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2017-08

普茶料理〜烏丸鞍馬口・閑臥庵 - 2014.03.28 Fri

普茶料理の普茶とは、、、、「普(あまね)く衆人に茶を施す」。

江戸初期に中国から来日し、京都に萬福寺を開いて黄檗宗の祖となった隠元禅師がもたらした禅文化とともに日本にはいってきた料理だそうです。
日本の精進料理と違うのは、葛と胡麻油を多く使い味も濃厚。なにせ禅僧の修行は過酷なので、精進だけでハイカロリー高タンパクをとれるような工夫なのでしょう。

この普茶料理、元祖萬福寺でもいただけますが、本来普茶料理は一つの卓を4人で囲む形式なので4人集めないといけないのがちょっとネック。


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でもこちら、烏丸鞍馬口の黄檗宗のお寺閑臥庵なら手軽に味わえると聞き、念願の普茶料理に挑戦。

さすが黄檗宗のお寺、門もちょっと中国風。



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こちらは後水尾天皇のゆかりのお寺で、扁額が天皇のご宸筆なんだそうです。


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こちらでいただきます。正面の丸い飾り棚は中国風であり、萬福寺が発祥の煎茶道の室礼でもありますね。ここで普茶料理を供するようになってもう35年になるのだそうです。


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お寺の静かなお庭を眺められ、しかも足が楽なテーブル席で今回は3人でいただきます。



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この紙がお箸とともにおいてありました。持ち帰って調べて初めてわかったのですが「五観の偈」というもの。禅宗の食事作法で、食前にとなえられる偈文だそうです。食事ができるまでの過程に感謝するなど、なんだかキリスト教の食前の祈りに通じるものがどこかありますね。


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まずは茶礼。


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最初にみんなでとりわける料理は「笋羹(しゅんかん)」。白豆、人参、カボチャ、湯葉、生麩、、、、などの煮野菜料理。たしかにしっかりした味付け(私好み)。



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スープはなんと梅干しの天ぷら入り。お出汁ももちろんなまぐさはだめなので鰹節は使えません。昆布出汁だけなのに、これに油がはいるとしっかりした出汁になるのですね。


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「雲片(うんぴん)」。本来は野菜の切れ端を葛でとじたもの。食材をあますところなく使い切るという精神が生きています。


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「冷拌(ろんぱん)」、和え物。湯葉の酢味噌、青菜の胡麻和え。


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「油糍(ゆじ)」、野菜の揚げ物。なんとお花まで。これは衣にしっかり味がついているので、何も付けずにそのままでおいしかった!このあたり京料理とはちょっとちがうね。


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でました!普茶料理の典型的メニュー、胡麻豆腐!これももともとは白身魚を模したモドキメニューなのだそう。モドキメニューとしてはあと精進鰻(豆腐と海苔で一見ウナギの蒲焼きに見える料理)なんかが有名。



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しんじょうの煮物椀にも似た湯葉の煮物。


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これがまた手が込んでいて、おいしかった栗モドキ。実は中にサツマイモの裏ごし、周りのイガイガは抹茶素麺なんです。


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最後に新ジャガの千切り酢の物でしめて、ご飯になりました。

ヘルシーでそれでいてしっかりいただいた、という満足感があります。普茶料理はなるほど、先人の智恵の詰まった料理なんですね。自宅でもできそうなところも(、、、ってしないけど^_^;)ポイント高い。



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デザートに餅入り善哉がいただけたのがうれしかったです。ああ、満足♪


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あと、お寺の中も拝観させていただきました。江戸時代に描かれた龍の天井画も迫力ありましたよ。季節を変えて、またいきたいですね〜(^_^)b







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● COMMENT ●

このような店があるとは知らなかったです。いつか行きたいと思います。
ようやく一時帰ってきましたが 来月また上京します。しばし骨休みです。

ひいらぎ様

二人以上でいけるみたいですよ。
また機会があればいってみてくださいね。

こんばんは、しぇる様
こちら、引っ越し先のちょい近くなのですけれども。
気になりつつも、敷居が高そうでして・・・(笑)。
どこかに油ものが忍ばされてあるのが、何だか、京料理とは違いますねぇ。
彩も豊かで、美味しそうです~。


桜暦が始まりましたね。
介護やら看病やら、岡山を行きつ戻りつ、桜をできるだけ追いかけようとは思っております。
今年は咲き始めたらあっという間に満開になって。
バタバタ慌ただしくしておりますわ~。

いけこ様

今年もいけこ様の桜速報がはじまりましたね(^-^)
日常の生活が忙しいのに、桜までおいかけてしまうのはお互いに因果なことですが、これは京都に住む者の宿命かも知れません。京都に住むまでは近場の桜をみただけで十分満足してたのにね〜。また参考にさせていただきますが、くれぐれもご無理なさって倒れられませんように〜!

閑臥庵、全然敷居高くないですよ。お近くならなおさら是非ひと味違う精進をおためしあれ。


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