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2024-04

東茶会〜東京美術俱楽部 - 2023.09.26 Tue



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1週間に2回も東京へ行くなんて、、、(1回目は親族のお祝い)、で、今日はここ!東京美術俱楽部。昨年アートフェアに初めて来てから久しぶり。本日は御縁あって東茶会へ初参戦。

ひがしちゃかい??と思っていたら<とうちゃかい>と読むのね。東京茶道研究会の略称だったとは。茶道復興のため戦後から始まったというから、歴史は長い。年に5回ほど茶会がひらかれているそうで、席主は主に東京美術俱楽部所属の古美術商の方が多いとか。そりゃええ道具がでますわな〜。


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場所は東京タワーの見える芝、え?こんな都会のどまんなか、しかもビルの中に!というような立派な苔のある露地があるなんて、知らなかった、、、(会の間中、係の方がじょうろを持って水やり何回もされてた)

濃茶席の席主は東京台東区の古美術・那須屋さま。東塘茄庵とは、台東区と那須をもじっていてウイットに富んだ庵号ですこと。

寄付に冷泉為恭の「蝉丸の図」、謡曲の「蝉丸」の一節のご説明あり。蝉丸は仕舞でもやったし、蝉丸神社もいったことあるし、なじみがあってうれしい。場面は月の夜、琵琶の教えを請うために何度も足を運んでことわられた源博雅(安倍晴明のバディ 管弦の天才)の姿も。
気になったのは煙草盆、不昧公お気に入りの如泥の作、指物師として、継ぎ目がわからないくらいの腕前だったそうで、確かに、、と思いつつ。



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本席は寂蓮筆の歌二首、花入れが珍しい磁州窯の百合口瓶。下が磁州窯っぽい黒で鴨の図が彫ってあるが首から上は白く、まさに百合の花が開いたような口。初めて見た。
風炉が蝉紋、とあるが古代中国青銅器の文様っぽい(饕餮紋とか)。

濃茶席のハイライトは瀬戸茶入。金華山天目手。天目手って横から見ると首の上がなければ天目茶碗に見えなくもないシルエット。けっこう大きい、手に取らせてもらえるのがうれしい。遠州の箱で銘を「露滴」。遠州の長男大膳宗慶の添軸に、露の滴という歌を添わせている。遠州ファミリーとして権十郎(三男)の箱の無地刷毛目茶碗もでてた。同じような無地刷毛は持っているが、雨漏りの見事さと、権十郎の伝世ということで負けるわなあ、、、(^_^;
茶杓「何以生(いかんせん)」、玉舟、これも宗慶箱。

個人的にうれしかったのが、会記には載っていない薄器の蓋裏になじみのある庸軒の花押を見たこと。(今庸軒がマイブーム)


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薄茶席は世田谷の古美術ささき様。小堀遠州流のお茶をされていて、お道具も遠州系が多いが何度かお世話になっている。(そのご縁で案内いただいた)

ユーモアを交えたお話がお上手で客の心をわしづかみ。
春屋の一行「秋沈萬水家々月」は季節にぴったり。珍しいところでは脇床に毛利家伝来の伽羅箪笥(香道具と伽羅の包みを入れる蒔絵の箱)、繊細で美しいお道具。

多摩川の近くにお住まいだそうで玉川にこだわったのが、多摩川べりの花々、玉川図風炉先(六玉川のうち4つが描かれる)、蓋置が玉川焼。
メインの茶杓は遠州作・石州箱という「黒さび」。たしかに煤竹でつやつやで黒い。(Fe3O4ではない(^_^;)

一番萌えたのが、脇床に飾られた益田間道(赤・黄色)に添えた鈍翁の茶杓、銘を「唯識」。箱を見るとなんと横山雲泉に送る云々ではないか!先だっての関の茶事で、鈍翁と雲泉の関係をしこたま見せてもらって間もないので、主の茶杓よりうれしかったりする。しかも唯識といえば薬師寺だしね!

ちなみに益田間道は鈍翁の次弟・克徳(非黙)がインド土産に買って鈍翁に送ったパトラの布でできている。本席の菓子器が非黙旧蔵の縁高だったのにちなむ。


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頭と心一杯の後はお腹をいっぱいに。三友居さんの点心をいただく。


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今季初物の松茸〜!(冬瓜の下は鱧、つまり土瓶蒸し)




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● COMMENT ●

しぇるさま、いらしていたのですね!
私もささきさんからご案内を頂いて行きたかったけど、残念。
その日は4年ぶりの出石永楽館歌舞伎、久々の愛之助さんでした。
その上、11日間の豊岡演劇祭、走り回っていました。

永楽館、復活したのでまたいらしてくださいね。

そらいろつばめ様

東京美術俱楽部の茶室と露地にとにかく圧倒。もちろんお茶会もさすがに良い道具がでますね〜。
会員になったら?と言われましたが、さすがに交通費込みだとちょっとね。
また永楽館、よんでくださいね〜。


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