初秋の哲学の道〜カフェGOSPEL - 2014.09.18 Thu
哲学の道にこっそりきている秋を尋ねてお散歩。

今日は狛犬ならぬ狛鼠で有名な大豊神社のところから入ろう。うふふ。実はこの釜のポスターの泉屋博古館からのかえり道なのだ。

朝夕は冷え込むし長雨もあったので、もう暑い〜というほどではないのに、ミンミンゼミがまだがんばってないていた。なんだかがんばれ〜と応援したくなる。

緑はまだうっそうとしているけれど、空気感がすでに秋、、、という感じ。そうだ、湿度が低いんだ。

彼岸花のつぼみも出てきた。NHKのBSで現在放映中の宮部みゆき原作「おそろし」に彼岸花をテーマにしたのがあって、けっこうぞくぞくしたのを思い出す。
それでもきらいになれない花だな。子供の頃はこの花の茎を交互にちぎれないように折って首飾りにして遊んだが、草の汁が手をあらすからいけないと言われた。
事実鱗茎は有毒なのだが、救荒作物でもあり(水にさらすと毒素はなくなるらしい)稲を荒らす小動物を近づけさせない、、というありがたい面もある。死人花とか地獄花とかあまりよろしくない異名もあれば曼珠沙華という天上に咲く尊い花の名もあり、二面性が名前にもあらわれていておもしろい。

めずらしい白い彼岸花がこのあたりにはたくさん咲いている。

赤の水引草も盛り。これ裏庭にほしいな。茶花として好きなのだ。

水にかすかな魚影。
疏水の水が澄んでいるのでのぞき込むと大きいのから小さいのまで、案外たくさんみつけられる。

徒歩圏内に哲学の道があるのはとてもうれしい。季節毎に違う景色、違う花々を見つけられる。学生時代はこの畔のアパートに住んでいたしね。ただし桜と紅葉のシーズンはちょっと、、、(^_^;

銀閣寺参道から疏水は西に折れる。このあたりは観光客がいつも多いところなので、行くのは遠慮していたのだが久々に歩くと案外良い景色。ちょっと北の脇道にそれると、良い雰囲気の洋館的な住宅が散在していて、このあたりは北白川、京大の教官や学者が住んだエリアになるからか。

ここで見上げる大文字。ちょっとあおりすぎで「大」の字がすっきり見えないのが残念。送り火を見る候補地としてはいまいち。
散歩の休憩は疏水べりの甘味処・仙太郎さんにしようか、鹿ヶ谷通りの喜み屋さんにしようかと迷って、喜み屋さんをめざしたが、、、、そのお隣の洋館に目がいってしまった。

建てられたのは1982年というから、ちょうどそのころには京都にいなかった。一度目京都に舞い戻って来たときにはもう建っていて、たしか個人のお宅だったと思う。いつのころからかカフェになって、ず〜っと気にはなっていたのだけれど、入ったことナシ。

蔦もええ感じに生い茂ってる。お初に入るのもいいかな、カフェGOSPEL。
ちなみにこの建物はヴォーリーズ建築事務所(ヴォーリーズはもうすでにない時期だけど)設計なんだそうだ。そういわれてみれば確かにそのテイストが。

ここだけ切り取ると、コッツウォルズの古い屋敷でございます、、、でも通りそうな雰囲気。

町中と思えない見事なイングリッシュガーデンではありませんか。(私は作るの失敗したけど、、、)

さて、入ってみよう。カフェは2Fらしい。

ちなみに1Fは迷子という、アンティーク・古書・喫茶の店、、、ってどういう?? これは次回の課題としよう。

階段室もきっと住宅だったころのままだろうな、と在りし日を想像する。

階段を上がったところ。広いワンフロアのカフェ(夜はバーになるらしい)なので、これはおそらく住宅時代のものは改修されて面影はないのでは?と思われる。お客さんがたくさんいらしたので写真は自粛。

外から見えた尖塔のような部分はこんな感じ。きっとサンルームでここでお茶しながら目の前の東山の景色を楽しんだのだろう。うらやましい。建ったのはバブルのころだから、その後のバブル崩壊で人手に渡るという憂き目にあったのだろうか。こんなお屋敷を手放すのはさぞかし、、、お気の毒だ。

すわった席からみた窓枠。それなりに経年を感じさせる。蔦の葉がここまできている。

梨のタルトと紅茶をいただく。本当は甘味処であんこを味わっていたはずなんだが、たまには洋菓子もいい。

帰るとき階段の下にこんなすてきなスペースがあるのに気づく。隠れ家的スペースでお一人様用読書室、といったしつらえ。かつての住人はどういうふうにこのスペースを使っておられたのだろうか。
(追記)ヴォーリーズ事務所設計というのでネットで調べていたらこんな記事を見つけた。さすが、vivasan 様、とうに踏破されていらっしゃったのね。

今日は狛犬ならぬ狛鼠で有名な大豊神社のところから入ろう。うふふ。実はこの釜のポスターの泉屋博古館からのかえり道なのだ。

朝夕は冷え込むし長雨もあったので、もう暑い〜というほどではないのに、ミンミンゼミがまだがんばってないていた。なんだかがんばれ〜と応援したくなる。

緑はまだうっそうとしているけれど、空気感がすでに秋、、、という感じ。そうだ、湿度が低いんだ。

彼岸花のつぼみも出てきた。NHKのBSで現在放映中の宮部みゆき原作「おそろし」に彼岸花をテーマにしたのがあって、けっこうぞくぞくしたのを思い出す。
それでもきらいになれない花だな。子供の頃はこの花の茎を交互にちぎれないように折って首飾りにして遊んだが、草の汁が手をあらすからいけないと言われた。
事実鱗茎は有毒なのだが、救荒作物でもあり(水にさらすと毒素はなくなるらしい)稲を荒らす小動物を近づけさせない、、というありがたい面もある。死人花とか地獄花とかあまりよろしくない異名もあれば曼珠沙華という天上に咲く尊い花の名もあり、二面性が名前にもあらわれていておもしろい。

めずらしい白い彼岸花がこのあたりにはたくさん咲いている。

赤の水引草も盛り。これ裏庭にほしいな。茶花として好きなのだ。

水にかすかな魚影。
疏水の水が澄んでいるのでのぞき込むと大きいのから小さいのまで、案外たくさんみつけられる。

徒歩圏内に哲学の道があるのはとてもうれしい。季節毎に違う景色、違う花々を見つけられる。学生時代はこの畔のアパートに住んでいたしね。ただし桜と紅葉のシーズンはちょっと、、、(^_^;

銀閣寺参道から疏水は西に折れる。このあたりは観光客がいつも多いところなので、行くのは遠慮していたのだが久々に歩くと案外良い景色。ちょっと北の脇道にそれると、良い雰囲気の洋館的な住宅が散在していて、このあたりは北白川、京大の教官や学者が住んだエリアになるからか。

ここで見上げる大文字。ちょっとあおりすぎで「大」の字がすっきり見えないのが残念。送り火を見る候補地としてはいまいち。
散歩の休憩は疏水べりの甘味処・仙太郎さんにしようか、鹿ヶ谷通りの喜み屋さんにしようかと迷って、喜み屋さんをめざしたが、、、、そのお隣の洋館に目がいってしまった。

建てられたのは1982年というから、ちょうどそのころには京都にいなかった。一度目京都に舞い戻って来たときにはもう建っていて、たしか個人のお宅だったと思う。いつのころからかカフェになって、ず〜っと気にはなっていたのだけれど、入ったことナシ。

蔦もええ感じに生い茂ってる。お初に入るのもいいかな、カフェGOSPEL。
ちなみにこの建物はヴォーリーズ建築事務所(ヴォーリーズはもうすでにない時期だけど)設計なんだそうだ。そういわれてみれば確かにそのテイストが。

ここだけ切り取ると、コッツウォルズの古い屋敷でございます、、、でも通りそうな雰囲気。

町中と思えない見事なイングリッシュガーデンではありませんか。(私は作るの失敗したけど、、、)

さて、入ってみよう。カフェは2Fらしい。

ちなみに1Fは迷子という、アンティーク・古書・喫茶の店、、、ってどういう?? これは次回の課題としよう。

階段室もきっと住宅だったころのままだろうな、と在りし日を想像する。

階段を上がったところ。広いワンフロアのカフェ(夜はバーになるらしい)なので、これはおそらく住宅時代のものは改修されて面影はないのでは?と思われる。お客さんがたくさんいらしたので写真は自粛。

外から見えた尖塔のような部分はこんな感じ。きっとサンルームでここでお茶しながら目の前の東山の景色を楽しんだのだろう。うらやましい。建ったのはバブルのころだから、その後のバブル崩壊で人手に渡るという憂き目にあったのだろうか。こんなお屋敷を手放すのはさぞかし、、、お気の毒だ。

すわった席からみた窓枠。それなりに経年を感じさせる。蔦の葉がここまできている。

梨のタルトと紅茶をいただく。本当は甘味処であんこを味わっていたはずなんだが、たまには洋菓子もいい。

帰るとき階段の下にこんなすてきなスペースがあるのに気づく。隠れ家的スペースでお一人様用読書室、といったしつらえ。かつての住人はどういうふうにこのスペースを使っておられたのだろうか。
(追記)ヴォーリーズ事務所設計というのでネットで調べていたらこんな記事を見つけた。さすが、vivasan 様、とうに踏破されていらっしゃったのね。
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● COMMENT ●
そう言えば
昔行ってましたね。苔の生えた古い記事を取り上げていただいて恐縮です。あれからご無沙汰していますが、あまり変わっていないようで、1階の「迷子」もまだ健在なんですね。そちらは未踏破なので、しぇるさんのレポートをお願いします。
vivasan様
なにしろずいぶん前からある建物なので、今ごろ行くか〜?ですね(^_^;
今は数寄屋建築loveなので若干自分の趣味とチガウ、、と敬遠していたところもあります。
ブログを拝見する限りでは8年前と中はあまり変わっていないようですね。次回は1Fも行ってみますわ。
かすか〜な学生時代の記憶では、ここは以前たしかカントリー調のすてきなお家だったような気がします。
今は数寄屋建築loveなので若干自分の趣味とチガウ、、と敬遠していたところもあります。
ブログを拝見する限りでは8年前と中はあまり変わっていないようですね。次回は1Fも行ってみますわ。
かすか〜な学生時代の記憶では、ここは以前たしかカントリー調のすてきなお家だったような気がします。
どうやら当時はヴォリス設計事務所さんは このあたりに普通の家も設計していて 同級生が日本家屋のヴォリスの家に住んでいます。家を改築しようといたときに そういえば 家を買う時に何か渡されたと開いてみるとヴォリス事務所の設計だったとわかったそうです。
家の中は随所にこだわりがあり とても素敵です。
家の中は随所にこだわりがあり とても素敵です。
しぇるさん、こんにちは
週末は、涼しい京都ですね
秋の足音、はっきりして来た気も致します^^
こんなカフェありました?
気づかずに、何度もスルーしてたかも^^;
19枚目の御写真
こりゃ、W・M・ヴォーリスです、間違いなく^^v
週末は、涼しい京都ですね
秋の足音、はっきりして来た気も致します^^
こんなカフェありました?
気づかずに、何度もスルーしてたかも^^;
19枚目の御写真
こりゃ、W・M・ヴォーリスです、間違いなく^^v
ひいらぎ様
ヴォーリーズ、ヴォーリーズというわりには外観ばかりで中までしっかり拝見出来る機会はあまりなかったです。駒井住宅くらいかなあ。なかなか細々した日常の姿を想像するのはむつかしいです。
高兄様
けっこう目立ちますよ、このカフェ(^_^;)
この尖塔のところがヴォーリーズなんですか? ヴォーリーズ探訪も企ててるわりには私はまだあまり特徴がわからなくて。それでもいいですよね〜、ここ。ここで知的会話をたのしみながら気のおけない友人たちとブリッジ、、、なんて憧れるわ〜
この尖塔のところがヴォーリーズなんですか? ヴォーリーズ探訪も企ててるわりには私はまだあまり特徴がわからなくて。それでもいいですよね〜、ここ。ここで知的会話をたのしみながら気のおけない友人たちとブリッジ、、、なんて憧れるわ〜

しぇるさんの書かれる、こういう季節季節の京都散歩の記事には
ホットさせられるものがありますね。
(当方、京都にいることはいるのですが、
京都暮らしの準備のため、
買い物に出かけたり、
宅配便の受け取ったりで、
およそ季節感のない日々を送っているものですから)
以前、ご相談したインターネットのプロバイダーの件、
結局、ocnにしました。
(仕事上で東京の出版社と相当の容量のの原稿のデータのやり取り等をおこなう必要があり、ocnの下りの容量速度が他社比較で優れていたというのが理由です)
京都での生活環境も徐々に整いつつありますので、
しぇるさんの記事を参考に、近々哲学の道にでも出かけてみようか、
と思っています。
ホットさせられるものがありますね。
(当方、京都にいることはいるのですが、
京都暮らしの準備のため、
買い物に出かけたり、
宅配便の受け取ったりで、
およそ季節感のない日々を送っているものですから)
以前、ご相談したインターネットのプロバイダーの件、
結局、ocnにしました。
(仕事上で東京の出版社と相当の容量のの原稿のデータのやり取り等をおこなう必要があり、ocnの下りの容量速度が他社比較で優れていたというのが理由です)
京都での生活環境も徐々に整いつつありますので、
しぇるさんの記事を参考に、近々哲学の道にでも出かけてみようか、
と思っています。
S&Y様
いよいよですね。ネット環境も整ってなによりです。
引っ越しまで、引っ越してから、、、いろいろこまごまする事があってたいへんだと思います(お先に経験者)でもそのあとは楽しい京都ライフが待ってますことよ〜!\(^O^)/
本日も私は京都移住の決断が大正解だったとの思いをかみしめておりました。
引っ越しまで、引っ越してから、、、いろいろこまごまする事があってたいへんだと思います(お先に経験者)でもそのあとは楽しい京都ライフが待ってますことよ〜!\(^O^)/
本日も私は京都移住の決断が大正解だったとの思いをかみしめておりました。
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