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2017-07

東大寺華厳茶会・2014 - 2014.05.07 Wed

今年も東大寺華厳茶会が巡ってきました。


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奈良公園も新緑の中、ここ数年ずっと行っていますが5月3日は毎年すがすがしい五月晴れにめぐまれています。


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法要があるときだけにだされるこの幡(ばん)がお出迎え。
華厳茶会、今年で33回目だそうです。


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東大寺を建立し国家安寧を祈った聖武天皇御忌が5月2日、翌日の3日は東大寺一山の僧侶が聖武天皇をまつる佐保御陵に参拝し、再び寺に戻って裏千家大宗匠の大仏に茶を献ずる儀式がおこなわれます。大和茶の茶壺道中もついてきます。


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大仏殿に到着。この時大宗匠のご一行と遭遇。「よくおいでになられた。」と近くの参席者に声をかけられる。画像の左あたりにその後姿(スーツ姿)。御年90才とはとてもおもえぬ背筋の伸び方。かくありたきものです。



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大仏殿の回廊で(大仏殿裏にある)副席にはいるのを待つ。待ち時間はけっこう長いですがこのさわやかな5月の風と若草山を背景とした参道の風景に、すこしも退屈しません。


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そういえば2月の珠光茶会もこの回廊で待ったけれど、あのときは大雪で大仏殿の雪景色を初めてみたっけ、、なんてことを思いながら。


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今年の副席の席主はあの叶匠寿庵さん。よってお菓子を作るのは得意中の得意ですものね。極楽浄土の蓮の菓子です。


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花びらは雲平かな。裏に生姜砂糖を一刷毛ぬってあって味もおいしい。花芯は大徳寺納豆を黄味餡と求肥でくるんだもの。これまたさすが、菓子匠だけあります。名は「花光」
六閑斎箱書きの道仁・乙御前釜がよかったですね。


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席が終わって大仏殿に入ると、献茶式も終わりにさしかかっていました。大仏様の前でこれだけ和服のご婦人方があつまるのもなんだかすごい光景です。


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盧舎那仏様、お久しゅうございます。あいかわらずおやさしいお顔で。


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次ぎに宗務所の今日庵・業躰部の席へ。


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こちらも待つ間の景色がすばらしい。若草山を借景としたお庭には、カキツバタも少し咲いていて、ときおり睡蓮池のウシガエルの鳴き声が。


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今年のお菓子は末富さんの「唐衣」、カキツバタのお菓子です。

利休所持の竹の花入だとか、少庵所持の水指だとか、すごいものがでていましたがなんといっても感動モノは仁清の長茶入!細くて丈が高い、よくぞこんな茶入を挽き上げたものだと驚きます。釉薬もつややかで全体の姿がほんとうに美しい。ええもの見たわ。ちなみに銘が「鷲の山」。(『玉葉集』の「折知れて見はやす人もまれならむ鷲のみやまの花の一枝」にちなむ)


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一服して点心は今年も辻留さん。


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最後に勧学院の東大寺席へ。こちらは東大寺管長もつとめられ、茶の湯に造詣の深い上野道善師が席主。お手伝いの方々は東大寺学園に通うご子息達のお母さん方。

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私は毎年、板張りの本堂で仏様の前で点前されるこの席が好きで楽しみにしています。道善老師のお話しも味があってよいのです。花入は東大寺古材の釣瓶にハナショウブ、そして毎年花台が東大寺建築の柱を支える枡形とよばれる部分をひっくりかえしたもの(古材)。これが渋くてよいのです。今年も無事、会えました。


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お菓子は奈良、菊屋さんの「藤の宴」。


そうそう、茶会のあとはわれわれも藤の宴へ。


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春日大社の砂ずりの藤はまだ少し早めであまり房がのびていませんでした。


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こちらは大社の森の野生の山藤。見事です。

さらに藤を堪能するために春日大社の万葉植物園の藤園へ。


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白藤


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藤の雨



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舞妓さんの簪のよう


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どうでしょう、藤の花の甘い香りがしてきませんか?


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一日の仕上げは奈良に来たらかならず寄る、高畑のあーとさろん宮崎さんでいただく珈琲。
このところ3年前に急逝された陶芸家・全日根さんの作品と少々ご縁があって、奇しくもこの日、ここで遺作展がひらかれていました。大好きな李朝の器をさらにあたたかくした感じの作品、どれも連れて帰りたかったですね。





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● COMMENT ●

但馬でも野生の藤が花盛りで野山は豪華な季節です。
さて、大宗匠のかくしゃくとした後姿が羨ましいです。同年代の私の母親二人は、シーソーのように怪我を繰り返していますので。
片方が骨折して治りギプスが取れた翌日に、今度はもう一方が施設の部屋で転んで頭を七針縫う怪我。
ううん、私はそうならないようにお茶を続けようと思うこの連休でした。それで、遠出ができないので掃除に専念した連休でした。

そらいろつばめ様

大宗匠の心体ともにお元気なのはやはりお茶の功徳でしょうか。
それを願って抹茶は一日に1〜2杯は飲みますが、それだけじゃだめよね、きっと。
むつかしい奥伝をものにすること、茶会茶事でクリエイティブな姿勢を持つこと、、、などなどで頭と体の老化に対抗しよう!f(^ー^; できるかな、、、

こんにちは。
東大寺ファンとしては、名前の間違えは気になります。
上野道善が正解では?
気を使いすぎることのない世界ですね。

茶人(好事家)の行くところは避けて、学問(華厳教学)世界をめざしています。

胡蝶の夢様

ご指摘ありがとうございました。
なんだか据わりが悪い、、、と思っていたら逆になってましたね〜。訂正いたしました。
道善さんの茶杓ももっているのにねf(^ー^;


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