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2017-08

飯台の茶事のお勉強 - 2014.05.24 Sat

茶事をやるとき私には懐石が一番のネックなのよね。懐石をプロにおまかせするとか、お弁当でお茶を濁すとかいろいろやったけれど、理想はやはり自分で懐石を作って茶事をすることでしょう。
しかし、フルコースはなかなかしんどいものがあって、懐石を簡略化した「飯台の茶事」というもののうわさを聞き、これならひとりでできるのではあるまいか、と思った次第。

で、折良く万惣さん(富山)の「懐石秘密箱in京都」の今回のテーマが飯台の茶事と聞き、これはなんとしても行かねば。
全国各地で「懐石秘密箱」をされているが、前回京都に来られたときは真の茶事の懐石だった。茶事についてはいろいろ勉強する機会もあるけれど、懐石について教えてもらえる機会はほとんどないので、ほんとにありがたく勉強になる。

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今回は飯台茶事の懐石がテーマながら、この源流となった禅宗の食事作法からお話しがはじまる。
懐石の時にお馴染みの四つ椀の由来はご存じ、禅宗の食事作法から来ているわけで、臨済宗では持鉢(じはつ:向かって左)、曹洞宗で応量器(向かって右)、黄檗宗で自鉢。

学生時代、高山寺で1週間、坐禅と作務の合宿をしたが、その時も禅宗の食堂作法にのっとって持鉢を使ったことがある。自分の持鉢を布巾でくるんで、食事のたびにそれを使い、最後に白湯を流し込み浄めて(その洗った湯も飲み込むのよ)そのまままた布巾で包む。水道水でがしがし洗えないので、1週間もすると布巾はどろどろ、かなり器を使うのもうげ〜というような状態だったことを思い出す。あれも修行だったのか、、、(^_^;


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さて、飯台の茶事、「南方録」に記載があり、今回はそれにのっとってすすむ。

「飯台はつくえのごとくして、、、(中略)台ひとつにて食する。これ禅林日用の作法なり。、、、」

飯台という台を据えて、こんな形で懐石を運び出し。中にはいっているのは物相飯のみ。


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一番感動したのはこの「かないろ」という汁をいれる鍋。もともとは酒器だったそうだが、これって懐石の道具としてちゃんと売られているらしい。しらなかったなあ、これ。客が各自汁をいれるので、汁替えもなく、亭主の手間はかなりはぶける。


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菜もとり回し。全部並べるとこういう形。一番小さい椀はまだ右の椀の下に重ねているが、これはお酒をいれる盃としてまた出番がある。物相飯は1回で全部の分量、なので飯器をだす手間もはぶける。八寸も盃は一枚しかださない、などいろいろ亭主が楽できそうな茶事である。(楽できそう、、、なんてやったらいかんよね、本当は ^_^; )


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最後に(合宿を思い出させる)白湯と沢庵で椀をきよめて、(その白湯も飲む!いろんなおかずの味がして、、、やっぱりうげ〜、、だが)最後はこういう形。

と、楽することばかり考えている私だが、本当は食事作法、もっと深い意味があることをいろいろおしえていただいた。(万惣さん、ほんと懐石・茶道について博覧強記!)
禅林で食時の前に唱える「五観の偈」は、黄檗宗閑臥庵に行ったときにもおそわったが、これが懐石の本来のルーツ。こころして作り、いただかねば。決して料理屋さんの料理ではないのだ。


<五観の偈(現代語訳)>

1 この食事ができるまでにかけられた多くの手間や苦労に思いをいたし感謝する
2 この食事をいただくだけの正しき行いをしているか反省する
3 貪り、怒り、愚痴といったあやまちの元を断つための食事となるよう自らを戒める
4 味のこだわりを離れ、心身を保つための良き薬として節制する
5 道を成すという願いのために今この食をいただく



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最後に同じく簡略化した「伏傘の茶事」についても簡単におしえていただいた。これは物相飯をいれた椀を汁椀で蓋をした姿が伏せた傘のよう、、ということからきている。なんとも梅雨の時期にはやってみたい懐石だなあ。(まあ、やれるかどうかは別にして、、、(^_^; )



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