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2017-07

桜・道成寺の茶事 - 2014.03.24 Mon

桜の茶事にお招きいただきました。


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この日は霰混じりのつべたい寒の戻りの一日ではありましたが、近くのお店のショウウィンドウは一足早く桜です。


「どうぞ桜色のものを一つ身につけておいで下さい。」という席主さんのお言葉。


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単純に、桜鼠に桜花のベタな小紋にいたしました。帯揚げにちょっと芽吹き柳の色をプラスして。


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御連客さんもすてきな桜のお召し物。帯締めのいろをきりっと桜色にされた方もおられます。


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待合にはなんと般若の面、鱗紋の衣裳の鬼女の絵が。おお、これは季節からいってもお題は「道成寺」ですね。


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心は桜を思っても、まだ肌寒いので待合の手あぶりがありがたい。


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三和土の土間を上手に蹲居コーナーにされ、さりげなくあしらわれた春の花がうれしい。

席入りするといつも自主稽古に使わせてもらっている部屋なのに、なんだかちがう茶室に入ったような、、、、そうか!置炉の場所をかえてあるのだ、と合点が。置炉はそういう意味では部屋を自由自在に違うタイプの茶室にしてしまうのでなかなかいい茶の湯アイテムですね。


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お床にあるこれは、、、、
なんとまあ!雲龍釜を釣り鐘に見立てて、これを引く小僧さん達が。まさしくこれは「道成寺」の世界。

道成寺は能の演目でもあり、歌舞伎「京鹿子娘道成寺」でもあるんです。紀州道成寺に伝わる、安珍・清姫伝説がベース。

若い僧に懸想した姫が、裏切られたことを恨み蛇にばけて道成寺に僧をおいつめる。僧は寺の大きな釣り鐘にかくれるも、蛇の化身にまきつかれその炎で焼き殺されてしまう、、、というなんとも凄惨な伝説。それが桜雪吹の季節のもと、となれば、その凄惨さは美しいと思うまでに昇華され、凄絶であっただろうと想像してしまいます。

「茶席に桜の花はいけぬもの、と申しますので、本日はみなさまに桜になっていただくべく、桜のものを身につけて、とお願いしました。」

まあ、素敵な御趣向。でも、、、姥桜もまじっててごめんね〜(^_^;


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ご亭主手作りの懐石もとてもおいしく、なごやかに談笑しつつ一期一会のひとときを。


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菓子もご亭主のお手製。春の野山が待ち遠しくなるようなきんとんでした。


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中立のあと、後座にはいるとお花はなく、花入が人数分用意されています。ああ、花寄せみたいです∈^0^∋
春の花もたくさん花台にご用意いただいたので、どれにしようかとかえってまよってしまいます。写真は完成形。それぞれの好みが出ていておもしろい。

干菓子は百万遍のかぎや政秋の「黄檗」。粟羊羹にきな粉をまぶした珍しいお菓子で、形が三角形=鱗紋なんですね〜。それと席主様の地元、円覚寺の鳩らくがんをちょうだいしました。

お茶碗も一つ一つ、ご亭主が気に入って集められたものばかり。青い地に白い釉薬が泡立ってみえるような茶碗には銘を「日高川」と。紀州日高川は蛇に化けた清姫が最後に飛び込んだ川という伝説によるもの。なるほどな〜。



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2年あまり、京都での暮らしを堪能された席主様は、まもなくご自宅のある関東にお帰りになります。この庵で茶事をしていただけるのも最後になりそうです。まだまだ自主稽古はさせていただこうと思っていますが、短いようで長かったようで、いろんなことをたくさん勉強させていただきました。ほんとうにお名残惜しいです。
こうして帰らない時を惜しむのは人生の常ではありますが、その時その時を十分大事にして生きていなければ、ふりかえって惜しむこともないだろうと思えます。ならば惜しむことができるのは幸いといわねばなりませんね。




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