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2017-08

修二会2014・その3〜食作法〜日中堂上 - 2014.03.17 Mon

翌朝、14日は風も冷たい真冬なみの一日だったが、めげずにまずは宿近くの飛火野の鹿寄せからスタート。


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お、みなさん、もう集まっていますね。主催は奈良の鹿をこよなく愛する鹿サポーターズ倶楽部。



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美人の牝鹿さんは毛繕い。


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お兄さんのホルンの音を聞いて森の中から鹿が団体さんで出てくるわ出てくるわ。一列を守っているあたりがすごいね。
奈良の鹿は保護をうけてはいるけれど、あくまで野生の鹿なのだ。奈良では長い間、うまいこと人間と共生してきたんですね。


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まいているのはドングリ。あたりは鹿の海。鹿煎餅も販売しているので買ったところくるわくるわ、、、、失敗であった。どさくさにまぎれて膝噛まれたし。(あとでみたら青あざ〜)ここで鹿保護運動のためにサポーターズ倶楽部に寄付をいくばくか。



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さて鹿に遊ばれたあとは正午の食堂作法(じきどうさほう)を垣間見るため、その時間までならまちで遊ぶ。
正午まえ、浮雲遊園をつっきって二月堂まで。正面は山焼のあとがまだのこる若草山。


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昼間だと甘く見ていたが、夜並みの装備が必要なくらいの寒さで霰混じりの雨もふるし、こごえた〜。


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二月堂。
この日はお水取りの最終日なので、いつもは一本ずつあがるお松明が欄干のところに10本も並ぶ、一大スペクタクルが見られるとあって、早くから場所取りのカメラマンさん達が鈴なり。ご苦労様です。
ちなみに10本のお松明は尻に火がつくくらい次から次へとあがるので「尻つけ松明」とよばれる。


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今日は明るいところで閼伽井屋の鵜さんにご挨拶。



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練行衆参籠宿舎。修二会の14日間、練行衆はここに籠もって潔斎した生活をされる。すでに食堂(じきどう:登廊をはさんで参籠所のすぐ隣)に入堂されているようだ。


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練行衆は一日に1回しか食事をしない。そのあとは飲まず食わずの行をする。まことに過酷。
写真は食堂前で汁と白湯の運び込みのタイミングを待つ童子たち。



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あ、ご飯のお櫃が運び出された。

しかしご飯といってもすぐに食べられるわけではない。食作法といって一定の次第、祈りにしたがって粛々とすすむものらしい。食堂の中は基本拝見できない。けれど東大寺ミュージアムとか奈良国立博物館とかで流される映像で見たことはある。



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汁が運び込まれる。この時ちらっと中に座っておられる練行衆のお姿が見えた。


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正面は湯屋といって練行衆の食事を調理するところ。練行衆は体力勝負しないといけないので、栄養価が高い精進料理が供されているという。


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中をのぞいてみた。おくどさんやらあるらしい。いつもは閉まっているからね。



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湯屋の隣の仏餉屋(ぶっしょうのや)。ここは仏飯やお供えを料理する場所。



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しばらくすると食堂の南の入り口からしきりと童子たちが出入りする。そろそろお片付けのころかな?


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おお!あれは!
動画で見た三本柄杓!
食事が始まる前、堂童子がこの柄杓を三本持ってくるっとまわるとこれが合図で食べはじめるのだ。食作法の間、言葉は禁なので、おかわりの合図も箸で机をたたいてカタカタ音をだして知らせる。
なので食堂の窓のところに耳をつけて中の音をききとるのも、通の楽しみかもしれない。


ちょっと参考までに、、、


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これは宿ででた二月堂由緒料理。すべてお精進。下のまるい盆が練行衆盆、または日の丸盆とも。昨年MIHOミュージアムの根來展ではいい根來の練行衆盆、でてましたねえ。ちなみに食堂作法では食器は二月堂机のうえにのせられ、日の丸盆は机の下、終わった食器をおく場所として使われているそうだ。



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練行衆の前にこのようにしゃもじをさした米飯の鉢がそれぞれ供される。



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いよいよ食法もおわり、練行衆たちがでてきた。これから生飯(サバ)投げだ。残しておいた飯を閼伽井屋の屋根に向かって投げ、鳥獣に施す。


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お〜!閼伽井屋の屋根に届いた!なかなかの力投。
いつもはこの前の木の柱のところに翌々日のお松明が準備されているのだが、明日で終わりなのでなにもない。


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生飯投げがおわると練行衆は参籠所へもどって日中(六時の行法の一)上堂の支度をする。



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童子たちは後片付けで湯屋へ。


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こんな器で食事されているのか。懐石の応量器(四つ椀)を思い出させる。あれは禅宗の食器だが。



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登廊にはもうこの日の尻付け松明のスタンバイOK。


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最終日になるとお松明の燃えさしまで、にわか食堂になった茶所のまえでいただけるようだ。


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二月堂北の扉があいて練行衆を迎える支度がすすむ。内堂のお掃除をされているようだ。なにせ達陀の燃えかすやばらまかれたハゼやらが散乱しているだろうから。


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む?童子さんにかつがれて出てきたこれはもしや、、、、


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そうだ!
昨夜の達陀松明の燃えたあとだ〜!


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練行衆がまたお堂にこもられ行法をする様を、昨夜入り損ねた正面・西の局にすわってしばし拝見。幾分耳に慣れた声明、目の前でおこなわれる五体投地。堂内にいても寒風は吹き込み、体がじんじん冷えてくる。この中で行法を続ける練行衆にそっと手を合わせ、(見えないけれど)小観音様の厨子にそっと手を合わせ静かに退出した。


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東大寺のあちこちにはられた結界も明日にはとりはらわれる。


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練行衆をつとめておられる塔頭にはこんな注連縄が飾られている。これも明日まで。




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さて、有名なビューポイント、二月堂裏参道から帰ろうか。


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ふりかえれば二月堂。今年も修二会は無事おわりそうだ。お水取りがおわれば関西には春が来る。





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● COMMENT ●

修二会の終わりまで立ち合われて、ご苦労様でした。
わたしも、深夜、一人で、修二会が行われている2月堂の参篭したことが、あります。
他にも熱心な信者さんが、行を見守っておられました。
早春とは名ばかりの厳寒の中で、1300年以上、途絶えることなく、受け継がれる行事に
伝統の重みを感じさせられました。

ところで、3月12日の大松明だけが、修二会だと思っている人が案外、多いですね。
お水とりが、12日の深夜から13日にかけて行われる事も知らない人もいます。
大松明の行事が脚光を浴びすぎるからでしょう。

narahimuro様

12日の大松明だけがお水取り、、、、昔私もそう思ってました〜。
でもそれが入り口となって修二会の不思議にとりつかれる人も案外多いかも知れません。
お松明からはじまって、ご香水をいただいて、昼間の行をみて、達陀をみて、、、どんどん深みにはまっていくようです。体力が続く限り、お参りしますわよ〜!


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