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2017-08

若草山・山焼 2013 - 2013.01.27 Sun

若草山は山焼と言っていいんですよ。
「大文字焼」と言うと京都の人には思いっきりイヤな顔をされますけれどね^_^;

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夕刻の若草山。
この一瞬前は山が入り日に映えて、一刻早めの山焼のようにオレンジ色に輝いたのですが、ちょっとの差で写真にとれず。(涙)

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若草山登山口に、春日大社の御神火がやってきます。

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山焼は春日大社、東大寺、興福寺の神仏習合の儀式。


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東大寺のお坊さん、春日大社の神官、興福寺の僧兵(?)入り乱れて、金峯山寺の山伏の先導ですすんできます。

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山焼のルーツは江戸時代の東大寺と興福寺の領地争いだというのが通説でしたが、それ以前にも、古くは鎌倉時代から山焼はおこなわれていたということで、この説は否定的だそうです。


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御神火。

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お山は少しずつ暮れていきます。

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若草山の麓にあるとっても小さな神社、野上神社は春日大社の末社になります。
ここで春日大社の神官がおこなう山焼きの無事終了の祈願祭礼。

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祈願が終わるまで、いつお山に火が放たれるのか、期待感がいやますのですが、その間にも奈良の町には夜のとばりが雪雲とともに降りてきました。

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若草山麓の大篝火がともされるところ。結界が結ばれています。

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東大寺、興福寺の僧たちの読経の中、いよいよ大篝火に御神火がうつされます。

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山伏の法螺貝の音も。

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へたをしたら命もとられそうな勢いの火を見つめる。
炎が起こす風が僧たちの衣をひるがえす。

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突如、山の中腹からあがる花火、花火、花火!
ほぼ真下で見ていたので、ドン!という爆発音が体の芯にまで響いて大迫力。
凍える寒さを一時忘れさせるこの一大ページェントをしばし楽しむ。

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、、、と、いよいよ山に火が放たれ、、、

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山を浄化しつくしてゆく。
芝を焼くにおいは思いの外すがすがしくて、よい香り。

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炎を背景に、いつのまにどこにかくれていたのか?と思うほどたくさんの消防団の人の影が。

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その上、若草山は九折山(つづらやま)とよばれ、一重、二重、三重となった山の頂には五世紀ごろの前方後円墳・鶯塚古墳があります。
ここからでる幽霊が人々をこわがらせる、という言い伝えがありました。

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一月までに山を焼かねば翌年、この幽霊によって良くないことが起こると信じられてきたため、通行人がだれかれとなく山に火を放ったそうです。
しかし周囲は東大寺もあれば、春日大社もある、思いつくまま火をはなっていてはこれらの伽藍や社が延焼してしまう。それならば、火を決めて山焼をしよう、ということになったのが江戸中期頃のおはなし。

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けれど東大寺と興福寺の争いは江戸以前からあったし、冬に野焼きすれば若菜はよく育つから、それで秘かに山に火が放たれたという説もあるそうです。

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やがて山の稜線がわかるようになって、火は二重目〜三重目に移り、長くいつまでも消えないように見えます。

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満月に近い寒月もけむりにゆすれ、あれは「三笠の山に いでし」月かも、、、なんて。

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帰る道すがら、浮雲園あたりでふりさけみれば(^_^;)、お山はまだしずかに燃えているのでした。

帰りの近鉄の駅で、「伏見消防団」のそろいの法被をきた一群に遭遇。
これだけのおおがかりな火の祭礼ですから、府県をまたいで消防団の方々の協力が必要不可欠なのでしょう。
こうして守られていく山焼なのですねえ。


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● COMMENT ●

すごいですねえ。一度はみたいと思う若草山の山焼きですが こうやって暖かい部屋でしぇる特派員による報告を楽しめるのはありがたいばかりです。

若草山の山焼きは、以前は1月15日に行われていました。
市内の中学に通っていた時、一度だけ、真近で見たことがあります。
その前に、興福寺国宝館で阿修羅様に初めてお会いし、五重塔の中に
入り、最上層階まで上った事を今でも思いだします。(今は、内部には
入れませんが、昔は公開されていました。内部はやたら、木組みが
複雑に交錯していました。)
山焼きの撮影ベストスポットは薬師寺の東南にある池で、早くからカメラマンが
並んでいます。近く見るより、遠くからの方が、綺麗に見えます。

おお、こんなに近くから観られるのですね。
奈良に住んで20年以上になるのに行ったことがありません。
去年はならまちあたりから観ようと時間つぶしに飲んでいたら終わっていました(馬鹿)。
来年は行かねば。

ひいらぎ様

待つ間はほんとにさぶかった!
でも2年前行った、おん祭の時の寒さを思えば大丈夫。
それに大篝火の近くだったので、火が付いてからはそこはかとなくあたたかかったし(^_^)b

narahimuro様

私も昔は成人の日の夜、、、という認識だったんですが、成人の日がふらふら変わるようになって、山焼の日もふらふらかわっちゃいますね。
いろんな画像を拝見すると、ほんと、遠方からの方がたしかにきれいに見えますね。
次回は少しはなれたところにポジションをとることにします。
今回は、まあ、祭礼も見られたのでよしとしよう。

relax様

京都には金閣寺に行ったことがない人も大勢いますので、奈良の人だってみんなが山焼、お水取りにいくわけじゃありませんよね^_^;
でもせっかくお近くにお住まいなんですから、来年こそ是非。


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