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2017-07

ピアノサロンコンサート2013〜平野の家わざ永々棟 - 2013.12.16 Mon

今年も白梅町近くの平野の家・わざ永々棟にてピアノのサロンコンサート。


入り口


昨年はじめて聞きに行って、少人数のアットホームなコンサートがすっかり気に入ってしまったので。
年末コンサートのピアニストは恒例の梅原尚子さん。京都出身でベルギーの音楽院へ留学した経験もある、トークもとても楽しい素敵な方です。


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このわざ永々棟は大正時代の数寄屋建築。荒れてしまっていたのを、数寄屋大工の山本隆章棟梁が、その数寄屋建築の伝統を伝えるために、あらゆる大工の技術を駆使して工繊大とのコラボで改修した家で、すごくいごこちのよい空間になっています。


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三畳半という小間の茶室や、、、、


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二階には広間の茶室もあって、お茶会に借りることもできます。もちろんお茶会だけでなく、この数寄屋を十分に生かした楽しいイベントもあるんですよ。


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さて、サロンコンサートの会場は一階のもと土間だったところ。ピアノの反対側には再生されたおくどさんなんかもあるんです。


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これはいまはもうないフランス・エラール(Erard)社のピアノ。この永々棟ができたのと同じ大正の頃、生まれたピアノでこの家のシンボルとして迎えられました。中の機械部分はさすがに新しいドイツ製のものにかえたそうです。
この日のコンサートにはこのピアノをおさめた寺町の楽器屋さんの社長さんがお越しで、少しこのエラールピアノについて説明をお聞きする。とても弾きにくいピアノなんだそうで、今、日本で一番エラールを上手く弾けるのは梅原さんだろう、とのことでした。

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コンサートは、曲目の聞き所などの簡単な解説と、曲にまつわるエピソードのトークからはじまります。今年のコンサートのテーマは「温故知新〜どこか懐かしいあのメロディー」。

1曲目はきらきら星変奏曲 by モーツアルト
日本では「きらきら星」(ドドソソララソ〜♪のあれですよ)として有名ですが、当時フランスで流行していた恋の歌「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」が元なのだそうです。これの12の変奏、なかにはどうしたって元のメロディーが想像できないのもあり。


2曲目はこの日のメインといっていいベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」。月光のタイトルは後世の人が「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」とコメントしたことに由来するのでベートーヴェンとしてはそんな意図はなかったのかも、、、ということでした。たしかに月光をイメージさせるのは第1楽章だけで、第3楽章は怒りをぶちまけるような勢いですものね。

 ベートーヴェンの弟子で、恋人でもあった当時17歳のイタリアの伯爵令嬢ジュリエッタ・グイチャルディに捧げるために作曲されたといわれ、彼女はこの曲を献げられたすぐあとに別の人と結婚しちゃったそうで、、、、(かわいそうなベートーヴェン)


この大曲を梅原さんは中学生の時に弾いてコンクールで優勝したそうですよ。小学生ではやピアノに挫折した私には想像もできん。


三曲目は「月」つながりで「荒城の月変奏曲」 by 平井康三郎。
この変奏も1〜2番目あたりまでは荒城の月の歌詞で歌えるんですが、そのあとは原曲をとどめてない(◎-◎;)


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ここで小休止。
老松さんのクリスマス和菓子で抹茶一服か、ワインがいただけます。私は2階のサロンのワインの方へ。フランスワイン、赤と白。おつまみもおいしかったです。ベルギーに留学するに当たって梅原さんにフランス語の特訓をしたパリジャンの先生もおいでで、会話がはずみました。


後半はショパンの幻想曲から。これがなぜ懐かしいメロディーなのかというと、、、
♪ゆ〜きのふるまちを〜、、、のメロディが繰り返してあらわれるんです。(もちろんこちらがオリジナルでしょうが)

次はガーシュインの「パリのアメリカ人」。これは有名なポピュラーですね。この曲のパフパフというクラクションの音のパートを梅原さんの小学生の息子さんが担当。そういえば昨年もがんばってたわね。今年少し大きくなって登場。昨年は中学入試でいそがしかったお嬢さんも中学生になってマラカスで参加されてました。いいなあ、一家で音楽!

最後はコダーイの「マロシュセーク舞曲」。
コダーイは、日本では同期のバルトークほど有名ではありませんが、ハンガリーを愛し、祖国に誇りをもって生きた作曲家といわれます。第二次大戦下、ユダヤ系だった妻のためにナチスの強制収容の危険にさらされながらもハンガリーを決して離れることなかったそうです。


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梅原さんがベルギー留学中に師事した先生が実はコダーイのご近所さんだったそうで、交友があったそうです。コダーイの手紙や、書き直した直筆の楽譜の一節など、梅原さんはこの先生からゆずりうけられたそうです。そんな貴重な物も拝見させていただきました。


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とても楽しいコンサートで、毎年の年末の恒例行事にすることに決めました。(^○^)



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● COMMENT ●

夜の京都のイベントはいいですねえ。羨ましいです。大人の時間ですね。ワインもついている。

ひいらぎ様

私は、逆に夜じゃないと京都のイベントは行きづらいの(T_T)

珍しいことですね。12月の表紙は舞妓さんですね。
お顔全体が判りませんので、断言できませんが、
甲部の章乃さんかも。

narahimuro様

舞妓ちゃんの12月の簪は顔見世なので、季節柄表紙にしてみました。この舞妓ちゃんは藤十郎さんと松緑さんに名前をいれてもらったみたい。章乃さんではないみたい。もっとおぼこい感じの子でしたが、お名前はチェックしてませんでした〜f(^ー^;

同じようなことをやっているので、このような集まりの楽しさと大変さがよく分かります。こちらはとても洗練された雰囲気ですね。
私たちの但馬コネクションは毎月テーマが違うので、雰囲気も毎回異なります。今日が今年最後のセッション、今回も50人超です。頑張ります!

そらいろつばめ様

但馬コネクションの方が規模が大きいだけにもっと大変だとお察しします。でも苦労が多いぶん、きっと楽しみも大きいのだろうな〜と思います。それだけの人が集まるのもご夫婦のご人徳ゆえ。あれはまねできません。

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