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2023-10

西陣界隈〜里桜のころ - 2014.04.21 Mon

北野天満宮では毎月1日と15日に月釜が懸けられます。月釜会員券を買わされたので今年うちの社中がここで釜をかけるので、ちょいと下見に行ってきました。


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会員券があってもなかなか行く機会もなく、私ははじめての明月舎。

この日は速水流、速水滌源居(速水流の家元)でお稽古をされている方々がご担当。一昨年、滌源居をおとずれる機会を得まして、若宗匠のお点前も拝見できたので、なんとなく親近感がわく流派です。それに速水宗達は裏千家の一燈の弟子であったので、裏千家のお点前にも近いしね。郷里の岡山藩池田家に茶道指南にも宗達は派遣されていたので、身近な感じです。

あら、おきゃくさん呼び込みは家元で、裏方に若宗匠がおられたわ。


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(明月舎の庭の井戸)

特徴は十二単の襲の色目の帛紗を使うこと。たとえば橘襲なら山吹色と深緑が斜めに染め分けられている。みなさん、それぞれお気に入りの襲帛紗を腰につけられている。いとみやび。
ふだん月釜では大広間をつかってたくさん入席されるのだが、速水さんでは六畳の間を使ってお客さんの数も減らして、声が聞こえるように、という距離でお点前をされるんだそうな。

おかげで後見のかたのお話しがよく聞き取れて、おはなしも面白くて、楽しい席でありました。釣り釜を釣っているのが鎖ではなくて、鉄棒の自在(時代)だったのがいたく気に入りました。こんなのなかなかお目にかかれない。


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明月舎を辞して、そのまま東門から五辻通りを東へ行けば、千本釈迦堂・大報恩寺があります。今年はおかめ桜、みにいけなかったな。もうすっかり葉桜になってしまっています。


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ここは年末の大根炊きにもきたし、本堂そっちのけで桜だ、大根だといってるけれど、実はこの本堂なんと国宝!!だったんですねえ。洛中で一番古い建築物(1227年上棟)なんだそうです。おみそれしました。


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千本通りを渡り、五辻通りの一本北、上立売通りを東へ。右手に看板のあるキッチンパパはお米屋さんの奥でやっている洋食屋さん。いつかここのハンバーグ食べてみたいけれど、この日はお腹はよかったもので。



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こちら気づかないと通り過ぎるところにある、のばら珈琲。あら〜、残念ながらお休み〜。


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このろうじに入っていく感じが火裏蓮華さん(御池柳馬場)に似てるな。なんだかとてもそそられる景色じゃありませんか。


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お店はこんな外観。ここは是非一度来てみないとね。天神さんはわりとよく行く機会があるので(天神市とか)帰りに寄るお店がまたふえそうな予感。


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そのまま東へ歩くと西陣聖天こと、雨宝院。あ、御衣黄(ぎょいこう)が咲いてます、咲いてます。薄緑の不思議な色の花をさかせる里桜です。今年はもう来られないかな、、と思っていましたが、なんとか間に合いました。


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いつもは静かで人気のない境内ですが、この季節だけは遅咲きの桜を見にたくさんの人が訪れます。


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歓喜桜、観音桜、紅しだれ、、、


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花吹雪です。それも雨のように降り注ぐので、雨宝院の「雨」とは花びらのことかと思ってしまう。


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何年か前、まだ京都に住む前にここに来たときにはほんとうの雨の雨宝院だったなあと懐かしく思い出す。雨の桜もまたよいのよ。


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西陣の真ん中で(今度こそ)最後の今年の桜を満喫いたしました。


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そうそう、シャクナゲもきれいでしたよ。


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桜が終わったかと思えば、次々と春の花が咲くうるわしい季節です。街角でもう藤の花が咲いているのを見ました。よくみるとこれ、鉢植えなんですね〜。びっくり!


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● COMMENT ●

昨日、古美術中上に寄る途中に、国際奈良学セミナーハウスで開催中の盆藤展(ぼんとうてん)に遭遇しました。思わず入ってみると鉢植えの立派な藤がたくさんあって、建物の中は甘い香りでいっぱいで、少しくらくらするほどでした。

relax様

盆藤展なんてのもあるんですね。びっくり!
連休中には春日大社の藤を見に行こうと思っています。万葉植物園の藤も圧巻ですよね〜。


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