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2017-10

木屋町二条・島津製作所創業記念資料館 - 2014.01.09 Thu

木屋町二条あたりは学生時代に友人の下宿があったので、なじみ深い界隈であります。そのころから、この古い建物はなんなんだろう???と思っていたわけですが、当時は古い建物なんぞに興味はなく、あまり深くは考えませんでした。


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これが島津製作所創業の建物であると知ったのは、2002年に田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞したときでしたねえ。

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それにしても美しい古き良き時代の建築物だこと!

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このステンドグラスもそそられるではありませんか。
一度中へはいってみたい、このステンドグラスを内側から見たい、、、と思って入って見た!のがこれ。

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おお!やっぱり内側から眺めるものね。
この意匠のなかには「日本」という文字がかくされているのですが、わかるでしょうか?

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おっと、話がとびましたね。この麗しき建物、現在では島津製作所・創業記念資料館
になっております。300円の格安入館料、写真撮り放題の太っ腹!さすが天下の島津!

で、建物に惹かれて入館したわけですが、残念ながら外構は当時のままでも、中はほとんど当時の面影は残っていません。

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かろうじて初代島津源蔵の居間が保存されています。

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居心地良さそうな町家の奥の間、といった感じ。この部屋は8畳ですが、手前の2畳を除いたら我が家の6畳間にほんと、よく似ていてよそのお宅に来た気がしない。

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これは二階の天井の梁の部分。ここは残ってますね。

、、、で、建物探訪は以上で終了!なんですが、思いもかけず島津製作所の歴史を勉強させていただく貴重な機会を得ました。科学・産業のいろんな分野で活躍している会社ですが、特に医療機器にはたいへんたいへんお世話になっているので、(医療機器や化学検査分析機器に「Shimadzu」のロゴをよく見たものだ)興味深いものがあります。


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エントランスにあるこの機械はなんと国産第1号の医療用X線装置!しかも2代目島津源蔵がこれを作ったのは、かのレントゲン博士がX線を発見したわずか11ヶ月後のことだったそうです。

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明治30年、源蔵が店頭にかかげたX線装置の完成を告げる口上書。源蔵の誇らしさ、熱い思いが伝わってきそうな筆致です。ちょっと感動。


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初代島津源蔵は仏具屋の息子だったそうですが明治初頭、資源の乏しい日本の進むべき道は科学立国であるとの理想に燃え、この地で理化学器械の製造を始めたそうです。

たまたまか必然か、この木屋町二条には(「八重の桜」にもでてきたところの)舎密局(明治維新期の化学技術の研究・教育、および勧業のために作られた公営機関)があり、そこで彼は科学教育者・ワグネル博士に師事。

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舎密局の流れはその後第三高等学校に吸収されたそうで、源蔵は多くの教育用科学機械・装置を三高におさめています。写真はその装置類。な、、なんだか科学の授業で見たことのあるようなないような(^◇^;)、、、雷を人工的に起こす装置などは科学館なんかに今でもありますよね。

医療用X線装置を開発した2代目源蔵は、栴檀は双葉より芳し、というか子供の頃から優れた科学の才能をもっていたようで、都おどりの舞台のアーク灯を開発したのは15歳の時だったとか\(◎o◎)/!

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その後も時代とともに島津がどのように発展成長していったのか、これはもう説明の必要はないでしょう。いや、お世話になっている割りには全然知らなかったことばかり。勉強になりました。
勉強ついでにもうひとつ、科学の実験を。

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二階の体験コーナーにあるこの機械、あきらかに向かって左から右へ下りのスロープになってますよね。空き缶をころがしたら確かに左から右へころがります。ところが、のっかっている独楽みたいなのを右端にのせると、あ〜ら不思議!右から左へ逆向きにころがるではありませんか!
な、、なんでじゃ!?(←一応理系、、、)
実は、、、解答ありますがそれはご自分で考えてね。(^_^;) わからなかったらこちらへお出かけになってみては?


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明治維新の前後、ほんとうに日本にはかけがえのない人材がいろんな方面でおられたのだなあ、と感慨にふけります。「明治は江戸のたまもの、昭和は明治の失敗」という言葉もありますが、さて、平成の世はどうでしょう。


<おまけ>

今は結婚式場・レストランになっているフォーチュンガーデン京都も、もと島津製作所別館だったのですわよ。

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こちらもすてきな建物なので、是非!


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● COMMENT ●

ホテルの行き帰りに前を通ったので、2回ほど入ったことがあります。
理系ではないこまちには何がなにやらさっぱり(^-^;というものも多々ありましたが、素晴らしい施設ですね。
京都の映画製作のことを読んでいる時にも源蔵さんのお名前が出てきました。
映画製作にも力を発揮なさったのですね。
また行ってみたくなりました♪

しぇるさん、こんにちは

木屋町二条に、こんなのあったんですか~

良いですね~

ちょっと、写欲が湧く場所だなぁ~^^

田中耕一さんのときに計測機器を造っている会社なんだなぁ~と知りましたが、「国産第1号の医療用X線装置」なんてものも島津製作所は造ってたんですね。資料館があることは知っていましたが、これは是非行ってみたいです。

さすが!こまち様

こんなマイナーな(失礼!)資料館をもうご存じでしたか。
だれかが島津製作所って薩摩揚げの会社?なんていう笑い話がありますが、私も似たようなもので、創業時の島津親子の活躍はしりませんでした。こんな人たちがいるから、京都は都をもっていかれたあとも輝きを放つ町になったのでしょうか。

高兄様

中はともかく、外観はけっこうあの地に異色の輝きを放っています。
是非このあたりにも写しに来てね!
一の舟入なんかもちかいですし。
木屋町通りの資料館前の道がなんでこんなに一部だけ広いのか?と思っていましたが、最後の絵によると、ここで市電がカーブしてたんだなあ、、、とわかりました。

しん様

はい!はい!
是非いってみてください!
展示内容はそれほど多くないのですが、島津の歴史が京都近代化の歴史と重なって、とってもおもしろかったですよ!

先週の土曜日に行ってまいりました。レントゲン装置を見ていたら資料館の方が色々と解説してくださいました。展示してあった科学雑誌の中身もできれば見たかったですね、当時はどんな内容だったんでしょうか…。居間は何か工事をしているようで、北と西側の障子の向こうが板で覆われていました。ゆっくり見ていたので、気付いたら1時間近く経っていました。

しん様

行ってこられましたか!なかなか楽しめるでしょ?資料館の方の解説付きだったのははうらやましいです。
科学雑誌も中味を拝見したいところですが、私にはチンプンカンプンかも〜(^_^;)


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