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2024-04

其中庵秋の茶事〜宗旦によせて2023 - 2023.12.23 Sat

(お許しでましたので遅めの其中庵さん開炉茶事の記録)

春先に「もしも鈍翁を茶事に招いたら」茶事によせてもらって以来、久々の其中庵さん茶事である。
今回はたっぷり宗旦にひたる茶事らしい。あれが出るかな?これが出るかな?とあれこれ予想大会しながら嵯峨野へ。


IMG_0365_20231108232408522.jpeg


開炉にあわせて新調された青竹の四つ目垣、柴折り戸がすがすがしい。

待合は芳中の画讃であるが、弘法大師の大好きなお言葉、「己の長を説くなかれ 人の短を言うなかれ」の一節。(本当は後漢の詩人・崔子玉の言葉を写したんやけど)

本席は広間だけれど小間仕立てにして。

床には宗旦の消息がかかる。(これだけで驚いてはイケナイのは後ほどわかる)
八瀬の紅葉を楽しんだあとに、その素晴らしさを漢詩と短歌にしたものが書かれている。宛先は不明。紅葉のことを「からころも(唐衣)」と表現、唐衣って杜若の季節だけかと思っていたが、たしかに錦秋もいけるわね。

弥五郎の織部好み筋釜、炉縁は炉縁界のエルメス久以。
いつも拝見している唐物脛当炭斗であるが、今回「茶屋四郎次郎所蔵」というのにひっかかる。だって大河ドラマ「どうする家康」で勘九郎が演じているのだもの(^_^;あの顔が浮かんでしまった。

香合がこれも懐かしうれし、呉須銀杏。型物香合番付にも登場する、また香合の本にも載っているまさにそれ。これは私が光悦会デビューした2011年のその光悦会東京席にでていたそのものなのですヨ。↓


_photos_uncategorized_2011_11_14_p1140097 (1)


数年前に其中庵さんが入手され、ご披露の茶事で、光悦会デビュー時の着物帯でおいでくださいとのご指示のを受けた思い出も。今回帯だけ当時の物、またまた感激の再会なのである。



IMG_0366.jpeg


今回も中尾さんのザ・懐石をいただく。
向付はそれぞれ模様がわりの金襴手、中国明代の、格が一番高いと言われる磁器である。私のは赤玉瓔珞紋。(よく古伊万里で写しているやつ)
折敷も利休好みの角不切。


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ふわふわのしんじょう。

焼物、強肴の器も一線級をだしてきはった。
古備前の沓形鉢、天龍寺青磁の鉢、(大好きな)鼠志野の皿。


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お菓子がお善哉かな〜と思っていたら、その逆。小豆の中に餅がはいるのでなく、餅に小豆をかけてある。あんころ餅をいただいているような気分でかなりお腹一杯。


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中立の待合
さて、其中庵劇場はこれから!

待合の軸が変わっている、、、と近づいてみると、これも宗旦の消息、最初の「竹の花入れ、、、」の所しか読めなかったが、それだけで十分であった。これ、本席で、出るぞ出るぞ〜!とテンションあがる〜。

後入り
床の間に出た〜!
宗旦手作りの竹一重切花入。何本かの割れは黒漆で繕ってある。入っている花は白玉とハシバミの照り葉。花を入れる穴は自然に空いた穴のようで不整形なのがまた侘びてる。

先ほどの消息の大意をいうと「竹の花入れを作りました。銘を『天晴(あっぱれ)』とつけましたのでおおさめください。また時間があるときに是非お茶飲みに来てね」
宛先は詳細不明ながら宗旦と仲良かった茶の湯友達らしい素閑老人。

雨が降れば風情あるからお茶飲みに来てね
雪が振れば面白いからお茶飲みに来てね、、、

そんな関係の茶の湯友達って私の理想、だからうらやましいぞ、素閑老人。

この花入れは今回初登場、この消息があってこそさらに物語性も価値も上がる、感動も大きい。これが今回の茶事の醍醐味でありました。
まさに「あっぱれ!」と叫びたい。



IMG_0371_20231108232414df4.jpeg
(干菓子:亀岡楽々でもよくいただいた、八つ橋の生と焼いたのと混合紅葉 盆は鎌倉時代の黒根来)


濃茶茶碗は金海、茶入は唐物「唐衣」、初座の消息にあった歌にかけてあるのね。
薄茶は、いつも大好き大好きと公言してはばかってないので、毎回出してくださる熊川「白菊」さんで。他にも遠州流の方には高取(遠州七窯の一)、宗入赤、三玄院天目(仁清)などなど。
これも大好き大きな円座みたいな竹の蓋置、銘もそのまま「円座」by杉木普斎。

薄器がまた良かった。何回か見ているはずだが、こういう文脈で見るとまた違う感動がある。初代一閑の棗で蓋裏に黒漆で「咄(宗旦花押)」ちょっと鳥肌。

最後に濃茶薄茶で使った一対の茶杓、並べると左右対称スキー板みたいに見えるこれはなじみがある。覚々斎原叟の「伯夷叔斉」。如心斎(表千家)と一燈(裏千家)兄弟の父であることも象徴的だが、この中国古代にでてくる兄弟の有名な逸話から、宗旦は「元伯」を号としたのでは、ということを其中庵さんは熱く語って茶事はお開きとなった。

今回は花入+消息にヤラレタ其中庵劇場、あっぱれ!
ありがとうございました。






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