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2017-11

ダンナ茶の湯化計画〜高台寺・夜咄 - 2014.02.09 Sun

うちのダンナは茶道には興味がない。
でも全く興味がないか、といわれるとそうでもなく、日ごろの訓練(おしつけとも言う)で、薄茶くらいはまあまあ作法通りに飲めるようになった。
私が自宅で茶事をしているときも我関せず、、、だがこのまえ図書館で初心者向けの「茶事」の本を借りて読んでいたのを知っている。

奥方が「ちょっと茶事の手伝いもしてほしいし、、」という願いをこめて茶会にさそってみても、大方のご亭主方は「いや、結構。」と言わはると思うので、亭主方の茶の湯化計画はたいてい頓挫する。でも、針の頭ほどでも興味をもったなら、ここが先途と攻めるのみ!しかしいきなり本格的な茶事では拒絶反応も激しいことが予想され、ここはちょっと初心者級で攻めてみようではないか。


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(ねねの道界隈の灯ともし頃)

高台寺さんは毎年冬のこの季節、週末に夜咄をされている。対象は主に観光客や初心者向けで、洋服でかまわないし気のはらない、それでいて薄茶席はきっちりとしたお点前、よいお道具でされる。点心もいただけるし、「これだ!」と誘ってみると、まんざらでもなさそうに釣られてくれた(^艸^)♪


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高台寺への石段にも灯がともる。このあたりはほんとうに京都らしいええとこやなあ。

受付にいってみると、この日は土曜日で暖かかったので参加希望者がとても多かったらしく、まずは点心+喫茶からお回り下さい、とのこと。あらま、普通の茶事みたいな運びじゃありませんか。(茶事では懐石→濃茶+薄茶になる)

石畳の反対側の圓徳院(ねねさんが高台院となって起居した所)奥にある「羽柴」にて腹ごしらえ。


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点心とはいってもどうしてどうしてなかなかボリュームがある。南に向かって開けた窓からは遠景に八坂の塔も見えてええ雰囲気。


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これが名物「うずみ豆腐粥」。禅宗の修行僧が鶏鳴の刻、夜中の2時頃暖をとるために食べたものの再現だそうで、豆腐、大根の餡の下にお粥がうずまっているもの。たしかに暖まる。

ちなみにこの圓徳院、さらに奥にすごく立派な広間の茶室があるのよ。昨年秋に行った北政所茶会で茶席のひとつだったので、この時初めて知った。


高台寺1


食後まだ少し時間があったので、喫茶券で石塀小路へ。京都舞台のTVやポスターでもお馴染みの石塀小路、夜はまた不思議な、、、というか妖しい迷路みたいでなかなか乙なもの。


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喫茶・いし塀にて、時間まで珈琲で一服。


高台寺2



高台寺に帰り着く頃にはもうこんなにとっぷり暮れて、観光客の姿もほとんどありません。

夜咄の席は湖月亭。ねねさんの法名、高台院湖月心公にちなむものらしい。

待合では20人以上のお客さん、普段のかっこうのままお越しの方ばかりなので俄然ダンナも気楽になったようで。(^_^;お菓子の取り方、いただき方も様になってきました。
待合の軸は堀内宗心宗匠なので、今日は表さんのようです。


茶室への廊下から灯りはすべて蝋燭。短檠、手燭の灯りがゆらゆらする中、お点前が始まります。この蝋燭の灯りが夜咄のなによりのご馳走。少人数の夜咄の茶事の雰囲気は確かにこれよりもっとすばらしいけれど、お点前や後見の先生がすばらしいので、この席もよいお席だったわ。
茶道をまったくしらないお客さんにもわかりやすく、そして不作法をしてはいけないと思わせるような威厳もただよわせつつ。(多分北政所茶会の時にも、席をもってはった先生だと思う)


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一席終わった後は、電気をつけて解説を。でもやはり電灯は蝋燭の灯りにはかなわないな、と思う。なので雰囲気はあまり伝えられませんが。


高台寺4


夜咄に欠かせない短檠。油に浸した灯芯に火をつける。
床には花の代わりに(夜咄は原則花を入れない。だって暗くて見えへんもん)これもお約束の石菖(油煙を吸い取るといわれる)
お道具は暗い中なので、白っぽい物が映えるかな。あの暗い席中で黒楽なんか使ったら、何をしているのか全然わからんかもしれない。水指は高台寺蒔絵、これは欠かせませんね、特にこの高台寺の席では。茶杓には秀吉公の馬印であるひさご(瓢箪)が蒔絵であしらわれていました。お菓子は松寿軒さん「春和」。梅の形のお菓子。数茶碗に描かれた文様は霊屋の高台寺蒔絵の模様を写した物。


高台寺5



一席終了した後は高台寺の境内のナイトツアー。ライトアップのときにも見られますが、ここも解説付きでみるとさらにいいですよ。
ちなみにこの席は遺芳庵、昨年の朝茶で入らせてもらった吉野太夫ゆかりの席。一畳台目向板、しかも逆勝手!


高台寺6


ライトアップで来られたときにはこの池に映る逆さの景色をお見逃しなく。
霊屋(おたまや:秀吉、ねねさんをお祀り)にはかの有名な高台寺蒔絵の厨子があり、いつもは扉をあけているため拝見できない扉そのものの蒔絵も拝見できます。


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ご存じ傘亭・時雨亭も夜の淡い灯りの中では不思議な影の形ともあいまって、とても美しい。

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で、夜咄はどうだったかな。これでダンナも少しはお茶をかじってみようかという気に、、、、まだならないみたいです(^_^; いやいや、まだまだ少しずつ刺激を与えてそのうちきっとミッション完遂しますわよ!( ̄^ ̄)ゞ





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● COMMENT ●

うふふふ
やりましたねえ。慌てなくてもいいと思いますよ。
この私だって実家で訳も分からず 普通に初釜があり 花びら餅を食べておりました。
気長に行きましょう。
実家に先生が出稽古に来ておられて 自然にやっていたようです。
何だったら自己流でもいいのです。まずは客になれるようにすればよいと思います。
こうやって一緒にお茶席に行って下さるだけでもいいのです。
お茶って楽しいかもしれないと思ってもらえたらラッキーです。
我が家はまだです。
客にはなってもらえるかもしれませんが。

しぇる様へ
長女は中学から、次男は大学から茶道を始め、長女は師範免許まで持ってて、
(家内もかなり茶道を嗜んでいます。)
自宅にも、炉がきってあると言うのに、私は全く無関心です。
千利休の、「茶道とは茶を立てて飲むばかり。」の言葉を盾に自己流を
実践し、作法には、全く無頓着です。
娘からは完全に無視されています。
どうすればいいのでしょうか。

ひいらぎ様

まあ無理だろうなとはうすうす感じつつも、ちょっとでも雰囲気になれさせようとあれこれ画策しております。
リタイアして時間がもう少しできたら考えてくれるかもしれませんが、なまじはまり込みすぎられても困るしね〜。男性はのめりこみだすと、女性の比じゃなくリミッターがないですから。

narahimuro様

まあ!!そんな恵まれた環境においででしたか!
いえいえ、作法なんて茶の湯からすればそれほど大きな問題ではありません。
茶を点てて飲む、それだけで上等!ではありませんか。
そうこうするうちにお茶を飲む環境をそれにふさわしく、、、と思うようになり、それが自己流の茶の湯になるかもしれませんよ。
娘さんに無視され、、、いずこのお家も娘とは父親に辛辣なものかもしれません。(^_^;

じわじわと、外堀を埋め、内堀を埋め・・・・(笑)陥落は時間の問題?!(笑)リタイヤ後、二人で楽しめたら最高ですよねぇ~   我が家の旦那様は、観光地でやってるようなお茶には(あきらめて)付き合ってくれるようにはなりました。

花咲おばさん様

>観光地でやってるようなお茶、、、そこまでもっていくのもしんどいですよね〜。
焼物に興味があるとか数寄屋建築に興味があるとか、骨董が好きとかひとつでもあれば突破口はあるのですが、なにひとつナイ!となると調伏は至難の業ですわ。

ご主人の調伏の話は横に置いて、高台寺の夜咄いいですねぇ。
カジュアルに楽しめるように工夫されているみたいだし…。
「いつか行ってみたいリスト」に入れておきます。

relax様

高台寺のイベントはお値段がいつもお値打ちだなと思います。北政所茶会もあれでこのお値段!と思いました物。まあそれはさておき、三月前半まで毎週末やっていますので是非。東山花灯路とからめてもいいかもしれません。

高台寺の夜咄、前々から行ってみたいと思ってましたが、こんなに良いものとは!うちの夫のお茶は最近は停滞気味、外に出ることは付き合ってくれますが、お稽古は全然です。息子たちもダメ。それで、数日前に生まれた孫には、しぇるさまを見習ってしっかり仕込もうと企んでいます。男の子だけど、お茶やったら可愛いでしょうね。     

そらいろつばめ様

あら〜!まあ〜!\(◎o◎)/!
いつのまにお孫ちゃんが〜!!おめでとうございます!
かわいいでしょうねえ〜。子供好きでいらっしゃるからそれはもうなめるようにかわいがってはるかと、、、
男の子こそ、仕込み甲斐があるというもの、是非いっぱしの茶人でもある跡取りに育て上げてくださいませ。


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