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2017-08

東福寺〜梅雨の点描 - 2014.07.07 Mon

七夕は旧暦でやりたいけれど、せっかくだから梶の葉を。
我が家の梶の葉は今年はあまり分葉しないで丸い葉ばかりつける。これはまだ分葉してくれたほう。みんな願い事を短冊に書いたかな?


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さて、もしかしたらこれから先、一生いけないかもしれない場所がある。
ひとつ、秋の嵐山、ふたつ、秋の東福寺。

だって殺人的な混み具合と聞いているのでおそれをなしている。
でもこの季節ならOK! 人は少なくゆっくりまわれるので、久々に東福寺にでかけてみた。


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13世紀鎌倉時代開山の広大な寺院、東福寺。25もの塔頭があるひとつの町のような寺なので、民家との境界があいまい。普通のお家が続くな、と思っていたら急に寺内領域にはいっていたり、出入り口がいくつもあったり、、でそぞろ歩きにはかなり時間がかかる。

これはいくつもある寺への道のカシワバアジサイ。


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山門まえの池には仏の台(うてな)、蓮の花が見頃をむかえている。


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はちすの中には極楽浄土があるという。あ、ここは臨済のお寺なので極楽浄土とはいわないのかな(^_^;


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数年前、時間切れではいりそこねた本堂の方丈庭園、かの重森三玲の畢竟の力作を今日こそは。


南庭。水紋は梅雨の時期にふさわしいと思ったが、もともと八海、つまり海を表しているので水紋でなければならない。八海は中国の蓬萊神仙思想、さらにはインドの九山八海思想からきている仏の世界の小宇宙にある海のことだそう。
枯山水は見る方の心の持ちようで、ただの岩と砂にもみえるし、宇宙にも見える。う〜ん、私にはやっぱり海くらいには見えるが、宇宙には見えん。


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振り返れば、庫裡の大屋根の瓦のリズム感が美しい。


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ここからは三玲ワールド。きたきた、このアヴァンギャルドなサツキの刈り込み!西庭の井田市松。
遠目には切った羊羹にみえてしまう私は甘党です。(いえ、ほんとは両党遣いです)


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あまりにも有名な北庭の小市松!苔のもこっとした盛り上がりがかわいい。
しかし苔の管理はたいへんだろうな。

、、、と凡夫の私は庭を見て悟りを開くこともなく方丈をあとにする。


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そしてここが、秋には人の重量で橋が落ちやしないかとさえ思われる混雑ぶりの通天橋。
今はご覧の通り、橋を独り占め。


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だいたい紅葉が美しいところは青葉も美しいのだ。これを見ないなんてもったいない。(紅葉を見に行かないいいわけのようにも聞こえる(^_^;  )


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ここはもう京都市内とはとても思えない。(市内にはそういうところが実はたくさんあるが、、、、)
広大なたくさんの塔頭を持つ寺院は京都に数々あれど、ここほど山の気を感じさせてくれるところはないのではないだろうか。しっとりとした苔の匂い、山の匂いがここちよい。


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春から夏に紅葉するノムラモミジ。まあ、これでもながめて秋の紅葉気分を味わおうか。(負け惜しみくさい)

通天橋から開山堂へ。


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ここの参道の石がまた渋いグリーンがすばらしく美しい。岩石の分類にはあかるくないが、緑色岩とでもいうのだろうか。


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開山・聖一国師(円爾弁円)をまつる開山堂は美しい楼閣を持つ。禅宗の寺としては珍しいと思うが。ちなみに円爾さんは中国・宋より茶の種を故郷静岡に持ち帰った静岡茶の茶祖だそうだ。


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蒔絵のデザインにありそうな羊歯のリズミカルな群生。


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ここにも蓮。


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通天橋遠景は臥雲橋より。この橋は短いがとても風情がある小橋なのだ。(画像ないけど)


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臥雲橋をわたって、この季節いっておきたい塔頭が天得院。


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桔梗の名所。この時期は夜間ライトアップもある。(ただし夜は人通りの少ない境内を通って帰らないと行けないので、ちょっとこわいよ)
拝観者には毎年手作り感ただよう団扇もくれます。


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群生すると桔梗はさらに美しい。
英語でbaloon flowerはそのつぼみの形から。でも身も蓋もない西洋的ネーミングだなあ。万葉集では「アサガホ」、ゆめゆめ万葉集のアサガホをあの朝顔とお間違えなく。


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東福寺の駅前・鶴屋弦月さんの桔梗のねりきりをいただきつつ一服。

ちなみにここの住持であった清韓和尚が起草したのが例の「国家安康 君臣豊楽」。方広寺の鐘の銘文で家康にいちゃもんをつけられたアレ。よって天得院は家康によってとりこわされたのだそうだ。現在の建物は江戸中期に再興されたものとか。


おむかいの雪舟の庭で有名な芬陀院にも行ってみよう。

しかし、だれも出てこない。


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玄関のところに「不在の時は拝観料をここにいれてください。」の箱がある。なんとおおらかな、、、(◎-◎;)!


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雪舟作と伝わる庭に面したお堂には、、、、人っ子ひとりいないので、独り占め(^_^;
こういう静かなのもいいなあ。荒廃したこの庭を補修したのも重森三玲だったそうだ。ちなみに三玲さんは我が郷里岡山出身の人なの。吉田にある吉田神社社家を改修した旧・重森三玲邸も機会があればおすすめ。(要予約)


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茶関白といわれた一條恵観公(後水尾天皇の弟)が愛した四畳半茶室「図南亭」。焼失したのを昭和になって再建した茶室の円相の窓から雪舟の庭を見る。こういう開けた眺めの茶室もまたよいなあ。




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● COMMENT ●

秋の嵐山も秋の東福寺もかつて行ったことがありますが 人が多くて 年齢と共に足が遠のきます。

今年は天得院のききょうは見に行かなかったなあと先日思っておりました。

お向かいの寺も行ったことがありません。いつか行きたいです。誰もいないお寺っていいですよねえ。
ほっとした至福のときですね。

こうやって見せていただき 行った気分です。

ひいらぎ様

逆に言うと秋以外の東福寺は最高。観光客ほとんどいないし、境内は広いのであちこち散策しがいがあるし、座禅会なんかもあるし。なによりうちから行きやすいので気が向いた時にちょこちょこいってます。秋以外は(^ ^;)

蓮の花は本当に気高くて美しいですね。
お客様から戴いて生けましたが、きっちり4日目には散ってしまいました。
かそけき香りも極楽浄土でした。
自分でも育ててみようかしら…。

relax様

蓮の花を育てようと思ったら、かなり大きな甕とそれを置く場所が入り用ですね。うちではちょっとむつかしいので、花が散った後のシャワーヘッドみたいな部分をもらってきて、家でドライフラワーにしてます。
蓮の花というと「季節の中で」というベトナム映画を思い出してしまう。
おすすめのこの近くの某ギャラリーは寄ってみましたが、お休みどした〜。


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