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2017-08

西陣で〜落語と人形舞+のばら珈琲 - 2014.11.04 Tue

上七軒ですごいお人形を見たのは今年の2月だった。ホリヒロシさんや辻村ジュサブローさん系で、着せている着物はすべてアンティーク着物の端布、まるで地からはえているとしか思えない人形の髪の毛は丸髷に、太夫髷に、島田髷に、、、艶やかに結い上げられていて。



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それがさらに動くというパワーアップぶり、しかもプロの噺家さんの落語付きというからすごい!

(ちなみにお断りしておきますが、お人形の作者は本職は別にお持ちで、手慰みでされているというのはレベル高すぎ!)


場所は2月と同じ上七軒。


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がまぐちのまつひろ商店上七軒店のお二階、ぎゃらりい和こころさんにて。ここは上七軒のお茶屋さんだった風情のある建物です。


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こぢんまりとした二階の座敷には落語愛好家の方もおられれば、お人形が好きで、という方もおられ、非オープンイベントゆえの和気藹々感があって、ほっこりおちつきます。

2月の時には版画を担当されていたもう一方が今回は三味線にチャレンジ!噺家さんの出囃子と人形舞の音曲担当。こちらも本職は別にお持ちです。三味線のできとして、ご本人の弁では「本番がだめな努力家」なんだそうで、、(^_^;

早速その出囃子にのって、噺家・桂 雀太さん登場。(桂ざこばさんが現在トップでひきいる桂一門の若手〜中堅どころの噺家さんです。大阪天満天神繁昌亭にも出演されています)

この登場の仕方が自分で襖をあけ、赤い毛氈を敷いた(おそらく)和箪笥の上に乗って。なるほど、これが高座なのね。雀太さん、上背のあるかたなので、襖と鴨居で切り取られた四角い画面にいっぱいいっぱいで迫力ある〜。

一席目、お題は「代書」。

代筆屋さんに自分の履歴書を書いてもらおうとしてきた、そうとうスカタンな男と代筆屋さんのあほくさ〜い掛け合いのお話しで笑わせてもらう。

実は私、ライブで落語聞くのは初めて。かつてテレビもビデオもネットもなかった時代の大人たちはこんな楽しみ方をしたんだろうな。音楽のライブでもそうだけれど、同じ空間をシェアしている他人と、同じ感情、笑いなどをシェアできる、というのは一人で自分の部屋できいているのと高揚感がずいぶん違います。

おそらく録音などでは作品のできとしては完成形なんだろうけれど、とちったりかんだりも楽しいライブとはたしてどちらが好きかといわれたら、私はやはりライブかな。


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二席目は「夢の革財布」。江戸落語では同じストーリーで場所だけが変わった「芝浜」というタイトルになります。これは夫婦の愛情の機微を描いた物で、タイトルぐらいは私でも知っています。

明日の晦日には首をくくらなあかんかもというくらいに困窮した魚屋が住之江の浜で82両はいった財布を拾います。これでどんちゃん騒ぎをするのですが、こんなことをしていてはまともに働かなくなる、とおもった女房はこれをかくし、「あんた財布を拾った夢を見ただけやろ。」としらをきりとおす。魚屋はそれから心をいれかえ、酒を断ち、一生懸命額に汗して働き、ぼて振りから大店をかまえるまでになった。
そんなある日、女房が実はあの財布は夢ではなく、、、云々。こんな大店をかまえられるようになったのだから、もうお酒はのんでいい、という女房に、「よそう。また夢になるといけない。」というさげ。

この噺は雀太さんのおはこのようです。面白かった!

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で、人形舞がどこででてくるのか、というと財布をひろって浮かれて仲間をよんで飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎのとき。えびすさんのお人形がえびす舞を舞います。このお人形がまたすごい出来なんですが、これに手と足に棒をつけて、作者のMさんが黒子の姿で文楽の人形みたいに舞わせます。

ほんとうにこの人、人形のプロじゃないんでしょうか(◎-◎;)
一瞬黒子の姿がみえなくなってえびすさんが盃を飲み干しながらええ気分で酔っ払っているようにしか見えませんでした。舞の音曲はやはり「本番に弱い努力家」の「お師匠」はん。

どこでどうやってこんなコラボを思いつかれたのか、意表を突く演出でまあ楽しい会でしたわ。
(ご紹介くださったMI様にも深く御礼もうしあげます)


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その会の興奮の余韻さめやらぬ中、そのまま東へ、西陣のお気に入りエリアへ。この前からいたく気に入っているこの細いろうじの奥ののばら珈琲さんへ。



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古い昭和初期くらいの建物でしょうか。とても落ち着くの。


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建物、照明、家具、タイルなども昭和初期、という感じでノスタルジーにあふれていますが、わざわざそうしたのではなく、建物が呼んだ、、という風情です。


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それにここ、パン系の軽食のボリュームがすごくてうれしい。え?この値段でこんなに?というのはいわゆる観光地ではないからなのでしょうか。同年代くらいのマダムもいそがずあわてずほっこりしたええ感じです。


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一服した後、そのまま東へ行くとあら、毎年桜を愛でに来ている雨宝院さんはすぐそこだったのね〜!これは来春の桜の季節、桜を愛でた後にものばらさん、行かなくちゃ。




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● COMMENT ●

会場のレポート描写としぇる様の感想を伺って、行けなかった者もイメージがふくらみました。
ありがとうございます。
のばら珈琲さんも雰囲気よさそうで、いつか行ってみたくなりました。

のばらさん、今のご近所さんもお奨めのお店です。今度行ってみたい。

Mariko Ishii 様

ご紹介いただいてほんと、よかったです。(^-^)
楽しかったし、こういうイベントはめったにありませんから。落語のライブ?もなかなかよいものですよ。
ありがとうございました。
のばらさん、機会がありましたら是非さがして行って見てくださいね。

夢風庵様

のばらさん、夢風庵さんとこからは比較的近いですよね。注文をきいてから出てくるところまで、の〜んびりしているのが許せる、というかそういうところだという雰囲気を楽しめちゃう場所です。是非。


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