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2024-02

聴雨軒茶会〜野村美術館 - 2023.10.26 Thu



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野村美術館のセミナーがコロナ以後なくなって、この碧雲荘そばの疏水分線の小径も歩く機会が減ったのが残念である。

だから、ずっと昔に美術館で開催していた茶会を復活させる試みをされていると知って即申し込んだ。セミナーの時に、事前に呈茶があった懐かしい茶室・聴雨軒にて一席10名の少人数、休館日なので他にだれもはいってこずゆっくりできるのがうれしい。


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立礼席を待合に、ここに狩野探幽の珍しいあっさりした絵がかかる。北宋の趙昌(だったか?)の果物図(現存せず)を写したものだとか。

外の露地?を通って席入りするのははじめて。
セミナーの時は八畳として使っていたが、今回は手前の六畳も開放して、ゆったりすわれる。

掛け物は消息、、、読もうとして努力したがちょっとアカン(^_^;
書いたのは十四屋宗伍、珠光の門人といわれる。日付がまさに今日で、なんとぴったり。茶会の日程調整みたいな内容で、宛先は不明。

桂籠に楚々とした秋草がいれてある。
お点前は美術館の職員さん、お道具の説明は館長の谷先生、お道具は美術館所蔵の数々、、という贅沢な会である。中にはガラスの向こうに展示されているのを見たことある道具も。

10人なのでお点前さんが全員に一碗ずつ点ててくださった。
主茶碗は井戸脇。遠目でみたところ形も井戸と違うし、う〜ん、と思っていたが手に取ってお尻(高台)を見たらりっぱな梅花皮、なるほど井戸脇。高麗の伊羅保(和物の写しではない)あり。

半使(はんす・御本茶碗の一)の「いすか」が出てるわ〜!これよく美術館で展示されているし、成書にもよく載っている。<いすか>はくちばしが交差した鳥の名前で、それが銘の由来か?(形がちょっとゆがんでる)といわれている。一見呉器にも見え、その違いはなんですか?と谷先生に尋ねる。呉器よりも半使のほうがはんなり柔らかい感じ、、、なのだそうだ。たしかに。大徳寺呉器なんかごっついもんなあ。

一番いいな〜(ほしいな〜)と思ったのが米量り(よねばかり)。唐津の奥高麗の一種といわれるが、無造作に米びつの中にあってお米を量るのに使われたという小ぶりのコロンとした枇杷色の茶碗。茶だまりの轆轤目は逆のの字。高台内はのの字。これ最近よく見るようにしている。

あとは江戸初期の萩、現代日本や韓国の作家の茶碗など。名前失念したが現代作家の白天目の写しもよかった。かつて唐物とされていたが日本で焼かれたことが最近判明したとか。古陶磁の歴史も時代とともに新たな発見があって変わっていく。

私は、ご本人も存じ上げている村田浩一さんの三島写しでいただいた。
菓子器は安南の鉢。(どうも美術館展示の茶席飾りに展示されていたようだが、本茶席に出張してきてはった(^_^;)

水指は備前種壺

薄器は小島漆古斎、蓋裏に不昧の花押あり。
茶杓が紹鴎の節無。

少人数で聞きやすかったので、他にも高麗茶碗について以前から疑問に思うことのいくつかを谷先生にお聞きできてよかった。しかし結局数を見ないとわかるようにならん、、というところに落ち着くのである。ますます勉強勉強(^_^;


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そのあと茶会の客だけでゆっくり展示も拝見。
茶碗の歴史を唐物〜高麗〜桃山〜それ以後〜作陶が本職でない人の手作り、、、、とわけてあって復習復習。

人形手あり。この前酸化が強くて赤くなった青磁と学習したが、これ見るまで忘れとったわ。復習!

安南染付もいいな。底は、ほぼかならず茶色に塗られているのだがこれを<チョコレートボトム>ということを学習。なるほどのネーミング。

黄瀬戸の茶碗ももちょっと近くで見たかった。(茶席飾り展示)


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お土産に作品図録まで頂戴して、なかなか充実の茶席であったわ。年に何回かされるようなのでまた行こうと思うのである。


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碧雲荘の前の御屋敷通。
この日はまた夏がもどってきたか?!と思うような日だったが、あたりに金木犀の香りがただよい(例年より2週間ほどおそい)桜の葉は紅葉し、なんとなく秋の1日。



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