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2017-06

茶会〜したたる新緑の白沙村荘にて - 2014.05.03 Sat

銀閣寺の手前、大文字や東山の山並みを借景とした広大な(約10000㎡)屋敷があります。日本画家、橋本関雪翁がみずから設計、作庭した白沙村荘


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第1次完成は大正5年、以後隣接する土地を次々購入し拡張を続け現在の大きさになったといいます。今でも孫・ひ孫の代の方々が保存に努力されています。



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今回、この名建築・名庭をお借りして、某会の総会・茶会がひらかれました。こちら居中空間であった瑞米山とよばれる座敷(非公開)。ここからは、昔のゆらゆら景色がゆれてみえるガラス窓越しに、雨にしっとりぬれた庭の緑を楽しむことができます。すばらしい景色です、ほんと。座敷のしつらえも藤の花の大枝を生けてあったり、床には当然ながら関雪翁の絵がかかっていたりで、こんなお家に住みたいわ〜、、、(、、、掃除が大変そう〜)



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庭内はまるでどこかの寺院の庭園のようです。


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芙蓉池を中心にまさに池泉回遊式、この大きな建物は存古楼で関雪翁が屏風などの大きな作品を描くアトリエとしていた空間。ひろくて天井が高く、さながら体育館のようなイメージ。


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今回茶会が開かれたのがこの憩寂庵(四畳台目)と倚翠亭(六畳)。
この2つの茶室は5年前、不審火で焼失し、数年前来た時()は修復作業中でした。いまではとてもきれいに修復されていますが、経年による味わいがでてくるのはまだこれから、、、といったところでしょうか。


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倚翠亭あたりから見える景色はこんな感じです。野趣あふれる茶室問魚亭。右手真ん中の池の中に蹲居があるのが見えるでしょうか。(そういえば野村碧雲荘にも、小川の中に水の湧く蹲居があったなあ。)

今回のご亭主は山上宗二をこよなく愛する方で、彼と、その師匠であった利休、そのふたりと切っても切れぬ因縁を持つ秀吉にまつわるテーマで。
『山上宗二記』に「一井戸茶碗是れ天下一の高麗茶碗 山上宗二見出して、名物二十、関白様に在り」と。出てくるお茶碗はずらっと、井戸を初め高麗茶碗の写しの数々。ご亭主もかつて高麗とよばれたお国からおいでで、麻の民族衣装がお似合いでとても美しかった。


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この雨にぬれた緑がまたなによりのご馳走。そういえばお釜の紋様も燕だったな。雨に似合う。そして風炉はこの茶室が燃えたときに唯一焼け残った鉄風炉で、その名残があるのがかえって景色になっていた。


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庭からは大文字もおがめます。
そもそも白沙村荘に茶室があるのは関雪翁の奥方が茶の湯をよくなさる方だったからだそうです。こんな茶室を建ててもらえるなんて幸せな。でも翁に先だってしまったため、庭内には奥方の菩提を弔う地蔵尊が祀られたお堂もあるのです。愛されておられたんですね。

こちらでは煎茶道(東仙流)の教室もあって、茶室を使ってお稽古していただけるようですよ。


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かえり道は哲学の道を歩いて。
雨の道もまた楽し。桜が終わって、しかも雨なのでだれもいません。この景色は独り占め。


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今年初めて気づいた。この道の北の方は疏水べりに卯の花が長い垣根のようになっていることを。


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こんな方(鳥)にも会えますよ。


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緑麗しい新緑の頃。雨のふるはさらによし。またよき一日でありました。





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思い出します!

しぇる様

今から5年前、憩寂庵で記念煎茶会を開催する予定で、準備を進めていました。
会の1ヶ月前、あの火災が起き、憩寂庵は全焼しました。
あちらこちら会場を探しましたが、1ヶ月前のGWに開いている会場など、どこにもありませんでした。
どうしていいかわからず、バラ園で泣いて過ごしました。
そのとき、白沙村荘から、何も言われてないことにはっと気付きました。
何と非公開の瑞米山を1棟貸してくださって、お茶会を開くことができたのです!
忘れられない思い出です。

みー様

ええ〜っ!そんなことがっ!\(◎o◎)/!
実際あの火事でご苦労されたのですね。それは大変でした。
でも瑞米山をお貸し下さったとは白沙村荘さんもいきなはからいです。ご自分のところもたいへんだったでしょうに。
なんとか修復できてほんとうによかった。
私も一度かりていつか茶会をしてみたい、と思った場所です。


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