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2017-10

楽美術館鑑賞茶会〜初風炉2014 - 2014.05.15 Thu

弘道館・葵の茶会のあとは、連チャンで楽美術館・楽鑑賞茶会へ。


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今回は初風炉、杜若づくし。

軸が杜若画賛・楽13代惺入。例の伊勢物語の「唐衣きつつなれにし、、、」の歌が書いてあるんだが、その余白にびっしり八橋と杜若の絵が光琳もびっくりの筆致で描かれている。
絵の具があまったので、そのまま風炉先にも同じような絵を描いたとか。惺入さんは絵心もある人だったのね。

花も杜若。これが入っていた4代一入の飴釉舟花入がすごかった!あまりにも大きく重いので大事を取って吊さず床においてあった。

茶杓も碌々斎の「唐衣」
菓子が聚洸さんの「沢辺乃」、まさに造型が杜若のねりきり


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今回のおさわりタイム(^_^;のお茶碗は、、、、

1)不二之絵赤楽   覚々斎手づくね 6代左入・焼 (流芳五十のうち)


流芳五十は表千家の覚々斎が晩年に手造りした50の茶碗で、黒15碗・赤35碗あるそうだ。(著名なものは江岑50年忌の時に使用した手造黒茶碗で「鈍太郎」)
重くてでかくてダイナミック。赤楽とはいえ、鈍い枇杷色をして、内側に碁笥のように丸まって、しかもゆがみがある。白い釉薬でシンプルな富士山の絵。
建水といわれても、灰器といわれてもいけそうだな。


2)萩「武蔵野」写し  9代了入

楽茶碗は轆轤を使わずてづくねが原則で、萩は対して轆轤を使う。その萩に似せて轆轤を使わず轆轤でひいたように見せ、しかも石ハゼなども人工的に作っているという凝りよう。ちなみに武蔵野は不審菴(表千家)伝来の三ツ割高台、半筒茶碗の名品。私はこれでいただいたが、渋くていい。


3)御本写し  10代旦入

(これだけどうしても思い出せない、、、、印象薄かったのか???)


4)鷺之絵赤楽  11代慶入

水辺にまるまった白い鷺の絵がとても魅力的。これは狩野永岳が絵付けしたもの。さすが本職の絵師の絵だけある。この茶碗も枇杷色。


5)菖蒲之絵赤楽  14代覚入(当代のお父上)

この茶碗のみ、普通に目にする赤楽の色。菖蒲の絵と中に書かれた「五月」は表千家即中斎の手になる。なんだかほっとする見慣れた赤楽茶碗。


6)黒楽  当代


当代が、アヴァンギャルドな焼貫を作り始める前の、オーソドックスですっぽり手の内に入る黒楽。上半分がカセ釉、下半分が艶のある釉、で「黒」という色もいろんなニュアンスがあるのだと教えてくれる。
30代で楽吉左衛門を襲名されて初めて窯出しした茶碗で、その名も「初冠(ういこうぶり)」!(「伊勢物語」のうちの一段)ここで杜若茶会、完結ですね。
これ、ほんま良いお茶碗ですわ。焼貫の先にはまたこういう茶碗に回帰されるのだろうか。



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現在当代が使われているのは、10代弘入が見つけて寝かしてある土で、もう100年以上はたっている土。それもだんだん残り少なくなってきたので大事に使われているのだそう。現在ご自分が見つけて寝かしてある土は自分より100年先の子孫が使うであろう、、、という話に、長次郎から脈々とつながってきたものを受け継いで、未来につなげていく家の重みを感じた。


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辞して振り返って見た茶室、翫土軒の屋根。


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● COMMENT ●

本日も手術の合間に、拝読し楽しませていただいています。やっと今年の5月まで追いつきました。2回目ですので、少し気楽にコメントいたします。私は今、姫路の病院に赴任していますので、京都までは岡山にいる時よりは行きやすい環境です。S47年生まれの若輩者で、まだ茶の湯歴半年の初心者ですので、楽さんの10/19の茶会に行かせていただくのに少し不安でしたが、昨年の記事と合わせて雰囲気がよくわかり、参考になりました。ありがとうございます。私は、西宮市出身で、ばりばりの関西人なのですが、おさわりタイムなどの表現が面白く、他のブログの突込みなども岡山出身の方でこんなに面白い方にであったことがないのですごく新鮮です。本当におかしくて、最高です。学会準備や論文作成で忙しい時や、難しい手術の前でも、つい笑ってしまいリラックスできます。岡本浩一先生の、一億人の茶道教養講座、茶道にあこがれる、深める、いずれも拝読しましたが、以前のブログのとおり僕にとってもバイブル的存在です。茶に心をおきながら、それぞれの持ち場で自己実現を果たすという岡本先生の言葉と、先日のブログにご返信いただいた内容はまったく同じで、心にしみました。ありがとうございました。以前ご紹介しておられた池川みどり様のギャラリーは龍野市ですので今月伺ってみようと思います。いろいろな幅が広がりそうで、今後とも拝読するのを楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

消化器外科医様

いえいえ、あまり買いかぶりなさらないでくださいね。(^_^;
自分の備忘録的な意味合いで書いたものを読んで楽しんでいただけるとは嬉しゅうございます。

岡本先生の本も、久松先生の本も、座右の書として肝に銘じたいことはたくさんあるのですが、なにしろ憂き世のことがいそがしくてねえ、、、。なかなか茶とは何か、侘びとは何か、なんて考えながら茶を点ててはいない未熟者です。(年齢は過塾ですけど)

楽さんの茶会にいかれるとのこと、いいですね。人間的にも魅力のある方なのでリピーターになること必至ですよ。池川さんもまたすごく魅力的な方です。機会があれば彼女の茶会に行きたいと私も思っています。

茶の湯歴半年でかなりののめり込みようとお見受けします。これからもますます深みにはまってくださ〜い(^_^)b


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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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