topimage

2017-09

嵐を呼ぶ茶狂な人々〜楽々荘・茶狂会月釜 - 2014.08.27 Wed

亀岡楽々荘には今年五月躑躅の茶事にお邪魔し、その広大な田中源太郎翁旧宅のお屋敷も庭園にもすごい茶道具にも驚いたが、なにより茶を破天荒に愛する(?)ご主人のお人柄が一番印象に残ったかなあ。

そのご当主が音頭を取って茶狂な人々(酔狂な人ともいう(^艸^))と月1回の茶狂会月釜(FBをみてね)を先月から始められた。今回は2回目、しかも亭主がK会のF太郎君というから、これは嵐を押してもいかねば。なにせ彼は握りつぶした缶ビールを素敵な花入れにするおひとだから。


、、、って、茶会のテーマが「嵐を呼ぶ茶会」。候は処暑、台風の季節でもありあらかじめ決めてあったテーマなのに、この日、本当に嵐で雷鳴まで轟いたのにはおどろいた(◎-◎;)!ほんまに嵐をよぶ男やったんや、、、


P82400111.jpg


ご覧の通り嵯峨野線の保津峡のあたりはこんなに水が濁って、亀岡の駅に着いたときは歩いて数分ながらタクシーに乗らざるを得ない大雨。数日前には福知山や広島で大きな大雨被害もでているし。(合掌)


待合にかけてあった龍神さんの掛け物に、これ以上荒ぶりませんようにと御献茶されていたけれど、まだまだ龍神さんはあばれたりないようで。せめて人的被害はもうださんといてほしい。


入ったお席は、御連客も亭主側もみ〜〜んな私、顔見知り、という濃い〜席であった。
世の中に茶狂症を発症(しかも重篤)している人が身の回りにこれほどいようとは。(あ、私は発病してないですよ、ホント)


P82400141.jpg


床の間の蛍光灯が切れかかってチカチカしているのがまさに稲妻みたいで、すごい。これでホンモノの雷鳴も聞こえるんだからもう、、、、でもこの蛍光灯、どうやって???
でてきたご亭主は扇子かわりの唐傘を開いて席入り。で、その蛍光灯の由来を聞くとたまたま通りかかった家の蛍光灯が切れかかっていて、たまたまここの床の間の蛍光灯とサイズが同じと言うことが判明し、その家の人にゆずってもらったんだと。(◎-◎;)(◎-◎;)(◎-◎;)!Oh!!



IMG_35502.jpg


床の間の木の舟(漁具だったらしい)に投げいれられているのは野分のあとの破れ蕗に乱れ萩、ほんとうに嵐で落ちた青柿の実。
保津川下りの舟を模した煙草盆は、もやい綱に引かれ流し点ての水指に繋留される。異国のゴブレットの薄器の木の蓋はご亭主が削って作った物。
菓子器は嵐で落ちた朽ちた木の大きな根、自然の造型が天翔る龍にも見え、上に乗る菓子は龍神さんの珠。


hasunomi.jpg


数茶碗に紛れこませてあるのは落雷黒楽。飲むとビリビリきます、、、というのはウソで、一本縦にピシーっと入った銀継ぎがまさに落雷の稲妻に見えるというもの。これ、そう言われてみるのと、なにげにみるのとでは景色が全く違って見えると思う。これが道具の由来や、銘の力。茶席でこそ味わえる醍醐味。

最後に皆で首をひねったのが茶杓の材料。金属製で鎚の打ち出し、すごく長い。よ〜くみると柄の部分に小さな穴があいていて、この穴どこかでみたことがあるんだがな〜?


IMG_35572.jpg


驚くなかれ、これ、ビニール傘の骨!
もちろんご亭主作。骨を叩いて櫂先を広げ、柄の部分は逆に巻き込んで細く。あの穴の正体は傘の関節部分にあたる穴だったのだ。さすがビール缶を花入れにするだけのことはある。その才能とセンス、(重症)茶狂ぶりは末おそろしい。世にいうよいお道具を使った茶会にもちろんご亭主の心入れ、心意気を感じ胸打たれるが、こういう茶道具にもほんと惹かれるのだ。自分にはそんなセンスないもの。さすが現代の利休たらんとするF太郎君!


最後にその銘を尋ねたら、まだ付けていないということ。すると御連客のお一人が当意即妙の御命名、「骨折り損」!うわ〜〜、、、やられた〜〜(>◇<;)




関連記事

● COMMENT ●

う〜ん!私も行きたかったです。以前 彼が町家でお茶を振る舞っていた時に その発想がとても好きになりました。
箱書きばかりの茶会に飽き飽きしていますので こういう現代美術のようなのは とても好きです。

ひいらぎ様

毎回インスパイアーされるものが大いにあり、です。楽々荘ご当主とF太郎君、よくぞであわれたなあと思います。これこそ天の配剤ってやつ?

スゴイ刺激的なお茶会ですね。読んでるだけでもゾクゾクします。それにしてもご亭主も、楽々荘のご主人もお茶を知って、その上で縦横無尽に駆けまわってる感じですね。
亀岡を通る時、途中下車して寄ってみたいと思いながらまだ実現していません。そのうちにきっと。

そらいろつばめ様

宝塚に住んでいるときはまるで井の中の蛙的お茶しかしらなかったな、と思います。
京都に来てお茶仲間が広く展開していって、目が開けて、こちらのご縁でまた新たな展開の予感です。
いただくだけでなく、自分のお茶をふくらませてなんとかお返しをしたいと切に願います。
がんばろう。

楽々荘

こんにちは
いつも楽しく拝読させていただいています。
様々なお茶会に行かれているので本当に感心いたしております。
この秋に友人がきますのでこちらに案内したいと思いますが
この月釜はビジターで参加ができるのでしょうか。
でもお食事とお庭だけでも相当よさそうなところですね。

きしもとゆうこ様

こんにちは。
よくあちこちに行かれますね、とよく言われます(^_^;相当なヒマジンと思われているかも(大汗)

ネットで「茶狂会」ーFaceBookから日程をしることも申し込みもできると思います。なるたけたくさんの方のご参加があればまた会のみなさまもがんばらはると思うので、是非!最後の席はなんと楽々荘の夕食飲み会付きだったようですよ〜。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/339-6f58e7f1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

花屋みたて〜籠とかき氷展 «  | BLOG TOP |  » 島原・角屋

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (7)
茶の湯 (208)
茶事(亭主) (24)
茶事(客) (58)
茶会(亭主) (1)
京のグルメ&カフェ (51)
町家ウォッチング (7)
弘道館 (6)
岡崎暮らし (49)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (32)
京都めぐり2017 (25)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (8)
美術館・博物館 (50)
奈良散歩 (18)
大阪散歩 (1)
着物 (6)
京の祭礼・伝統行事 (37)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (2)
京都和菓子の会 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
パリ紀行2014 (7)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
古筆 (1)
京都でお遊び (5)
ギャラリー (3)
暮らし (4)
中国茶 (23)
京都の歴史・文化について勉強 (1)
過去ブログ終了について (0)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR