけの方が通りがいいが、朝鮮王朝中央が管理していた朝鮮王朝最後の白磁の官窯である。実はここにも高麗美術館の旅で行った。おびただしい白磁の片がぎっしり発掘、展示されていたっけ。



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白磁は17世紀に最盛期、真っ白な壺もあれば、青花(染付)も多く、後にコバルト顔料不足から鉄絵も盛んにおこなわれる。この右の鉄絵の壺は有名。徳利の首に巻き付けた縄、、、って感じで、これもろに日本人も好きそう(^_^;


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せっかくだし、日本コーナーにも行ってみた。政治的にギクシャクしていることはあっても、なかなか真面目にコレクション、展示してあったわ。この二畳の茶室(待庵写し?)、隅炉の炉縁があれれだが、茶碗が黒織部〜〜!

よだれ垂らしながら古陶磁コーナーを終えて軽い気持ちではいったimmersive digital gallery(没入型デジタル環境)にすっかりはまってしまい、ここでどれだけ時間費やしただろう(^_^;



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イマーシブデジタルシアターは日本にもちらほらあると思われるが、ここのは数プログラムある内容と音楽がすばらしかった!(こちらにデモあり、少し見られる)

これは江山無尽図(多分)、朝鮮王朝後期の宮廷画家の山水図をベースに3Dのパノラマにしたプログラム。


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一番すごかったのはroyal procession with people(王の行幸、民とともに)
(お聞かせできないがこのBGM最高だった)

正祖(18世紀の22代朝鮮王 韓流TV「イ・サン」の主人公)が昌徳宮を明け方に出て夕刻華城城郭に着いて花火とともに民衆と楽しむ行進の様子を描いた物。モーションキャプチャーを使ってアニメの人間の動きがほぼ人間そのもの。


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夜は提灯を掲げて。


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そしてこれが涙が出るほど美しかった(2回見た)王様の行進の後半部分、宮廷舞踊の場面!舞の一つ一つがさすがモーションキャプチャー!うっとり、、、


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これはタイトルは不明のプログラム。

コミカルな踊りを披露する右の虎はわかるとして、左の動物は獅子?狒狒?と思って調べたら「ヘチ」というソウルのシンボル的想像上の吉祥獣であった。知って見るとあちこちにこのモチーフが見られるという。しらんかったわ。



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これもぐっと来た一編。
朝、子供達や赤子を背負った妻、飼い犬に見送られロバをひいて行商に出る男、先々で雨に降られたり、行商がうまくいったり、土地の人と交流したり、かせぎの中から子供達へもお土産も買って、帰る道にどこからともなく聞こえてくる音楽にロバの綱を持ったまま思わず踊ってしまう。
そして星明かりの頃、出迎えに来た子供達にお土産をわたし喜ぶ姿を見て家に帰る場面。
なんでもない一家の1日、地球上のあらゆるところで繰り返されたであろう、また繰り返されるであろうなんでもない1日が尊い物に思える一編であった。


というわけで、半日博物館で遊んでしまったのであった。楽しかった〜♪




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