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2017-06

颯颯の茶事 - 2014.04.18 Fri

そのご亭主のお人柄をあらわすのに、口をついて出てきた言葉は「颯颯(さつさつ)」。風の吹く様でもあり、またさわやかで清々しい人のたたずまいをも表す。


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こちらの茶事にお招きいただくのは2回目、お茶だけのために考えられ改修されたお家にて。ご亭主は、準備も懐石もおひとりでされます。そのきびきびとした無駄のない動きは見ていても小気味よく、さわやかです。、、、う〜ん、これはそうだ!あれだ!ファンだとおっしゃる宝塚の男役だ〜(^-^)b


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露地も狭いスペースを上手に工夫され、苔などもご自分で張ったりしておられます。感激したのはこのギンゴケ!あの道端のアスファルトのはしによく生えているやつですよ。あれ、移植できないかと私もいちど剥がして自分とこの露地に貼ってみたのですが、すぐだめになりました。
このこんもりしたギンゴケも道から採取して貼ったものなのですって。おお!なんとしっかり定着しているではないか!これに勇気をもらって、もういちど私もトライしてみよう。
それにしても、道端で苔をせっせとはがしてビニール袋に集めておられる姿は他人さまからは少々怪しく、想像してついクスリ♪(^艸^)☆


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本席は名残の釣り釜。ゆらゆらして名残の春を惜しむがごとく。

軸の言葉は「風は南岸の柳に吹く」。
頭の中でさきほど見てきた鴨川の岸の青柳が浮かんできました。もっともこの句の岸は長江(揚子江)の岸なんですけれどね。出典は宋代の詩で、対句が「雨は北地の蓮を打つ」。これもまた水墨画のような雨に煙る蓮の景色が浮かんでくるようです。


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お手製の懐石はどれもおいしく、見た目も美しい。汁の実が道明寺麩という道明寺がはいった変わった食感で、これもまた家で使ってみよう。しんじょうは筍、まさに旬。八寸のさよりの一塩がとてもおいしくて、またまたお酒が、、、(いつもこれだ!)
主菓子もお手製の片身替わりのきんとんでしたのよ。
お掃除も、お料理も、お点前も、、、すべてが颯颯。するするされているように見えますが、実際自分でやってみるといかに大変なことかはようわかっています。

そうこうするうちに釜の煮えも良い感じになってきました。


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後座の花もお庭で育てられたもの。茶人はやはりそうでなくちゃ、、と我が身をふりかえる。あ〜あ。
鯛釣り草がこんなに沢山の花をつけるのは、個人の家ではなかなかむつかしいと思うのに。でもかわいいな、この花。
宝塚在住時代、なんちゃってイングリッシュガーデンに手を焼いてきたので、もう園芸はしない!と心に誓ったのに、最近茶友さんの影響で、ちょっと腰を据えて茶花を育て(主に虫と病気との戦い)ようかと思っています。まずは椿かなあ。


濃茶もおいしく練っていただく。後炭もきちんと。
そしてお薄ででた干菓子もなんとお手製、野菜の蜜煮に和三盆をまぶしたもの。これがまたおいしくてついついたくさんいただいてしまった。
薄茶のお茶碗もご亭主の渋好みにて。こういうラインナップは私も好きです。たしかに華やかさはありません。なのに最後に茶杓の銘が「花衣」で、これひとつでぱ〜っといきなり華やかなイメージが花開く。取り合わせの妙とはこういうことか。茶杓の景色も十二単に裳をまとったようなイメージでまさに「花衣」でした。


松風颯颯聲、、、、時を忘れて、清々しく穏やかな境地にて茶を喫する一座でありました。尊敬できる茶友をたくさん得たことが今のわたしのしあわせです。






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