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2017-08

初風炉の茶事〜さわやかな青嵐の中で - 2014.05.13 Tue

昨年末、心に残る師走の茶事(含:河豚づくし\(^O^)/)をしてくださったご亭主に、あまりにすばらしかったので、風炉の季節にも是非、と無理にお願い。

それを快くお受け下さり、風薫る皐月の初風炉の茶事にお招きいただいた。はるばる海をわたって参席つかまつりました。


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さわやかな5月らしい風がふいて、待合から見た露地の青楓、野村楓の葉をひるがえす景色がなんともいえず美しい。この木々もご亭主自ら植えられたものだそう。苗木ならともかく、こんな大きいの、どうやって定植されたんだろう、、、(・O・;


待合の掛け物は立位の達磨さんの絵。眼光鋭い中にもどこかユーモラス。聞けばなんと松花堂昭乗さんの絵なんですって!先日古筆を堪能して、昭乗さんの月の絵がええな〜と思ったばかりなのに、ここでまた会えるとは。

前回は小間での茶事でしたが、今回は初風炉ということもあって広々とした八畳にて。
障子を開けるとさ〜っと通る風がまことに心地良い。

本席には「一華開五葉」。
(待合にもおられた)達磨大師が禅宗二祖の慧可に伝えた偈といわれる。「結果自然成」と続く。
1つの花がひらき自然と結実するように、心が煩悩から解放され悟りをひらく、、、と解釈するらしい。いや、なかなかむつかしいぞ。


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(これは我が家の庭ですが、、、)


ご亭主は法服にて。りりしい。
炭手前は初風炉らしくさらりと端整にされる。
お道具も普段なら手にとって拝見はかなわないようなもの(細々とは書きませんが、とにかく格がちがうの、格が)から現代の作家さんのものまでバランスよく。

懐石は手作り!(うわ〜、、、私一応主婦なのに完全に負けとる、、、)
向付が(ご亭主が修行もされた?)高野山の胡麻豆腐だった。なんとプリンみたいになめらか。おいしいものをよくご存じだ。強肴にでてきたトマトのコンポートがさわやか。献立も勉強になる。(といって手作り懐石作れるかな〜??^_^;)
八寸のこのこ(海鼠の卵巣)がまたお酒がすすむではありませんか。二種ご用意いただいたお酒は、、ああ、もっといただきたかったf(^ー^;
ちなみに懐石の器も人間国宝の備前とか、楽とか、、、そんな感じ。五感で楽しませていただいた。


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中立では腰掛け待合いからの景色が爽爽。
うちの露地がじとっとしめっぽく苔向きの露地なのに対して、こちらの露地は開放的でからっと明るい。風もよくわたる。木々の新緑が少し深くなる季節、吹く風を青嵐(あおあらし)というのはなるほどとうなづけるが、ここにふく風がまさに青嵐。


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後座の濃茶、後炭、薄茶も、(こちらの頭はまだ風炉モードに切り替わってないというのに)さらさらと。こちらも新旧取り混ぜたお道具だったが、印象深かったのは花入と濃茶の茶杓。

花入は扁壺型(イギリスではpilgrim=巡礼とよばれる型だそうだ)、なんとルーシー・リーですよ(◎-◎;) (彼女の陶器ボタン1つ私は買えなかったのに〜)

茶杓が初めて見る形。竹製なのに蓮の花びらのように幅広く、これを入れる筒も全く変わってる。
聞けば玄々斎が作って和巾点てのときに必ず使うよう作った茶杓の何本かのうちのひとつだとか。この茶杓を「幾千代」というそうで、私は今回初めて知った、、、というか今までしらなかった。

そもそも和巾点ては、玄々斎が光格天皇に献茶をした折、御生母・上東院に下賜された名物裂を使ってする点前として考案したもの。この時茶入は必ず中次で、お茶は掻き出すので、こういう幅広の茶杓が入り(普通の茶入では入らないくらい幅広いの)、かきだすのに便利、、、な茶杓というわけなのだ。いや、勉強させてもらった。(というかなんでいままで知らなかった???)

いろいろ話も尽きないが、遠方なのでそろそろおいとまを。

今回も、楽しく学ぶことの多い茶事をしてくださったことに深く深く感謝です。
私も頑張らなければ。(身の丈にあったお道具で〜)



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● COMMENT ●

今回も素晴らしい茶事だったようですねえ。雲の上のようです。

ひいらぎ様

はい、すばらしゅうございました。
私も今年秋は諸般の事情でお茶はお休み状態になるので、今のうちに、、、とあちこちかけずり回っております。

青嵐そのもののような爽やかなお茶事の様子、北のこちらまで清々しさが伝わってきます。私も感心しているばかりでなく、ないお道具でも工夫してやってみなければ、ですねえ。

そらいろつばめ様

まってます〜。楽しみ〜。よろしく〜v-411


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