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2024-02

野村美術館特別鑑賞会2023秋〜天授庵の紅葉とともに - 2023.12.04 Mon



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南禅寺畔別荘群、旧細川邸の紅葉。ここのはいつも真っ赤だ。


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少人数で野村のお宝を手に取って鑑賞、谷館長の講義付き、となれば行かないわけには、、、と休みをとって野村美術館特別鑑賞会へ。

以下自分の備忘録、自分の解釈なので、間違っていることもあるやも、、、のつもりで読んでね。おまけに南禅寺天授庵の紅葉を添えておくわ。急に冷え込んだので、やる気をだした紅葉を見てね。



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今回のテーマは「茶入」

この分野も最近発見された遺跡や古文書で次々といままでの常識が塗り替えられているので、上書き修正に忙しい。


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<茶の伝来>
①西暦800年代 餅茶、団茶などの煮茶
②1200年代 粉末の茶(抹茶) 点茶
③1400年代 煎茶など 淹茶

それぞれ形態を変える茶葉。


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大壺:茶葉をいれる。 ルソンの壺などもてはやされたが17世紀、大量に輸入されて以降価値が下がる。かわりに小壺:現代でいう茶入がもてはやされる。


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<唐物茶入>
唐物:13世紀・南宋時代 ほとんど福建省洪塘窯で焼かれた。元代になり淹茶が主流となったため作られなくなり、かえって希少価値があがる。
中国で作られた唐物を漢作唐物といい、初代藤四郎が中国から持ち帰った土で瀬戸で焼いたものを唐物という時代があったが、伝説にすぎず、漢作唐物という分類は意味がない。

一般的に唐物は薄い。厚さ2mm以下、100g以下が多い。
薄い物を割れずに焼く技術があった。土の選別、水簸(すいひ)の技術。



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<瀬戸茶入>

一生懸命藤四郎とか、春慶とか、真中古、金華山、破風、、と覚えたが、現在では発掘調査の結果、窯分けは意味がないそうだ。ほとんどが17世紀初めの作らしい。17世紀後半ではもう生産されなくなった。(例外:芋の子〜15世紀)

ただし、○○手というタイプ分類は残る。渋紙手とか飛鳥川手、広沢手とかね。


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<茶入の鑑賞>

なり、ころ、ようす=形、比(バランス)、雰囲気・侘数寄の美意識

なり:「君台観左右帳記」の参考図あり。
ころ:ほとんどの名物とよばれる物は、口径:高さ=1:1あたりに集中



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そしていよいよ、美術館所蔵の5つお宝茶入を拝見。
拝見どころか、手に取ってひっくり返したり回したりためつすがめつ拝見できる、なんてありがたい鑑賞会なんだ!


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①唐物「常陸帯」
ほんま軽い。小さくてかわいらしい茶入で、常陸帯(=鹿島神宮の宝物云々)の由縁の帯のような筋が胴体にはしるが、きっちりしてなくて、ちょっとヨレヨレの線なところが日本人に受けるのかも。

底の糸切り渦を見ても、いまだに唐物と和物の区別がつくという轆轤の回転方向がわからない。

②破風窯渋紙手肩衝
いかにも渋紙とは言い得て妙。わりと標準的な感じの茶入


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③備前肩衝「玉ノ井」
これはごつい、ほんまに無骨なまでにごつい。これが備前やね。底は糸切目なくて、ちょっと高台をつけてみました、、という感じ。

④織部茶入
「餓鬼腹」みたいな、いわゆる織部と雰囲気が違う。瀬戸で焼かれた織部様式?

⑤仁清薩摩写し
底に「仁清」の型判あり。背が高くて形も釉薬もスタイリッシュ。現代的でおしゃれ。



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どれがええかと言われるとやっぱり唐物かなあ(^_^;
使い勝手はやはり瀬戸の渋紙手。織部もいい。仁清は鑑賞用にはいいけれどちょっとおしゃれすぎるわ。


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触りまくったあとは、立礼席でお茶とお菓子をよばれて、野村の絵はがきセットも頂戴して、たいそう満足な会でした。来年の会も是非参加したいが、毎回月曜で仕事休まにゃならんのがなあ、、、、(^_^;



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