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2017-10

七夕に茶会と夕ざり茶事と - 2014.07.10 Thu

七夕の一日前の日曜日、とてもすてきな茶会と茶事を連チャンで。


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祇園祭ただ中の鉾町にある京都芸術センター(旧明倫小といったほうが通りがいい)にて某お社中のお茶会へおじゃま。


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ここは小学校の建物をそのまま使っているので1Fの待合も元教室です。で、なぜか待合まっくら、、、
黒板にはプロジェクターが渦巻く銀河の映像を流し、「銀河鉄道の夜」の一節や、星をうたった和歌なども投影。ああ、今夜は七夕祭りね。短冊ももらって願い事を書く。何年ぶりや〜。

机の上の糸巻きをランプにしてあるのも手作りなのね。
汲み出しならぬサイダーに、社中のみんながこれも手作りしたという夜空色の干琥珀(これつくるのめちゃむつかしいのよ!)にめずらしい葛のラムネをいただいていよいよ席入り。


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席入りは小学校の階段を登って。階段を銀河にみたてて、これから銀河のただ中、天上の世界にいざなってくれるようです。

明倫茶会も毎月おこなわれる茶室が3Fにあって、こちらの入り口の笹の葉にさきほどの短冊をむすびつける。七夕らしく五色の糸ならぬ七色の糸も飾られ、煙草盆にみたてたガラスの盒子(?)にはナゼかセブンスターが1パック。セブンスター、Seven Star、、、、あ、そうか、星か!\(^O^)/

花はガラス玉にもみえるきらきらした吸水性樹脂(生け花によくつかわれる)をいれたたくさんのシャーレに浮かせて。銀河に咲く花のようにもみえる。


もう次から次から、たくさんのきいろな底をもったりんどうの花のコップが、わくように、雨のように、眼の前を通り、三角標の列は、けむるように燃えるように、いよいよ光って立ったのです。 「銀河鉄道の夜」



香合がガラスの鳥でなかにリンゴのインセンス。


「何だか苹果(りんご)の匂がする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか。」カムパネルラが不思議そうにあたりを見まわしました。「ほんとうに苹果の匂だよ。それから野茨の匂もする。」ジョバンニもそこらを見ましたが、、、   「銀河鉄道の夜」


小学校時代から大の愛読書だった「銀河鉄道の夜」、もうずいぶんと長いこと手にしていない。久々によんでみようかなあ。

それぞれが持ち寄ったお茶碗には星にまつわるものがちりばめられて、水指の蓋が星座表(これも手作り!)という素敵さ!お菓子は老松さんの葛餅で、まるで宇宙から地球をみたような水色の餡がとてもきれい。一席が終わった後、蓋をあけたままの水指を拝見すると、、、あら〜!中に梶の葉が!おもわずにっこりしてしまう。

センスの良い手作り感がいっぱいで、どれも若い社中の方々がワイワイがやがや楽しみながら作られたのだろうな。亭主の楽しみ感がたくさん伝わって、こちらもとても楽しい気持ちにさせてもらえた。感謝です〜!


その足で次なる夕ざり茶事へむかうころには、ぽつぽつとあいにくの雨。七夕(の1日前)というのに。


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ここは富田林のじない町(寺内町)。
16世紀に興正寺を核として形成された自治都市が、今も江戸時代の街並みをそのまま残す町で、大好きな場所。ここへくるのもはや4回目になる。たどりついたときはけっこうな降り。


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来るたびに町家を生かしたカフェやレストラン、雑貨店などが増えていて、人の誘致にはよいのだけれど雰囲気を壊さないでほしいな、という思いも。


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それは数年前ここに居をかまえて、お茶を通じて町の活性化にも取り組んでいる峯風庵さんの思いでもある。建物の改修や店の内容について町独自の規制はあるのかと聞くと、ないのだそうだ。ただ町を維持しつつ活性化しようとがんばっているおもだった町の人たちとガイドライン作りははじめているそう。どうか京都の某三年坂みたいに、ならんように、もうければええというような東京資本に浸食されへんように、祈る。

あ、ちなみにこの玄関の釣りシノブはじない町全体にこれを吊るそう!という運動を峯風庵さんが提唱して根回しして実現したものらしい。もう、すっかりここの町の人になられたなあ、と感慨深い。


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(じない町の味醂蔵だった建物を利用したカフェの一画)


で、夕ざりの茶事はこちらでは2回目。夜咄の茶事の準備(の準備)をちゃくちゃくと(?)すすめる私は燈火器の扱いなどをここで勉強させていただこうと。

夕ざりは初座が陽で後座が隠になるので、最初は花が飾られている。席入りの時はまだ明るいが、時間の移ろいとともに夏至をすぎた長い日も暮れてゆき、後座が始まる頃には燈火が美しい暗さになる。この宵の風情こそが「侘び」なのかも。露地は使えないが、雨の夕ざりはことさら風情がある。


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懐石はすべて手作り、しかもどうしてこんなに手が込んだ物を!とびっくりするような献立。たとえば煮物椀にはわらび餅で海老や枝豆をくるんだものとか。材料は前日までに大阪の黒門市場でご用意くださった。毎回くるたびに目からウロコの違うメニューで、とてもまねできない。(峯風庵さんの懐石教室に一度いったんだけど、私は役立たずどした〜^_^;)

主菓子も手作りでこれも手が込んでるの。水色と白の二色の餡と小豆一粒を葛の薄板で巻いてある「夏ころも」。


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中立のあと、後座の席入り、茶室はもう暗く、短檠と床においた手燭の灯のみ。まわりが暗いと人は自然と火のそばによってくる。お互いの心理的距離感も縮まる。

続き薄では、その縮まった距離のおかげで初対面の方とも話がはずんでとても楽しかった。峯風庵さんのじない町Loveもしっかりうけとめたし、この町の良い形での活性化に彼女は欠くべからざる人材になると思う。ただ、「お茶」というとどうしても敷居が高いと思う人が多くて、なかなか峯風庵へはいってきてくれないのが悩みとか。普通の暮らしの中の一風景として、お茶をなじませる努力はいろんな方がされているが、これもまだまだむつかしいテーマのようだ。私は身近のダンナひとり調伏させられないでいるが、めざすは孫娘(まだ2才)や!手ぐすね引いてもちっと大きくなるのを待っている。



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茶事の後、雨の中駅までの夜道を行く。


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この雰囲気にいやされて雨の中も苦ではない。この町がこの雰囲気のまま次の時代まで生き残りますように。


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最後に持ち帰った干菓子をご披露。四天王寺・河藤さんのもの。茶事ではお盆の上に金魚と渦巻と、、、なんと手作りのポイ(夜店で金魚すくうあれ)まで添えられていたのでアリマシタ!



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● COMMENT ●

お久〜

祇園祭どすか、京の祭りまだ一つも観たことがおまへん、
特に夏の最中の祇園さんは無理やわぁ〜。。。

しぇるさんは夏バテもせんとお元気そうやねっ、

こちらで胡麻のアイスクリームがあり、それで日本を偲んでおりやす、
そやけどそら豆ソースのカキ氷たべてみたいものでし、

コメントのついでになんやけど

暑中お見舞い申し上げまする〜 v-472







あの小学校って借りられるのですね。こういう茶会は素敵です!
あちこちで工夫した手作りがいいです。

もちろん まだ行ったことがない寺内町の茶事もいいでしょうね。

小学校で銀河鉄道の夜、ですか。
いいですね~。
私も久しぶりに宮沢賢治が読みたくなりました。

糸巻のライトアップも素敵な演出です。
ボンヤリとした街灯の雨の夜道のお写真と合わせて、不思議な雰囲気。。。

夜話の照明道具もあれこれ考えると悩ましいですね、ふふ。
韓国の金属製のもの(古いものでなく)に結構面白いものがあると、昔母が言っていたのを思い出しました。いつかのお茶会のように、いろいろな国のものを集めてもきっと楽しいですね。

ヘルブラウ様

ほんまに、、、お久〜〜!!\(^O^)/

あいかわらず熱く燃えるヘル様なので、京都の暑さなんて大丈夫ですわよ!

祇園祭=べったりと蒸し暑〜〜〜というのはお約束なので、それに向けて体力造りを日ごろからしています(ウソ)。
でもまあ、体力が続く限りは祇園祭おっかけ続けようと思います。もっとお姉さんの祭ウォッチャーの先輩もたくさんお見かけするので、まだいけるかな?と。

そら豆かき氷、おそらく賛否両論やねえ、、という味です。いちどおためしになりません?

ひいらぎ様

少しずつお茶のご縁がひろがっているのがうれしい昨今です。
京都に移住しなければできなかっただろうな、としみじみありがたさをかみしめています。

cox様

その李朝の金属製燭台、垂涎の物が例の川口美術にあったのですが、非売品、売るにしてもちょっと高価、、、ということで涙をのみました(おおげさ)。金属の蝶々がついていて、これの向きを変えることで炎の照らす方向を調整できるといういいものでした。
おみしろい燈火器をいくつか入手したのであとは夜咄のプランを練るばかりです。(って数年先かな〜^_^;)


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