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2023-12

紫野で夜の茶会+Bar付きよ(^-^) - 2014.06.29 Sun

暮れにくい夏至の候でもさすがに8時をすぎると暗いね。
さてさて、かねてから参席したかった月釜デビュー、いきなり夜会。


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ここは紫野。
大徳寺も西の果て、孤篷庵近く。ちょっと異次元空間へもってかれそうな暗さ。こんなところに茶席があるのだろうか???


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おお〜っ!
突如目の前に、なんだなんだ?!すごく灯りのすてきな日本家屋が!
ここがめざす茶ノ館でありました。

茶を世に広めんとする野望をもつ(^_^;)茶を愛する若者3人がシェアするおうちであります。

この日の夜会のお客さんは5名。顔をあわすと、こちらのお菓子をいつも作って下さっている西陣・愛信堂さんのご主人以外は、、、、な〜んだ!偶然にもほとんど顔見知りではないか!いや、やはり茶をキーワードに集まる連中は、たむろする場所もほぼ同じ、、、という例の法則でf(^ー^;
なのでよけいになごんで楽しかったな。

茶室はろうそくの燈下、夜咄の雰囲気で。広い盤になげいれられた紫陽花の葉がみずみずしい。それにしてもよくこんなすてきな場所に出会われたなあ。障子紙のかわりにガラスを張った建具がことさらすばらしい。

お菓子はワイングラスに錦玉をひとつ、四葩の摺り琥珀ひとつのおしゃれさ。燈火でくらくて色がよく見えなかったのが残念だけれど、あとでFBの写真を確認すると、まあ、美しい、宝石のような錦玉だったのね。
これを創作された愛信堂さんのお話しを聞くのもまた楽しく、なるほど、ご亭主が惚れ込まれるのもわかるような。
こちらでは利休さんの命日の28日周辺の2日間だけ、予約で利休時代の麩の焼きを購入できるのだそうな。これはいちど試してみねばなるまい。

心地良い夜風のふきわたる座敷で、風鈴の音を聞きながら(これぞ正しい日本の家!)お茶を点てていただく。う〜む、このお茶碗は先だってご亭主がうちにおいていった(^_^;お茶碗と双子みたいだぞ、と思っていたら、こちらが本歌で、これを手本に全日根さんが作ったのが我が家の茶碗なんだそうな。ここで本歌に相まみえるとは!

さて、茶席の後は、、、、実はここからが本番だったりする。

二階のBarPurple 開店で〜す。(場所が紫野、、、だけにパープルって、、、^_^;)
こちらも蝋燭の灯りのしつらえ、薄藍色の空のむこうに比叡山の稜線がくっきりみえる、というすばらしい眺め。BGMはボサノバかな。ワインからはじまって、チリの蒸留酒ピスコ(アルコール42%!)サワー、日本酒2種、タパスみたいなおつまみ。

なによりここに集った方々とのお話がとても興味深い。いろんなバックグランドがあって、茶とのかかわりも様々。ここが茶ノ館になるまでのエピソードなど。途中お隣さんの乱入もあって、この方は祗園で月に一回おもしろいだれでもウェルカムな茶会をされている怪人なのだが、そのお話しがまたおもしろいこと。京都人社会の裏のつながりまで聞いてこわ〜と思ったり。とにかく楽しいお酒だった。

茶への思いをベースに、人への信頼、つながりを大切にした結晶がこの場所なのだな、と思った。まだ1周年だそうだが、これはもっともっとすごい茶の発信基地になりそうだ。

ここを基地にして茶をもって世を饒益(にょうやく)せんとする(久松先生、茶道箴から言葉おかりしました〜)若者達に、茶を愛するがゆえにこれからもここへ吸い寄せられてくる多くの人たちに、乾杯!


私も、、、また来るわよ!( ̄^ ̄)ゞ


楽しさに時を忘れ、画像もあんまりないので最後にサービスショット(え、お目汚し?、、、(>_<)ゞ)


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奥州小紋に藍の半幅帯、変わり結び(椅子にすわって楽にもたれられる)。

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● COMMENT ●

twitterからこちらにお邪魔しました。

わー
素敵。
お着物が良くお似合いです。
帯とお着物の取り合わせも素晴らしい。
ゆずさんもこんな感じなのかなって思います。

この石畳は懐かしいかぎりです。
紫野高校出身の私はグランドに行く為だったりしてウロウロしてました。
山本兼一さんも紫野高校出身なのです。

紫野高校にもなかなか素敵なお茶室があります。
私の通っていた頃と違って
新しい建物が建ったりでちょっと様変わりはしています。

あの辺りから見る比叡山の姿はとっても美しく大好きでした。
お茶のお稽古はしばらく出来ていませんが
月釜に行ったりしたくなりました。
又宜しくです。

あっこ様

こちらでもよろしくです(^-^)

(いえ、ゆずさんとはへたしたらトリプルスコア以上に歳がちがいますんで、、、、大汗)

ほんとに紫野高校は抜群のロケーションにありますよね。孤篷庵へ続く石畳はなんともいえず風情があって、私も大好きな場所です。大徳寺の境内もホームグラウンドという感じで、うらやましい限りです。
山本兼一さんもお父さんが聚光院に下宿されていたとかでこのあたりがHGだとおしゃっていましたね。
大徳寺の月釜は私も1回しか行ったことないのです。日程があえば、またゆっくり大徳寺内月釜めぐりしたいものです。

なんて素敵なお茶なの!
私もこんなお茶が好きです。
若い方でお茶にこうやって関わってくれて嬉しいばかりですね。

しぇるさま、京都暮らしを目一杯、楽しんでいらっしゃる。夜のこんな集まりは、京都に住まう方の特権ですね。私たちはワザワザ出かけて、日中の行事に一つ参加するのがやっとです。
そうそう、先週 茶友が茶事に招いてくれました。そこで「かないろ」が出てきたんです!
しぇるさまの先日のブログを読んでいたので、なるほど、こういう使い方をするのねって、嬉しかったです。

こんばんは

夜の京都、なんだか不思議な感じですね。
「異次元空間」というのがピッタリ。
若い方があちこちで熱心にお茶をされているところに
京都の層の深さが感じられます。

サービスショット、嬉しゅうございます~。
奥州小紋も帯もしっとりしていて素敵。
実はずっと(お茶のお稽古用に)娘にゆかたを探していたのですが、
体も大きくなったし最近では浴衣でなくて綿麻の夏着物にしようかと方向転換中。。。
いろいろ悩ましくて困ってます。(笑)

ひいらぎ様

閉塞感のある現代の茶の湯界を打破せんと、、、、かどうかはしりませんが^_^;いろんな冒険ができる若さがまぶしいです。

そらいろつばめ様

「かないろ」もメジャーになってきて嬉しい限り。(自分の手柄ではありませんが)
と、いいつつまだ買いにいっていません。時代のあるのをゲットしたいな、と思っていて。

このT舎では毎週怒濤のように茶事やって茶会やって、、、、すごいです。
ちゃんとお仕事もされながら。集う人たちもけっこうすごい。
一度是非ごいっしょしましょう!

cox 様

お茶もいろんな切り口があるんだと実感します。
ほんとに茶の湯というキーワードだけでこれほど世界がひろがるとは。
それもやはり京都という場所の力もあると思います。

お目汚し、失礼いたしました(^_^;
子供の浴衣姿はかわいいですよね。でもおそらく娘さんは私よりも背がお高いのでは、とお察しします。
もうかわいいは卒業で夏着物ですかね。浴衣でも綿紅梅なんかは大人でもいけると思うわ。洗濯機で洗えるし。(^_^)v

ああ、懐かしいエリア。
とはいえ当時は、茶道部にすら入ってませんでしたが。

ここのお茶会、エエですねぇ。私も行ってみたい。

ぽん様

そうそう、ぽんさんも紫野OGでしたね。
場所に恵まれすぎるとありがたみがわからないというか(^_^;、私らにはうらやましい環境ですわ。
こちらの主さんたちはそれぞれ外国人の先生にお茶を習われているので、ぽんさんと相通じるものがあるかもしれません。


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