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2017-11

湿し灰作り〜Pilot study - 2014.08.02 Sat

湿し灰を作った、、、、といったら十中八九「それ何?」と聞かれる。お茶やっている人以外では。日本の生活文化、これでいいのか?

という話はさておき、初めて湿し灰作りに挑戦しました。今回はパイロットスタディというかまずはお試し、少量で。時は土用、一年で一番太陽の熱と光が強い時期、湿し灰作りには、梅干しといっしょで、それが必要なのです。


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湿し灰の作り方については百家争鳴で、インスタント湿し灰の作り方、なんてのもありますが、ここは手持ちの教科書に沿ってやってみます。

灰を強烈な太陽光で乾かすには朝9時ぐらいからの作業開始がよく、そうするとお昼くらいに灰を乾かす作業にはいれるんだそうで。

まずは灰洗い。水を入れてかき混ぜて、30分くらい沈殿させ、浮いたアクやゴミ、炭のかけらなど取り除きます。灰って意外とよごれているんだなあ。


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上澄みを捨て、水を入れ、かき混ぜアクを取り、沈殿させ、繰り返すこと3回、水が澄んできました。


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これをバスタオルで漉す。このとき洗いざらしのあまり目のつんでないタオルがおすすめ。(100均のがいいかも)私は目のつんだタオルをつかったので、こういうことに、、、、


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少なくとも3分の1の灰はタオルにもってかれました〜。(>_<)ゞ


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水をできるだけ絞った灰を茣蓙にひろげて天日干し。なんと、土用の太陽はうわさにたがわずすごい!あっというまに乾く!


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その一方で色付け用のほうじ茶を煮出す。番茶がよく使われるようですが、家になかったので、涙をのんで高級ほうじ茶をどっさり使用。(もったいな〜〜〜)


色付けにはクチナシを使うという方もおられれば、そもそも茶で色を付ける必要はない、という方もおられ、番茶にしても1回で十分という方も、5〜6回は乾かしてはかける、、、という方まで千差万別。正解はひとつではないのでしょう、きっと。


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私はほうじ茶1回のみ投入。


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これを茣蓙でまた乾かす。乾くの早い早い、、、手早くせねば。


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お役立ちグッズがこれ。お好み焼き屋のアレですよ。半乾きの灰をひっくり返したり、茣蓙からこそげとったり、なかなか使い勝手がよかったです。



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灰は9割方乾いたくらいで篩いにかけます。粗い目からちょっと細かい目の二段構え。やっているうちにもみるみる灰はかわいてくるので汗を目にしませながらせっせと作業。こんな日は水分がまだ結構残っているくらいでやったほうがいいみたいです。


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できあがり。灰の量が当初の予定の半分くらい(せいぜい1〜1.5回分)になってしまったのは次回の課題ですわ。できのいい灰かどうかは炉の季節、自分で炭手前してみないとわかりません。使ってみていまいちならやり方変えないと。それに使う前にもういちど篩にかけたほうがよさそう。



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ポリ袋に二重にしてさらに密閉容器にいれて秋まで保存しますが、これでかびたりしないのか疑問。保存は一夏をこえるわけだし。やはり匂いはするよ、とおっしゃる方も。これも使ってみてからの検討課題ですね。


お茶の裏方仕事で何が一番しんどいかというと、この湿し灰作りを上げる人は多いです。私もやっと実践してみて納得しました。熱中症とたたかいながらもなぜ土用の頃にするのかも納得です。人生アラ環になってもまだまだ勉強しないといけないことがこんなに多いなんて、、、、、うれしいわf(^ー^;




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● COMMENT ●

こんにちは

ほんと、嬉しいですねえ~。(笑)
いやいや、冗談はさておいて、お茶で「知らないこと」って本当にきりがないので今までわりと開き直っていました。
・・・が!、自分の年齢が上がってくるとさすがに「知らない」と言いにくくなってきてます。(汗)うーんうーん。


灰は絞るんですね~、わわ、大変そうですね。(うちはしなかったような)
ゴム手袋しなくて手は荒れませんでしたか?
私は灰を触るとてきめんボロボロになってしまいます。

高級ほうじ茶(一○堂かな)の灰、なんだかいい香りになりそうです。

cox様

50,60の手習いという言葉が実感としてわかるこのごろです。まあ、ゆるゆる。
知らないことを知りたいと思う欲求がある限り、生きる意欲っていくつになってもあるんじゃないかと。
そういう意味ではお茶と出会えたことは奇跡に近い。

例の目の詰まったタオルのおかげで絞らないとイケナイはめに。普通はタオル+笊か茣蓙ですっと水がぬけるんでしょうが、このタオル、そのままにしとくと1日たっても水がはけない(>_<)

水酸化系の物質で手ぼろぼろですが、こまめに洗うと意外と素手でも大丈夫でしたよ。ゴム手は苦手なの。(面の皮も手の皮も厚いんで)

「高級」ほうじ茶、、、、金沢丸八製茶さんのお取り寄せ「加賀棒茶」なんですよぉ〜(;O;)  だからきっと良い香りになる、、、、はず、、、、???

おもろー。ままごとみたい(すみません)。
秋の開封レポートを楽しみにさせていただきます。

炉を持っていない私ですが この次期 茶人はこの灰作りされているのをすごいと思っています。

この暑さ 外を歩くだけでしんどいですね。

お茶って 目に見えないところで 地味に必要なことがあって それが修行なのかもしれませんね。
本当 人には分からない部分ってあると いつも思います。

ともかくもお疲れさまでした。冷たいビールでも召し上がって下さい。

Mariko Ishii様

おままごと、、というより泥んこ遊びでしたわ。
秋にはみごとさらっと灰匙からこぼれてくれるやいなやv-218

ひいらぎ様

茶道が有閑マダムのお遊びだといってはばからない人たちに、こういう裏方仕事の上になりたっているんだよ、と教えてあげたい。

 比延です。千家の灰づくりの話はよく聞くのですが、むかしからこんなことをしていたのでしょうか?
 鎮信流では灰を素手でさわってはいけないといいます。理由は手の脂がつくからというのですが、それはそれで変な理屈です。ともかく、水酸化化合物を手で触るのは問題あるのではないでしょうか? ずっと疑問を感じています。表千家ではそれほどうるさくいわないようでもありますし。

比延様

お久しぶりです。こちらまでようこそ(^◇^)

いつごろからこんな作り方だったのかは存じませんが、裏千家の重鎮さんの灰の本でも写真では素手でされてましたね。スキンケアをおこたりなくしながら素手で、という先生もおられます。灰に脂がつく、、、という発想はありませんでした。なるほど、そういう考え方もあるのですね。ゴム手のなかった時代には木べらかなにかでさわらないように作っていたんでしょうか。

おかげさまで私の手は全然問題おこりませんでしたが^_^; (日ごろ家事をしている主婦の手は丈夫なのです???)


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