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2017-11

睦月朔日の茶事 - 2014.02.01 Sat

今年の1月31日は旧暦のお正月、睦月朔日、おめでとうございます。
この佳き日によき茶事にお招きにあずかりました。


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(待合の汲み出しは置炉にて)


おひとりで亭主もつとめられれば半東、下足番(^_^;まで。懐石だってすべてお手製なんですよ!(うあああ、、、(◎-◎;)、、、すごい!)


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ご案内を受け、茶室に入ると、、、まあ、ここは夜咄の世界ではありませんか!(正午なのに)

実はここはマンションの高層階。
日照のわるい部屋を上手に逆手にとった工夫です。炭手前もスプリンクラーの関係でできないので、かわりにとおっしゃってお香を聞かせていただく。薄暗い茶室なのでかえって研ぎ澄まされた嗅覚に香木の香りがまことに心地よく。


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玄関ホールの一画、大きなガラスのボウルの蹲居に、節分ですから下に柊の葉を敷いて。

物を持たないのを生かす、何もないところを生かす。
これぞ侘びの精神である、と言った久松真一先生の言葉を思い出しました。


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炉が切れないので台子に風炉釜を据えておられる。佗茶以前は一年をとおして風炉だったわけだし、うちには茶室がないから、炉が切れないから、茶事・茶会はできないわ、というのは言い訳にすぎないんだ、と(茶室を持つ以前の)自分を反省。

掛け物はお正月らしく、「福寿海無量」を掛けていただく。


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そして怒濤のとびきりおいしいお手製懐石!ヽ(*>∇<)ノ♪

蟹しんじょうがふわっふわでお汁がとてもおいしく、鮭の柚庵がやわらかくて、大徳寺麩が効いた水菜の胡麻和えも絶品でした。それに穴子の蕪蒸しまでついて、そんじょそこらの割烹よりはるかに満足。
八寸の百合根+梅味噌、百合根がしゃきしゃきでつい、おかわりっ!と言いそうになった。

今回懐石に使われた器がどれもすばらしく、向付は妙全さん(永楽得全の妻女)の織部写しでなんともなんともやさしい感じ。最近、長年のご縁のあったところから、これまた縁あって嫁入りしてきた器達だそうです。お道具はほんとうに行くべき方のところへ行くと、見ていてとてもしっくりしますね。


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この花びら餅ももちろんお手製!どうやったらこんなにうまく牛蒡が炊けるのでしょうか。おひとりでなにもかもこんなにうまくされるのを拝見して、これまた「一人だから懐石手作りなんてできな〜い」なんて言い訳、言ってられないわ〜と、、、(^◇^;)


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後座の花は千両。竹の花入は竹林をもっておられる御知人のお手製。これがまた新しい物とは思えないくらい良い味があります。
お茶の道具も母上からの物、婚家のお蔵からの物、ご自分で気に入ってもとめられた物、うまくとりあわせて眼福、口福でありました。詳しくは申しませんが、得にあの薄茶器、すばらしかったですね!お眼鏡にかなって手に入れられたものだそうですが、象牙の蓋の重みがなんともしびれました!


天空からの眺め


茶事も終わり外に出て、、、ああ、ここはマンションの高層階だったんだ!といまさら気づく。ほんとうに別世界にて遊ばせていただいていたんだな〜と。

ご亭主はいつもコメントをくださる、ひいらぎ様(^_^)b
御連客も気心のしれた良い方お二人で、ほんに茶をやってきたがゆえのご縁で幸せをかみしめております。



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● COMMENT ●

つたない茶事に御付き合いいただき 本当にありがとうございました。
私としては 今年 初めての茶事にふさわしいお客様だったと思います。
いつもあちこちでお世話になっている方なので 少しはお返しをしないとと思っておりました。

何ぶん 道具もあまり持っていませんので ない頭をひねります。

またお出で下さいね。

ひいらぎ様

ほんとうに楽しい茶事をありがとうございました(*^_^*)
すごい道具ばかりでもげっぷがでるし、かといってあまりになにもないのもさびしい。
いろいろな工夫とよきお道具がちょうどいいバランスだったと思います。
それからごちそうさま〜!とってもおいしい懐石でした〜!

本当に素晴らしいご馳走ですね。ご馳走ってお客様のために走り回ることですものね。ひいらぎ様、お菓子まで手作りとは脱帽です。
実は私も1月末に一人で茶事をしました。検定合格の節目として、師とその先輩の先生をお招きしてのチャレンジです。とにかく一人なので懐石は無理せずシンプルに。それでも魚もちゃんと焼き立てを出せたし、千鳥もできて一安心。濃茶までは緊張感を持続できたのですが、続き薄茶で後半メタメタでした。それでもお客様の温かい励ましで完了することができて嬉しかったです。
しぇる様、ひいらぎ様、今年はちょっと頑張りますので、またいらして下さいね。

そらいろつばめ様

そらいろつばめ様もおひとりで茶事をされたのね。
みんなすごいなあ。
でも、ひいらぎざんもそらいろつばめさんもお料理お得意だしなあ。
私はそこのところがちょっと、、、(>_<)ゞ
懐石をがんばりすぎるとお点前ぼろぼろは私もいつも。
うまく気持ちを切り替えられないのはまだ未熟ですねえ。
切り替えずにそのままつっぱしって絵に人を達人とよぶのでしょうが、、、、

はい!またいつでもおよばれの準備はできております〜!

そうそう、私達はいつまでも未熟です。でも未熟だとか、道具がないとかを言い訳に伸ばしていてもゴールは遠のくだけ。元来、ゴールなんてないのだから、私達は学びながら続けながら「やるお茶」を実践しましょう。しぇる様やひいらぎ様と知り合って、共に実践する仲間ができたことが私にはラッキー!です。

そらいろつばめ様

訂正「絵になる人」でした。

同じ事をしてもその時間、空間、相客でまったくちがった茶事になるように、おっしゃるように万人がたどりつくゴールはないのでしょうね。
他にもいろいろ気が多くて(^_^;)あちこち寄り道してますが、またがんばるわ。

素晴らしいお茶事でしたね。
先週席開き&初釜を我が家でいたしました。
献立にほうば焼きをしたのですが葉がかりかりになり危なかった
いろいろありましたが薄茶まで炭がもっただけで満足してしまいました。

茶々子様

席開きですか?おめでとうございます!
これからどんどん茶事茶会をされるのですね。
最初から懐石もご自分でされるのはすごいです。
茶事は火のコントロールが重要なのに、いちど釜の湯が全然あつくならず水屋からヤカンをもちだして点てたこともありました。恥ずかしかった〜。よいお炭だったようでなによりです。


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