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2024-05

桜の茶事〜速水滌源居2024〜平野神社 - 2024.04.13 Sat



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北野天満宮のお隣、桜で有名な平野神社。
さすがにこの季節は駐車場もいっぱいだわ。


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今年初めて花見らしい花見をここでした、、、けれどここはあくまで通過点(^_^;


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有料の幔幕の中の桜園に沿ってしばし行くと、、、


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花見客の喧噪がウソのような別天地、速水流お家元の滌源居がある。


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昨年は夜咄茶事にお邪魔し、今年は3年ぶりに桜茶事へ。
3年前は桜はもうほとんど散って、はらはらと名残の花吹雪、素敵なことに夜咄の桜茶事だったわ。昼のこちらの桜はいかがだろう。


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滌源居名物?石の周りをまつげのように松葉で隈取った敷松葉も、撤去されている。

↓ ちなみに昨年秋の敷松葉はこれ。また秋にであえるかな。これ楽しみ。


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こちらの茶事はそのつど入り口が違う。広間、小間、土間を自在に使い分けて展開されるので。今日は待合が広間だったので、どちらが本席かな、、?と。
待合には四代宗匠(幕末〜大正)の吉野山の絵に桜を白雲にたとえた歌の軸。
「雲か山か 呉か越か、、」のくだりは頼山陽の漢詩から来た言葉らしい。


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そして露地を渡ると思わず歓声がでる。赤い毛氈を敷いた縁台!その向こうに、若干早めの青楓に押され気味ながら、満開の桜。


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今年は花も一気なら若葉も一気で、怒濤の如く押し寄せる春である。
この縁台の続きに変則三畳の清冲軒がある。二畳の小間に相伴席をくっつけた感じで、逆勝手隅炉、、、というかなり変則的な茶室、ここに座すとこの景色が見えるのである。その上ゆらゆらの釣釜、ココロはすっかり野点気分。

逆勝手の隅炉、、、なのでこういう炭の組み方なのか、いままで見たこと無いような炭斗の中の組炭。かかる釜は浄味の雲龍釜、蜻蛉の轡鐶。
升床にかかるは頓阿(鎌倉〜南北朝)の歌切。ただし読めず、、、多分桜の歌かと。その中回しに幕末のお公家さん、千種有功の桜の絵が添う。


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炭のあとは縁台で懐石である。この日は5人と贅沢な宴会?となった。
ご飯もお豆ご飯、これみると春やなあ、、と思う。ちなみに飯と向付は上下の二段重ねの弁当箱になっていて弘入である。


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こちらの茶事はほんまにきっちり式正にされるので、お家元のお宅でそういうのはこちらだけ、、とありがたく思う。宗匠は、いつも懐石の時に流派の姿勢や茶の湯について熱く語られるのだが、このうららかのどかな日だけは、のんびり花見気分で。


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しきりと鳴く鳥の声も楽しみながら、一献また一献、千鳥の盃も正式に。ほんま4年ぶりやわ〜。すっかり忘れてる(^_^;


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ちょっと寝っ転がってこの景色をずっと見ていたいけれど、、、
お菓子は川端道喜さんの氷餅をまぶした薄紅色の餅菓子「嵯峨の春」。道喜さんのおすすめによりクロモジは使わず手でいただく。


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中立はお庭の散策、四阿的な小座敷から景色を楽しむ。
後座も半開放的な清冲軒にて。床にはオールドバカラのワインクーラーに桜の花をうかべて。
主茶碗が呉器、珍しいのは口作り近くににゅうを補修した鎹がはいっていること。おそらく御本呉器ではないかと思うが、外側のむらむらの景色が「かすみ」という銘にふさわしい。

渋紙手茶入に、茶杓は桜の木で四代宗匠?がお作りになったもの、銘を「白雲」。
ああ、ここで待合の雲か山かにつながるのね。

薄器は大きな桜色がはっきり透けて見える夜桜蒔絵、表朔作。
お正客、次客さまは濃茶の呉器で、というのが新鮮だった。あとの替え茶碗はそれぞれ、平安神宮紅枝垂れ、吉野の山桜、老木の桜と見事な絵付けの京焼。

今回宗匠とのお話時間は少なかったが、なにより縁台で、閑かに花見させていただいたことが一番のご馳走であった。


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帰り、先代宗匠から拝領した平野神社桜園の入園券でひっさしぶりに中へ。
ここで宴会したのはもう10年も前になるだろうか。コロナをへて、あれだけひしめいていた屋台や花見台はすっかりなくなり、かわりにその場所に菜の花を植えたと聞いた。どうりで桜のあいまにあちこちに菜の花、いや花見の喧噪も嫌いではないが、この静けさもまた。






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