夜桜〜ミニ茶会2席 - 2014.04.04 Fri
夜桜を愛でつついただくお茶。2席。
<第1席:蕎麦点心+中国茶 好日居>

居心地のよい、岡崎好日居。夜会です。

テーマは「白雲抱幽石」。寒山詩から。
東京は押上、自家石臼挽き蕎麦の長屋茶房・天真庵さんが御入洛。お茶や蕎麦は、どんな場所でも融通無碍にできるとのお心で。
まずは天真庵さんの蕎麦点心をいただく。
蕎麦豆腐はそば粉と葛、豆乳でかためた口の中でふわっととろけるはじめての食感。おろしたての山葵とともに。
嵯峨野森嘉さんのおとうふにつけるのは高知の海苔の佃煮。これもお醤油よりいけるかも。
おからのお稲荷さんも初体験。お揚げにしっかり味のついた関東風かな。

(岡崎疏水の十石舟)
だんだんと暗くなる町家の景色のうつろいを楽しみながら、初めてお目にかかる御連客さんとも語らいがはずむ。
お酒もたくさんの種類をご用意されていたので、ついついするすると、、、、(^_^;
おまちかね、いよいよお蕎麦の登場。九割蕎麦らしい。天真庵さんがわざわざおもちくださった古伊万里の蕎麦猪口でいただけるとは、なんてうれしい。

(正面は近代美術館)
蕎麦のつゆは関東はどちらかというとしょっからい。関西風はみりんがもっと利いて甘口だが。関東では蕎麦は酒のあて、というのも納得できるなあ。辛み大根おろしとおろしたて山葵でいただく。おいしいな〜。私はうどん派なんですが、この蕎麦はほんまおいしい。ついついお酒がするする、、、(以下同文)

この席でバームクーヘンの差し入れのサプライズあり。お客のおひとり、奈良の菓子職人さんが手作りでていねいに時間をかけて焼いているバームクーヘンは大量生産品と別物でした。しっとり、もっちり、甘さも上品。専用のナイフで薄く生ハムを切るようにスライスして分けてくれたのにはビックリ。こういう切り方もあったのか、、、
リモージュのカップで特別に珈琲までいただけた。
(バームクーヘン→デルベア)

点心のあとは中国茶席。
桜守の佐野藤右衛門さんの桜の塩漬けの汲み出しをいただき、、、
好日居さんが東山に入ってゲットしてきた、、、という薪になりそうな虫食いの大きな木の枝の結界、白雲が抱く幽石、、のイメージの石を茶壺(チャフー)の台として。壁にかかる枝は山ツツジ。和蝋燭の灯りだけで(といっても意外と明るい)照らされた小さなテーブルをかこんで二種の中国茶をいただく。
ここで天真庵さんがおもちくださった蓮月焼の急須登場!
蓮月さんによる釘彫りもあり、蓋が蓮の葉をかたどった、片手にすっぽりとおさまるくらいのもの。とても貴重なもので本来は美術館のガラスの向こうにあってもよいようなもの。
ちなみに天真庵ご当主は煎茶道の師範でもあられるので、なるほど。だいたい今回のご入洛も野村美術館の太田垣蓮月尼展にあわせてのことだったそうですしね。
これでお茶をいただけるとは、なんだか味までがちがってくるような。

最後に好日居さんが、嵐山まで調達に行かれたという、これまた餡のはいっていない道明寺の餅だけを桜の葉でくるんだ、ちょっとめずらしい桜餅を(琴きき茶屋)。意外とおいしい。餡がないだけすっきりとして中国茶にはぴったりの桜餅だわ。
これにてお開き、夜桜を愛でながら幸せな気分でお家に帰る。(所要時間チャリで5分のシアワセ)
<第2席:夜桜ミニ茶会 細見美術館・古香庵>

これも岡崎の細見美術館。美術館は何度も訪れていますが、ここの茶室、古香庵に入るのは実ははじめて。

ここでは美術館蔵のすごいお道具を使う茶事もありますが、それとは別にスタッフがお道具をもちよって、お茶を知らない人にこそ、茶道のよさをわかってもらおう、というコンセプトではじめられたミニ茶会というものがあります。今回、テーマは「夜桜」ということで初参加。

わ〜!桜の枝の結界に吉野棚。それに膳燭もともされてすてきな室礼だこと。
写真もどうぞ、ネットにアップもどうぞ、の太っ腹!

軸は枝垂れ桜に篝火のずばり夜桜がテーマの日本画。お花がこれですよ。筍にこごみをいけたもの。こういうアイデアはいただきですね。

まずはお茶の前のお楽しみ。

これをつまみながらシャンペンもいただく。綺麗な桜色。
確かにお茶にふれる機会のなかった人や、外国の方も参加されていたけれど、最近ではいつのまにかお茶をやっている方の参加が増えているそう。わかる気がするが、お茶の間口をひろげるのはなかなかむつかしいのかな。

炉縁や炉壇に桜の印香をちらしてあって、これもすてきなアイデア。炉の熱にほんのり香がただよってくるところもすてき。

お菓子は松弥さんの「夜桜」。夜桜宴会にかかせない雪洞にひとひら桜のはなびら。
茶杓が桜の枝をスタッフさんが自ら削って作った物。お茶碗もいろんなのがでていたな。正客さんのは朝日焼。私は、小児科医でもある加藤静充先生作の井戸茶碗写しでいただいた。

膳燭の芯を切る(炎の勢いが復活する)ところまで見せていただいて本格的。

しかもお土産に駅美術館のチケットと季節ぴったりのファイルまでいただいて、これに美術館観覧券もついて3240円はお徳です。

しかもこの美術館は掛け値なしに、外に出たら目の前がこの景色ですよ。今年もまた、岡崎疏水の夜桜は美しゅうございました。

美術館のならびにある芝蘭会館跡地の枝垂れは、知る人ぞ知る銘木なんですが、昨年からライトアップをやめたのが残念。なのでこんな写真です。実物は、、、もののけにおそわれそうな錯覚におちいるくらいすざまじく美しいです。とくに夜は。
<第1席:蕎麦点心+中国茶 好日居>

居心地のよい、岡崎好日居。夜会です。

テーマは「白雲抱幽石」。寒山詩から。
東京は押上、自家石臼挽き蕎麦の長屋茶房・天真庵さんが御入洛。お茶や蕎麦は、どんな場所でも融通無碍にできるとのお心で。
まずは天真庵さんの蕎麦点心をいただく。
蕎麦豆腐はそば粉と葛、豆乳でかためた口の中でふわっととろけるはじめての食感。おろしたての山葵とともに。
嵯峨野森嘉さんのおとうふにつけるのは高知の海苔の佃煮。これもお醤油よりいけるかも。
おからのお稲荷さんも初体験。お揚げにしっかり味のついた関東風かな。

(岡崎疏水の十石舟)
だんだんと暗くなる町家の景色のうつろいを楽しみながら、初めてお目にかかる御連客さんとも語らいがはずむ。
お酒もたくさんの種類をご用意されていたので、ついついするすると、、、、(^_^;
おまちかね、いよいよお蕎麦の登場。九割蕎麦らしい。天真庵さんがわざわざおもちくださった古伊万里の蕎麦猪口でいただけるとは、なんてうれしい。

(正面は近代美術館)
蕎麦のつゆは関東はどちらかというとしょっからい。関西風はみりんがもっと利いて甘口だが。関東では蕎麦は酒のあて、というのも納得できるなあ。辛み大根おろしとおろしたて山葵でいただく。おいしいな〜。私はうどん派なんですが、この蕎麦はほんまおいしい。ついついお酒がするする、、、(以下同文)

この席でバームクーヘンの差し入れのサプライズあり。お客のおひとり、奈良の菓子職人さんが手作りでていねいに時間をかけて焼いているバームクーヘンは大量生産品と別物でした。しっとり、もっちり、甘さも上品。専用のナイフで薄く生ハムを切るようにスライスして分けてくれたのにはビックリ。こういう切り方もあったのか、、、
リモージュのカップで特別に珈琲までいただけた。
(バームクーヘン→デルベア)

点心のあとは中国茶席。
桜守の佐野藤右衛門さんの桜の塩漬けの汲み出しをいただき、、、
好日居さんが東山に入ってゲットしてきた、、、という薪になりそうな虫食いの大きな木の枝の結界、白雲が抱く幽石、、のイメージの石を茶壺(チャフー)の台として。壁にかかる枝は山ツツジ。和蝋燭の灯りだけで(といっても意外と明るい)照らされた小さなテーブルをかこんで二種の中国茶をいただく。
ここで天真庵さんがおもちくださった蓮月焼の急須登場!
蓮月さんによる釘彫りもあり、蓋が蓮の葉をかたどった、片手にすっぽりとおさまるくらいのもの。とても貴重なもので本来は美術館のガラスの向こうにあってもよいようなもの。
ちなみに天真庵ご当主は煎茶道の師範でもあられるので、なるほど。だいたい今回のご入洛も野村美術館の太田垣蓮月尼展にあわせてのことだったそうですしね。
これでお茶をいただけるとは、なんだか味までがちがってくるような。

最後に好日居さんが、嵐山まで調達に行かれたという、これまた餡のはいっていない道明寺の餅だけを桜の葉でくるんだ、ちょっとめずらしい桜餅を(琴きき茶屋)。意外とおいしい。餡がないだけすっきりとして中国茶にはぴったりの桜餅だわ。
これにてお開き、夜桜を愛でながら幸せな気分でお家に帰る。(所要時間チャリで5分のシアワセ)
<第2席:夜桜ミニ茶会 細見美術館・古香庵>

これも岡崎の細見美術館。美術館は何度も訪れていますが、ここの茶室、古香庵に入るのは実ははじめて。

ここでは美術館蔵のすごいお道具を使う茶事もありますが、それとは別にスタッフがお道具をもちよって、お茶を知らない人にこそ、茶道のよさをわかってもらおう、というコンセプトではじめられたミニ茶会というものがあります。今回、テーマは「夜桜」ということで初参加。

わ〜!桜の枝の結界に吉野棚。それに膳燭もともされてすてきな室礼だこと。
写真もどうぞ、ネットにアップもどうぞ、の太っ腹!

軸は枝垂れ桜に篝火のずばり夜桜がテーマの日本画。お花がこれですよ。筍にこごみをいけたもの。こういうアイデアはいただきですね。

まずはお茶の前のお楽しみ。

これをつまみながらシャンペンもいただく。綺麗な桜色。
確かにお茶にふれる機会のなかった人や、外国の方も参加されていたけれど、最近ではいつのまにかお茶をやっている方の参加が増えているそう。わかる気がするが、お茶の間口をひろげるのはなかなかむつかしいのかな。

炉縁や炉壇に桜の印香をちらしてあって、これもすてきなアイデア。炉の熱にほんのり香がただよってくるところもすてき。

お菓子は松弥さんの「夜桜」。夜桜宴会にかかせない雪洞にひとひら桜のはなびら。
茶杓が桜の枝をスタッフさんが自ら削って作った物。お茶碗もいろんなのがでていたな。正客さんのは朝日焼。私は、小児科医でもある加藤静充先生作の井戸茶碗写しでいただいた。

膳燭の芯を切る(炎の勢いが復活する)ところまで見せていただいて本格的。

しかもお土産に駅美術館のチケットと季節ぴったりのファイルまでいただいて、これに美術館観覧券もついて3240円はお徳です。

しかもこの美術館は掛け値なしに、外に出たら目の前がこの景色ですよ。今年もまた、岡崎疏水の夜桜は美しゅうございました。

美術館のならびにある芝蘭会館跡地の枝垂れは、知る人ぞ知る銘木なんですが、昨年からライトアップをやめたのが残念。なのでこんな写真です。実物は、、、もののけにおそわれそうな錯覚におちいるくらいすざまじく美しいです。とくに夜は。
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● COMMENT ●
ひいらぎ様
ここのところ在宅時間が睡眠時間をのぞくと極端に短い。
これも桜のせいね、、、、
これも桜のせいね、、、、
異世界
今 たまたまアリゾナのセドナなどで ダイナミックな赤岩山をお見上げながら シェル様の夜桜茶会の
エントリー を読むという、ちょっとシュールな状況です。まさに異世界。
でも どっちが異世界かと思いますが、とりあえず 近いうちに、御近所の好日居の御茶会にご一緒できればとおもいます。
エントリー を読むという、ちょっとシュールな状況です。まさに異世界。
でも どっちが異世界かと思いますが、とりあえず 近いうちに、御近所の好日居の御茶会にご一緒できればとおもいます。
キレミミ様
ほんとですね。
むき出しの荒々しい自然の雄大な美しさと
小さな空間でうつろう時間をしみじみ楽しむ美しさと、、、
はい。いつかご一緒に。
でも、あちこちとびまわられてお忙しいことですね〜(^0^;)
むき出しの荒々しい自然の雄大な美しさと
小さな空間でうつろう時間をしみじみ楽しむ美しさと、、、
はい。いつかご一緒に。
でも、あちこちとびまわられてお忙しいことですね〜(^0^;)
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いつもながら 色々とアップしていただきありがとうございます。
参加することができませんが 十分楽しめました。