鹿ヶ谷 住蓮山安楽寺カボチャ供養 - 2014.07.27 Sun
酷暑の中、ついご近所だと思ってうっかり自転車で鹿ヶ谷の安楽寺までいったら、熱中症で死にそうになった。だって上り坂なんだ。

7月25日、年に一度のカボチャ供養、門前はすでににぎわっている。京都JAの新鮮な野菜も売ってはるし。

中でも目玉はこれ、鹿ヶ谷カボチャ。京ブランド野菜どす。かつてこの鹿ヶ谷あたりで栽培されていたらしいけれど現在の主な産地は綾部とか。(洛北あたりも一部)
この腰のくびれた形がなんともユニークよね。

安楽寺といえば、まず秋の紅葉の時期が一番有名。この参道両脇が真っ赤にそまる秋は確かにすばらしい。しかし、今は夏、、、、あ、、あづい、、

500円拝観料をお払いしますと、中風封じの護符とカボチャ券がいただけます。(〜15時まで)若い方のために説明しますと中風というのは脳卒中・脳出血の後遺症の状態ですよ。昔は癌よりも卒中でなくなる人の方が多かったからね。かつては中風封じというのはありがたい護符だったのだと思う。

本堂に座って瀧のように流れる汗に若干意識朦朧としながら、ご住職のお話を聞く。これは紅葉の季節になんども聞いているのだけれど。
後鳥羽上皇ご寵愛の松虫・鈴虫といううら若い乙女が、鹿ヶ谷草庵にて法然上人の説法を聴き、心の平安を求めてきらびやかな虚飾の生活をなげうち、こっそり御所をぬけだしいきなり出家したわけ。
その時に落飾剃髪したのが住蓮房と安楽房。

当然後鳥羽上皇は怒るわな。でもそれだけではなくて、それを口実にして、当時勢いをましていた専修念仏教団の弾圧を企てた。法然も、親鸞も遠方に流刑されるわ、住蓮房と安楽房は斬首されるわ、もう〜、、、
のちに帰洛した法然上人によって二人の供養のため復興されたのがこの住蓮山安楽寺。おふたりの追善だから、安楽寺だけでなく、住蓮山もつけないとほんとうはおさまりがわるい。
最近最終回をむかえた京都新聞の連載小説、五木寛之さんの「親鸞・完結編」。挿絵の山口画伯(晃さん)の絵が毎朝楽しみで読んでいたんだが、これに竜夫人(りゅうぶにん)という宋から来た謎の女性がでてくる。
(以下ネタバレ)実は親鸞の義妹であり、安楽房を慕っていた鹿野。宋に渡り大金持ちになったあげく、住蓮房と安楽房の恨みをはらすように大きな新しい念仏寺を建てようと画策する、というストーリーだったが、その小説をつい思い出しちゃった。どうも両お坊様、若くて男前だったらしい。
期間公開中の寺宝、松虫・鈴虫剃髪図にえがかれた住蓮房さん、安楽房さんは、、、ふつうにおじさんだが(^0^;)

さて、お堂でお話しを聞いた後は奥の座敷でかぼちゃをいただく。もちろん鹿ヶ谷かぼちゃ。

デカイ、、、でかすぎるこのカボチャ。完食後は昼飯ぬき、と決めた。しかし、ぼこぼこの皮の部分が意外にもっちりでいけますわ。

寺伝によると、江戸も中期、粟田に住んでいたなにがしが、津軽に旅行した際にカボチャの種をお土産に持ち帰り、鹿ヶ谷の農民に与え、栽培したところ、突然変異してこんな形になったとか。
この頃、当寺の住職が修行中にご本尊阿弥陀如来から「夏の土用の頃に、当地の鹿ヶ谷カボチャを振る舞えば中風にならない」という霊告を受けられたとか。で、以後、7月25日にカボチャ供養がおこなわれているそうだ。

(この花器、茶室にはむつかしいが、ええわ〜)
しかし、この暑い中、参堂して熱中症で脱水し、血液が濃縮して卒中をひきおこしたとしたら、ちょっとマズイよね。(^_^;

などと考えつつ、水分補給しつつお寺をあとにすれば涼しげな緑陰の哲学の道疏水。視覚は涼しげだが、実際はとても暑い、、のだが。

で、山門のJA京都さんから白茄子買った。浅漬けにして塩分も補給。熱中症対策、これでバッチリ!

7月25日、年に一度のカボチャ供養、門前はすでににぎわっている。京都JAの新鮮な野菜も売ってはるし。

中でも目玉はこれ、鹿ヶ谷カボチャ。京ブランド野菜どす。かつてこの鹿ヶ谷あたりで栽培されていたらしいけれど現在の主な産地は綾部とか。(洛北あたりも一部)
この腰のくびれた形がなんともユニークよね。

安楽寺といえば、まず秋の紅葉の時期が一番有名。この参道両脇が真っ赤にそまる秋は確かにすばらしい。しかし、今は夏、、、、あ、、あづい、、

500円拝観料をお払いしますと、中風封じの護符とカボチャ券がいただけます。(〜15時まで)若い方のために説明しますと中風というのは脳卒中・脳出血の後遺症の状態ですよ。昔は癌よりも卒中でなくなる人の方が多かったからね。かつては中風封じというのはありがたい護符だったのだと思う。

本堂に座って瀧のように流れる汗に若干意識朦朧としながら、ご住職のお話を聞く。これは紅葉の季節になんども聞いているのだけれど。
後鳥羽上皇ご寵愛の松虫・鈴虫といううら若い乙女が、鹿ヶ谷草庵にて法然上人の説法を聴き、心の平安を求めてきらびやかな虚飾の生活をなげうち、こっそり御所をぬけだしいきなり出家したわけ。
その時に落飾剃髪したのが住蓮房と安楽房。

当然後鳥羽上皇は怒るわな。でもそれだけではなくて、それを口実にして、当時勢いをましていた専修念仏教団の弾圧を企てた。法然も、親鸞も遠方に流刑されるわ、住蓮房と安楽房は斬首されるわ、もう〜、、、
のちに帰洛した法然上人によって二人の供養のため復興されたのがこの住蓮山安楽寺。おふたりの追善だから、安楽寺だけでなく、住蓮山もつけないとほんとうはおさまりがわるい。
最近最終回をむかえた京都新聞の連載小説、五木寛之さんの「親鸞・完結編」。挿絵の山口画伯(晃さん)の絵が毎朝楽しみで読んでいたんだが、これに竜夫人(りゅうぶにん)という宋から来た謎の女性がでてくる。
(以下ネタバレ)実は親鸞の義妹であり、安楽房を慕っていた鹿野。宋に渡り大金持ちになったあげく、住蓮房と安楽房の恨みをはらすように大きな新しい念仏寺を建てようと画策する、というストーリーだったが、その小説をつい思い出しちゃった。どうも両お坊様、若くて男前だったらしい。
期間公開中の寺宝、松虫・鈴虫剃髪図にえがかれた住蓮房さん、安楽房さんは、、、ふつうにおじさんだが(^0^;)

さて、お堂でお話しを聞いた後は奥の座敷でかぼちゃをいただく。もちろん鹿ヶ谷かぼちゃ。

デカイ、、、でかすぎるこのカボチャ。完食後は昼飯ぬき、と決めた。しかし、ぼこぼこの皮の部分が意外にもっちりでいけますわ。

寺伝によると、江戸も中期、粟田に住んでいたなにがしが、津軽に旅行した際にカボチャの種をお土産に持ち帰り、鹿ヶ谷の農民に与え、栽培したところ、突然変異してこんな形になったとか。
この頃、当寺の住職が修行中にご本尊阿弥陀如来から「夏の土用の頃に、当地の鹿ヶ谷カボチャを振る舞えば中風にならない」という霊告を受けられたとか。で、以後、7月25日にカボチャ供養がおこなわれているそうだ。

(この花器、茶室にはむつかしいが、ええわ〜)
しかし、この暑い中、参堂して熱中症で脱水し、血液が濃縮して卒中をひきおこしたとしたら、ちょっとマズイよね。(^_^;

などと考えつつ、水分補給しつつお寺をあとにすれば涼しげな緑陰の哲学の道疏水。視覚は涼しげだが、実際はとても暑い、、のだが。

で、山門のJA京都さんから白茄子買った。浅漬けにして塩分も補給。熱中症対策、これでバッチリ!
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● COMMENT ●
地域伝統農産物とJA
この不幸な関係をほぼ絶望的な思いで見ています。
N様
そ、そ、、、そうなんですか?
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