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2017-06

楽美術館鑑賞茶会〜弥生2014 - 2014.03.14 Fri

なかなか予約がとれず行けなかったのだが、今回やっと、久々の楽美術館特別鑑賞茶会です。



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楽さんの解説付きで、いつもはガラスの向こう側の楽歴代の茶碗でお茶をいただき、そのあとおさわり放題というありがたい企画。(年に5,6回)
なにより楽さんのお人柄に惹かれて行けるときは必ず。それぞれの楽歴代への思い入れや、その家を背負っている現当主だからこそ語れることなどなど、毎回楽さんのお話を拝聴するのはとても楽しみなのです。


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お茶室は「翫土軒(がんどけん)」。楽家の建物自体が国の登録文化財ですから、その文化財の中でお茶をいただいていることになりますね〜。(◎-◎;)

床のお軸は無学和尚の「弄花香満衣」、それにふさわしい紅梅・白梅のダイナミックな切り枝は楽さんのお庭の梅の木だそうです。無学和尚といえば、かの「七事式」の偈頌の方ですよ。(^_^)b

楽さんの自分ちのものだから(?!)お道具は楽歴代のものがふんだんに使われていて、この花入も煙草盆も水指もあれもこれも楽WARE〜!眼福眼福。

でも楽だけではありません。千家十職とはお互いに深い縁があるので、一閑やら大西の釜やら宗哲やら、そりゃもう贅沢な道具組です。


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時節柄釣り釜がゆらゆらして風情があります。
菓子器が覚入(14代)の香炉釉(白い釉薬)食籠で、内側に銀色の箔がはってあります。ここに聚洸さんの白と淡い桃色の糸巻き(私はスパゲッティーきんとんとよんでますが)きんとんが盛られると、銀箔にうつりこんで器がほんのりピンク色に見えるのがとても素敵。お菓子の銘は「春兆」。おいしかった〜!



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さて、今回使われたお茶碗は、、

1)了入(9代) 立鶴黒楽

有名な御本立鶴の鶴の絵が黒楽の表と裏に刻まれている茶碗。御本は高麗茶碗の1種なのだが、こういう取り入れ方もあるんだな。


2)旦入 (10代) 拝領亀の絵赤楽

だれからの拝領かというと紀州徳川家治宝公から。白い釉薬で描かれた亀の絵は治宝公自らが描かれた物。江戸中期に楽家から紀州のお庭焼(偕楽園焼)の指導に行っていた時に拝領した茶碗だとか。ちなみに同じ時に指導をしていた永楽保全は「河濱支流(かひんしりゅう)」の金印と「 永樂」の銀印を拝領したそうです。永楽さんの茶碗の裏「河濱支流」ってそういうことだったのか!勉強になるなあ。


3)慶入 (11代) 黄釉茶碗  「翁」

私はこれでお茶をいただきました。楽茶碗といわれても「?」と思うような黄釉。黄というより薄い黄土色という感じですかね。塩笥みたいで小ぶりな茶碗。高麗茶碗を意識したものか。


4)惺入 (13代) 花三島写し赤楽

赤楽の平茶碗に篦で花と筋を彫り込んだもの。これも高麗茶碗の三島を楽に写したもので、本来の三島は渋い灰色なのに楽の赤にもけっこう映えるんだな。意外とはでじゃないし。


5)覚入 (14代 当代のお父さん)  赤楽  「春燈」

6つの茶碗が並べられたとき、どれが一番目をひくか、どれが一番欲しいか、といわれたら迷わずこれ!赤楽なんだけれど黒い曜変が飛んでいて、内側など黒楽の中に赤い曜変があるように見える。ちょうどそう、夜の闇の中に赤い梅の花が咲いたよう。景色が深く楽さんは「見ていて飽きない茶碗」とおっしゃっていたが、まさにそのとおり。
この曜変は企んでできるものではなく、いくつもの茶碗の中にたったひとつ自然の技でできるかできないかのものなのだそうだ。「これができたとき、父はよっしゃ!と思ったにちがいない。」とおっしゃってた。


6)当代 惣吉(吉左衛門を継ぐ前の名前)時代  赤楽  「若草」

楽さんがあのアヴァンギャルドな焼貫を作りだす前の、30才になるかならないかくらいのときの作品。大好きだという光悦の乙御前にどことなく似ているような、まさに若草のような若々しい作品。同じような茶碗を息子さんの篤人さんも焼いていたなあ。


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翫土軒を出たところの蹲居の水門になにげに転がっているゴロタ石、実はそれが黒楽の釉薬になる石だと知ってこれもビックリ。黒の釉薬は歴代それぞれが自分で自分の調合を編み出して、息子にも伝えないというからね。

鑑賞茶会のあと、いつも思うのは、、、、あ〜、一つでいいから楽茶碗ほしいなあ。(^0^;)



<おまけ>

御所の西側は、楽家をはじめ千家十職のお家などがあるエリアです。

ちょっと歩いたら、、、


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官休庵・武者小路千家。


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そのお隣に長く続くカラタチの生垣は中村宗哲さんのお家です。ちゃんと「中村宗哲」表札もかかってます。見てね!(見たからといってどうということもありませんが、、、、(^_^; )



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