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2017-08

楽有其中〜亀岡楽々荘・躑躅の茶事 - 2014.05.19 Mon

論語に曰く

子曰く、疏飯を食らい、水を飲み、肱を曲げてこれを枕とす 楽しみ亦その中にあり(楽亦有其中矣) 不義にして富み且つ貴きは、我に於いて浮雲の如し


お茶を始めるに当たって最初のお茶道具として三畳台目のお茶室「其中庵」をまずゲットした、(@_@;)、、というすごいお茶人さんが亀岡におられます。

旧田中源太郎翁(旧・山陰線を敷設した人)邸楽々荘のご主人。
実は2年前、弘道館の月釜・花寄茶会でお目にかかっているんです。その時に、ご自分で野で摘んだ花をいろんな花入に即興でなげいれされ、こんな風に茶席の花もいれられたらな〜と思いました。


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先日その楽々荘の茶事(弘道館の講座として)におでかけ。JR二条駅から山陰線にのって亀岡まで約20分。二条駅にはいったのって学生の時以来じゃないだろか。こんな天然木の天井になっているのがおされね。
というか亀岡自体が行くの20年以上ぶり。


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山陰線の長いトンネルのすきまにちらっと見える保津峡の景色は美しい。昔、山陰線はずっとこの保津峡に沿って走っていたので、景観は最高だったと思われます。今はその旧線はトロッコ列車の軌道になってますけれどね。


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さて、楽々荘、田中源太郎翁が明治年間に生家を改修した建物で、あの時代によくある洋館+和館のコンビネーションに700坪の回遊式池泉庭園(植治こと7代小川治兵衛の作庭!)付!すごい!\(◎o◎)/!
写真は楽々荘のHPを見てね。絶対一見の価値があるから。


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待合がマントルピースのあるような洋館の一室でそこからお庭にある腰掛け待合いへ。
ここで出された円座が讃岐円座といって、お尻に敷くより頭にでものせたいようなお値段の円座。(作る技術は今は途絶えて復活がこころみられているとか)じつに柔らかい座り心地のよいもの。

お茶事はこの日暑かったのと客が6名だったのもあって、三畳台目の其中庵ではなく八畳の広間・浮舟にて。
「僕は流儀にこだわりはありませんから。」というお言葉にこちらも少しリラックス。

躑躅の茶事、、、亀岡の市の花は躑躅(つつじヶ丘という地名もあるし)、季節は少し躑躅にはおくれたものの、本席の軸が竜田切和漢朗詠集・躑躅の歌。

漢詩の方は全然覚えられなかったけれど、和歌の方は

  おもいいづる 常磐の山の いわつつじ
       いわねばこそあれ  恋しきものを (古今集詠み人知らず)


竜田切って野村美術館に有名なのがあるそうで、つまりそういうレベルのモノがでてくる茶事であったということ。実はこのお軸、弘道館の茶事で一度拝見しているのよね。ブログ読み直して初めて気づいた、、(^_^;


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こちらは旅館でもありますので(イタリアンレストランもあるよ)懐石はお手の物、いずれもおいしかったのですが、鴨肉は、、、あと2〜3切れ追加でいただきたかった!、、くらいおいしかった!

お道具は上記レベルのモノもあれば、出口王仁三郎(大本教の始祖・亀岡市出身)や明智光秀(亀山(現在の亀岡)城主であった)など、地元にちなんだお道具、現代作家もの、がバランスよく組み合わされていて、さらにご亭主の茶の湯に対する博覧強記ぶりが弘道館の太田さん(お茶の親友らしい)に負けてません。流儀にこだわらず、楽しく「茶狂い」、、というあたりも同じものがあります。

五月、葵祭はまた馬のまつりでもありますので、主茶碗がご当主の敬愛する前田慶次(「花の慶次」というマンガもありましたね。前田利家の義理の甥)の愛馬「松風」にちなむ銘が。干菓子も薄焼きに馬の轡の焼き印。
黒楽茶碗が馬盥、銘を「五月」。
そして五月と言えば「時は今 雨の下知る 皐月かな」。明智光秀が信長を討つ直前にその決意を秘かに表明したといわれる連歌の発句。もう一種の干菓子が光秀の紋である桔梗の摺り琥珀。
見事な趣向ですね〜。

茶事の後は大広間で狩野探信のすごい躑蠋図屏風を拝見、さらに道具の箱をみせていただいたり、蘊蓄を拝聴したり、ご亭主のお人柄のおかげで、ほんと、とってもとっても楽しい茶事でありました。


P51300641.jpg
(この日は暑かったのでフライングの単衣)


平日にも関わらず、ここの茶事には是非行きたく、強引に休みをとって出かけた甲斐があったというもの。また夏には夕ざりもされるようなので、行きたいものですが、平日はもう休めんしなあ、、、、(泣)
秋の炉の季節に小間の其中庵をねらおうかな。






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● COMMENT ●

私も実はこちらの茶事に一度は伺いたいと目論んでおります。

こちらのイタリアンは夫と行きましたが 前菜から最後のコーヒーまで どれも美味しかったです。
当日和食にしようかと迷ったのですが 先日はイタリアンでした。
次回は一度和食をいただいてみたいものです。

先日は中田さんともお話を少しだけできました。

ひいらぎ様

なかなか面白い茶の活動を亀岡から発信されていますね。
また秋の茶会で是非小間の其中庵にはいってみたいものです。
祗園の楽々荘もよさそうですね。

祇園楽々荘の方も伺いましたが お昼など予約なしで しかも場所からは考えられないお値打ちでした。
二度ほど伺いましたよ。
次はそちらの二階の甘味に一度伺いたいと思います。
もちろん 亀岡の茶室は垂涎です。是非 伺いたいと思っています。

ひいらぎ様

いつか是非。

元気爆発のご主人ですよね。
食事を済ませ帰ろうとしたとき、茶室があるのに気がつき従業員さんに
見学できないかとお聞きしましたら、ご主人でした。
見学はできませんでしたが、おいしいお抹茶を点ててくださり、
お菓子は光悦会の水屋見舞いのお返しの棹物でした。
また、お出会いしてお話してみたいお人柄ですね。

N様こちらをご存じでしたか!しかも中田さんにお会いになったとは!
ほんとうにお茶が、それも流儀にとらわれない楽しいお茶をしたい気持ちがあふれておられますね。
N様的には竜田切はいかがでしょう。
お菓子が光悦会のお返し、、、なんてのもすごい世界の話ですね。
私も台目の小間・其中庵の方は拝見できなかったので、また機会があれば、、、と思っています。
こちらビアガーデンもあって植治の庭でビールいただけるそうです。\(^O^)/

龍田切

何回も実物を拝見したことがあります。鎌倉初期の代表的な朗詠集切れですね。
いいですね。ほしい。
土曜日に古筆の会があったのですが、伝寂蓮筆の朗詠集切を出しました。
時代はほぼ龍田切に重なるか少し古いか。
朗詠集の鑑賞の楽しみは、漢字と仮名の両方を楽しめることですね。
漢詩と和歌を楽しめること、これが学殖薄きものゆえできないのが残念です。

N様

竜田切については私はここではじめて知りました。
○○切とかxx切とかたくさんありすぎてお手上げです。
同じ時代のものをお持ちなんですね。例のオソロシイ会はまだまだ続いているようでなによりです(^◇^;)
和漢朗詠集のスタイルは私も好きです。でも漢詩は読めても意味がわからず、和歌はよみとれない、、、私も楽しむにはまだまだ遠く足りません。


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