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2024-02

神無月の乙女の茶事 - 2023.10.19 Thu

お茶乙女のおひとりKさんが初めて茶事によんでくださった。彼女はすでに何回か茶事をされているが、予定が合わず、今回ようやくやっと参席がかないました。長いお付き合いの三人でいそいそとうかがううれしさよ♪


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席はKさんのお茶の先生のお宅、マンションなのに四畳半と小間の茶室がある。あれこれすごいうまいこと工夫されていて、Kさん自身も来るたびにどこか手がはいってリノベされていると驚かれることも多いそうだ。その創意工夫、無いものは作る!という佗茶の精神そのものお茶にふれて、師事を決められたという。
驚くのはその上ここに住んでもいらっしゃるということ。所帯あることを全く匂わせもしない見事さ。


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待合に堂本印象の柿と栗、モズらしき小鳥。
まだ若い乙女ゆえ道具の数には限りあり、先生のお道具とのコラボだが、汲みだしなど気に入ってコツコツと集められたお道具も。
バルコニーの露地をつたって席入り、見事な蕨箒がかかっていたが、これも先生のお手製なんですって!花の鉢植えもたくさんおいてあり、ここがマンションの階上であることをふと忘れる。

本席の軸は「彩鳳舞丹霄」
五色の羽根をもつ鳳凰が暁の空に舞う、、、というおめでたい禅語、なにかおめでたいのかな〜?と思っていた私の方がおめでたかった(^_^; 自分の歳をすっかりわすれていて(確信犯)私のための長寿祝だったとは!Kさん、ありがとう〜。

向付が共通の茶友の陶芸家の浅井慶一郎君のもの。これも思い入れのお道具。
紅白の餅もお祝いだったのね(^_^;


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懐石道具も少しずつ集められているとのこと。茶道具だけでなく懐石道具まで集め出すとほんとキリがなくてどんどん物は増えていくが、コツコツと集めていくこの楽しさよ。まさに沼!だわ。また道連れ、、、いや、同志ができた。


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これもKさんの好きな、そして私も大好物の土本夫妻の石杯。象嵌の波兎、竹生島やわ、これかわいい、と言いながらお酒もたくさんいただいた。次客さんと謡曲「竹生島」の一節をフルに思い出そうとがんばるが、あれれの記憶力では、、、(^_^;
そういえば切掛け風炉に乗った釜の鐶付も兎。


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これは先生秘伝のレシピの八寸の一つ。黄身に酢を混ぜてスモークサーモンで巻いたもの。この黄身がとても美味しくて、なおかつお酒がすすむ。正確なレシピは不明だが、ちょっとマネして作ってみよう。

炭道具も只今集め中、それなりにそろってきたみたい。炭手前の香合が舟だったので、、、


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主菓子も舟!宝船。
浮島に宝船の焼き印?かと思ったら、シナモンパウダーのステンシルだった!すごい、焼き印にしか見えない。ステンシルを作る方がお手間なのにありがたい。いや自分のことながらますますめでたい。


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後座の花は、石榴、桜蓼、木イチゴの照り葉。

膳所の茶入は、私がKさんに差し上げた物で、あげたことすらすっかり忘却の彼方(^_^;になってまして、スミマセン。使っていただいて感謝です。きっと茶入も喜んでいると思います。

茶杓が、私の修二会オタクをくんで、お松明の竹でできたもの。修二会1250回(昨年)を記念して1250本つくられたうちのひとつ。裏に正倉院文様の一つが描かれている。この茶杓は守屋長老のものであったが、たくさんの東大寺長老方がそれぞれ銘をつけ、正倉院文様もそれぞれ違ったもの、という組み合わせなので、おそらく同じ物は一つとないと思われる。
この一本の銘は「知足」、ご亭主から「足りていることも知って欲しい」というお言葉をいただいた。う〜ん、色々考えさせられるなあ、、(^_^; 欲しい欲しいと際限ない欲をだしてはいかんな、、、

続き薄にて薄器は波の螺鈿棗。舟がこぎだす海、老の道へこぎ出すのもまた人として避けられぬ運命ゆえ、終着地点にたどりつくまではまだまだがんばろう。


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干菓子も先生お手製、このすはまの枝豆にはもう感激!
莢の中にちゃんと豆まではいっているの!うれしくて豆ほじって食べました!

お茶碗もひとつひとつ集められたもの、平金井戸あり、川口美術で見たものあり、私の好物の高麗写しあり、カワイイ♡のあり。

これらのお道具を自転車で自宅からここまで運ばれたという。こけたらおしまいやん!!と、心配もしつつ、そこまでして、もてなしてくださったことに感謝。
話も尽きず楽しい楽しいひとときをありがとう。ご連客のFさんF太郎さんにも感謝。




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茶室をでてみれば、いまさらながら、あ、ここマンションやったんや、、、と思い出す。すっかり忘れるくらいの別天地。外の木々も色づきはじめ、茶事茶会に良い季節になった。



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