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2017-09

今年も、、、黄檗山萬福寺・月見の煎茶会2014 - 2014.10.09 Thu

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黄檗山萬福寺、宇治市にある黄檗宗の禅寺です。中国から将来された隠元禅師を開祖とするため、お寺は万事中国風。山門も異国調でしょ?

昨年ここで毎年この季節に行われる月見の煎茶会に行って、とてもよかったので、今年も予定をやりくりしてでかけました。


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煎茶と萬福寺の関係は、日本の煎茶道の祖・売茶翁こと高遊外がここの僧侶であったこと。日本煎茶道連盟も山内にあるんです。



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本堂の前にある天王殿の黄金の布袋さんは弥勒菩薩の化身だそうです。これも中国風。


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境内のあちこちに煎茶席がかかっています。今年は8流派のご参加。(ちなみに券は3500円で3席はいれます。健啖な方なら2枚買って6席はいかがでしょう?^_^;)
日が暮れてからの風情が格別なので、私は暮れ始めてからの参加でしたが、あまりゆっくりすると思う席にはいれないこともあります。(なぜか今年はたくさんの方が参加されたようで)


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禅寺らしい開梆(かいばん)。法要や食事の時間を言葉でなくこれを叩いて知らせるという、いわゆる鳴り物。口からはきだしているのは「煩悩珠」というらしいですよ。


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さて、今年はどこの席にいこうかな。本堂の前では雲井流の席が。まさに雲居の席のようでいいですね〜。待ち時間が合わなかったので残念ながらスルー。


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昨年いけなかった法堂の一茶菴流にいってみよう。ここは特別の法要や儀式のときにしか開けられないので、良い機会。


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初代が1500年代というからかなり歴史のある流派のようです。左手の赤い毛氈の上には掛け物のかわりに三代前、明治時代の家元が書かれた書帖「千字文」。古事記では和邇が日本へ伝えた初めての漢字が「論語」とこの千字文であったといいます。(全然読めまへん)


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煎茶は毎度言っていますがあまりにもたくさんの流派があるので、その点前の違いは私にはよくわからない。でも緑茶をおいしくいただければそれでうれしいのよ。


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雁が音(茶葉の茎のところ)だといっておられたのに、しっかり煎茶のおいしさでした。煎茶・玉露は味の奥が深い。(私は碾茶よりもおいしいと思っている)


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お菓子はこの流派独特の一茶田楽とか。求肥のような食感でした。


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さあ、少しずつ暗くなってきました。この灯り、のちほどもっと暗くなった時の画像を披露します。どのように変わるか、お楽しみに。


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さて、次はどちらに?
ここは天王殿の裏の美風流の席。


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しつらえはやはり唐風。文房四宝みたいな飾りも見えますね。硯屏もあるわ。あくまで煎茶は文人趣味。


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本堂前、こちらも唐風。


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6時からの献茶式に先立っていよいよ篝火も火がはいりました。


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境内も宵がせまっています。


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おぼろげながら月もよく見えて、月見の茶会としてはまずまず。


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献茶式は法要とともにおこなわれるので、これは本堂に入堂されるお坊様たち。


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ここでもうひとつ聞き逃せないのが黄檗声明。唐音といって中国語の発音でのお経で梵唄(ぼんばい)とも。とても音楽的で異国的で、、、聞き惚れます。(録音しようとして失敗!(>_<) 来年こそは、、、)
今年の御献茶の担当は方円流。(本部はうちのご近所!)この声明のもと粛々と献茶が進行します。


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こちらはその御献茶がおこなわれている月台のよこの二條流の席。はいらせていただく。


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たっぷりの秋の草に果物などの室礼。


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お菓子は(ちょっと顔がかくれてますが)月うさぎ。煎茶では多くの流派が一煎目と二煎目の間にお菓子をいただくようです。茶道みたいにさっさとお茶がくる前に食べてしまわないようにね。


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季節柄柿の絵付けの茶碗。煎茶道では茶道みたいに道具をひねくりまわして拝見することはないそうですが、思わず手にとってひっくり返してしまいますねえ。習慣っておそろしい。


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この頃になるとあたりはすっかり暗くなって、中天高くあがった月がいとさやけし、、、ちょうど11日目の月になります。


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夜の雰囲気がよいので、あちこち散策。こちらは東方丈席(瑞芽流)。広間の席だったな。(昨年入った)


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先ほど明るい内に見た雲井流の席も、良い感じに燈火にぽっかり浮遊しているように。


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こちらは西方丈の小笠原流の寄付の景色。


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さあ、さきほどの提灯がいよいよ美しくなる刻限ですよ。


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これをみて、私は台湾のスカイランタン(天灯・ランタンを空に飛ばす)を連想する。


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最後はぎりぎりセーフの黄檗売茶流の席へ。

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テーマは月世界。結界のススキのこちら側の点前席は月の世界で、客席が地球。

で、でてきたお菓子がなんと!!


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あざやかなプラネットブルー!感嘆の声が上がります。
まさに月からみた地球。大阪池田の和菓子屋さんのオリジナルだそうですが、この色は京菓子にはない色ですね。赤道が細い細い寒天で作ってあるのが秀逸な練り切りでした。


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茶碗が抹茶茶碗くらい大きくてびっくりでしたが、当代が考案された平成茶碗というそうな。大きいので一服点てにて玉露をいただく。

あたりは人がそれなりにいらっしゃるのに静かで、虫のすだく音だけがよく聞こえ、その中で味わうお茶はほんとうに善哉、善哉、、、でしたわ。だからこの会はやめられない(^_^;


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すべての茶席がおわり、片付けにはいるころのかえり道の参堂です。いわば異時空間から現実にもどる通り道でもありますね。


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振り返れば黄金の布袋さんが笑っていらした。
来年もまたきますね。




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