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2017-06

ともしび茶会〜下鴨 - 2014.06.26 Thu

夏至の夜、下鴨のK美術さんのともしび茶会にお招きいただいた。


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日没までが長い夏至、まだ明るいうちにおじゃますればもう表のウインドウに燈火がはいっている。ここは私の大好きな李朝の家具や焼物、民具をあつかっておられるすてきな場所なのだ。


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会場である鴨川沿いのお庭には、こんな櫓がたっている。(あ、これは葵祭のときに登場した「特別観覧席」だ!)ここは抹茶席になるらしい。もう少し暮れてくるのを待とう。


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ともしび茶会は電灯を使わず、李朝の燈火器と、スローシティー運動加盟都市・韓国青松郡の古白磁の燈火皿を使った灯りで茶会のひとときを楽しみ、スローライフを考えるきっかけにしよう、という、あるじ・Kさんの思いがこもったもの。
(スローシティー運動→


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このお庭に抹茶席、煎茶席、珈琲席がしつらえられて、客は暮れていく宵の空気を楽しみながらそぞろ歩き、それぞれの席をまわる。だいぶん日も落ちてきた。まずは櫓の抹茶席に行こう。


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逆勝手のお点前をすらすらこなしているのはK会のF君ではないか。いつも背筋がぴっとのびてかっこいいなあ。風炉と水指は、、、あ、葵祭茶席で使わせてもらったもの(全日根さん遺作)だ〜。あの風炉ねらってる。F君もねらってるらしい。きゃ〜(^◇^;)


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お菓子は亭主おこころ入れの西陣・愛信堂さんの特注「葛ひさご」。菓子器も全さんのもの。

燈火のもと、会話もはずむ。鴨川からときおりふいてくる川風がここちよい。


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お次は母屋の入り口にしつらえられた珈琲席。プロではありませんが、コーヒーについて造詣の深い席主が丁寧に丁寧にいれてくださる。


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それにしてもこの燈火はとてもやさしくて、ふんわり。先日の燈火の能の時は妖しく恐かった暗がりが、ここではやすらぎの暗さ、とでもいおうか。


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通路にはともしびの小径が。


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これ、よくみるとジャムの空き瓶!しかも雨天にそなえてアルミの屋根付き。芸が細かい。お店のスタッフのFさんの手作り。実はさっきの櫓も彼の力作。これこそスローライフ!


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最後は腰掛け待合いのところにしつらえられた煎茶席。
あ、これ、夜咄の雰囲気だ。


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かつて3ヶ月だけかじったことのある某流派のお点前で煎茶をいただく。茶葉のエッセンスがぎゅっとつまった甘露。いつも思うけれどお茶の味としては抹茶より煎茶の方が絶対おいしい!(抹茶派の方ごめんなさ〜い)
お菓子は亀屋伊織さんの薄焼き「螢」。お尻のところにちょこっと金箔が光っているのよ。


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ともしび茶会、偶然にもお茶を通じてしりあった方々何人かと出会う。やはり惹かれるものの系統が同じだと、同じ場所にたむろっちゃうのね。市内の行く場所がだいたい同じ、、、、という(^_^;
同好の士と意気投合する楽しさ。


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それにしてもこの木製の李朝時代の燈火器のすてきなこと!

そう遠くないうちに夜咄の茶事をやりたいと思っている。そのためにまずそろえなければならないのが灯りの道具なので、竹檠(小間なので短檠ではなく)や手燭、露地行灯などが必要。でもありきたりの道具ではおもしろくないな、と思っていた。


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ならば竹檠のかわりにこれだ!答えはここにあった!
いや〜ん、これもう最高。どうして欲しい物がここにはいくつもあるんだ!


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これは提灯なのだが、露地行灯にぴったりではないか。

ああ、どうしよう。スローライフのはずが、物欲ライフになってしまった!(>_<)ゞ


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お心づくしのともしび茶会、とてもすてきな会だったな。京都ライフはとてもすてきだ!ご縁をくださった方々に感謝している。

辞しては下鴨神社に足をのばす。夜の神社はちょっとこわいが、同じことを考えている人は何人かおられて心強い。
そう、先日蛍火の茶会で放した螢火をもとめて瀬見の小川へ。

残念ながら約1匹しかみつけられなかったけれど。



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● COMMENT ●

待ってました!

しぇる様

お久しぶりです。
今日は待ちに待った愛信堂さんのお名前が出たので、たまらずコメントいたします。
愛信堂のご主人は、大学院時代の同期なのです!
私はお茶をまったくしないので、開店祝いにお邪魔して以来なかなか行けていないのですが、ぜひ近くに行った際には覗いてみてください。
燈火の元でのお茶会は、知らない方とでも親密な距離でお話しできそうな雰囲気でとても良いですね。
京都行きたい病が疼いてきました♪

蝋燭の明かり

高校1年生の5月、登校するのを嫌がる僕を見かねた伯母が教えてくれ、
そして通い始めた座禅会は、そのような灯りのみでした。
坐禅は長い線香一本が燃え尽きるまで2時間、堂内を照らす2本の蝋燭は
和蝋燭ではなかったので、そのうちの一本が時折吹く風で消えてしまうことがありました。
無口なご住職さんが坐禅のあと抹茶を振舞ってくださる茶室も蝋燭の明かり。
参禅する人は僕の親よりも年上の人ばかり4,5人、そして時空はいつも穏やかでした。

蝋燭、燈明という言葉を見るとそのことを懐かしく思い出します。


ふかみ様

なんという偶然でしょう!
今夜、たったいままで愛信堂のご主人もごいっしょに茶と酒をのんでいたのですよ。
F君たちのシェアハウス洛北陶々舎にて、客5人の月釜夜会でした。
いろいろお菓子のお話しもうかがいました。
毎月27,26日のみ予約注文うけている利休時代の麩の焼き、の情報もゲットしました〜(^○^)

N様

燈火の坐禅、いいですね。
電灯の灯りの下より、より意識集中できそうです。(といっても私は雑念ばかりですが)
このところお茶がらみで燈火の催しによくいっているような気がします。
みんな、あのたよりない、影の出来るあかりにどこか惹かれて渇望しているのでしょう。
10代の頃から貴重な体験をされておられたのですね。


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