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2017-06

京でお誂えの衣二題 - 2014.11.21 Fri

京都で室町というたら瞬時に呉服問屋という言葉がうかんでくる。呉服問屋が軒をつらねるエリアで、室町の旦那衆といえば糸偏業界のヒト、そして祗園祭を支える旦那衆でもある、というイメージ。

呉服問屋さんは小売ではなくて、いわばコーディネーター。

糸偏のお仕事といえば、白生地屋さんからはじまって、下絵を描く職人、地染めをする職人、友禅を描く、紋を入れる、仕立てる、刺繍をする、、、、と多岐にわたり、かつ完全に分業制。

こんな着物が欲しいといえば、あちらの業種、こちらの業種、にかけあって、お客さんの要望に沿った物を完成させるのが問屋さん。(私の理解では。まちがっていたらご訂正ください)

で、室町で訪問着を白生地から一枚お誂え。残念ながら私のじゃなく、娘の。
振袖は作ってやったけれど、本来嫁に行くときにもたせてやるべき訪問着を、どさくさにまぎれて作ってやれなかったので、いまごろやっと。


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実はここ、室町の某鉾の会所どす〜。どんな模様にするか,下絵をたくさん見せてもらって娘と一緒に検討した結果、決めた図柄をこれまた選んだ白生地に描いてもらったもの。イメージをみるための仮絵羽仕立てになっているのを、遠方の娘にかわりに私が試着におよびました。(娘より若干縦が短く、横に広いけどね^_^;)


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下絵は水洗いすればきれいに消えてしまう青花で描かれています。もっと青いのかと思ったら、実際はブルーブラックの色に見えます。布に描いた瞬間はやはり青いのだそうですが、時間がたつと黒っぽくなるんですって。

黄色いシールは、ここにもう一本花の枝をいれようか、という印。長年着物は着ていますが、柄の位置やボリュームについては素人なので、やはりプロのアドバイスは必要ですね。


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次は地の色選び。だいたいイメージは持っていたのですが、実際の色見本を見ると微妙な違いの色がたくさんありすぎてどうしようかと迷ってしまう。小さい布片で見たときと、大きな面積を占める着物になったときでは全く印象がかわってしまう、というのは経験上わかっているし、また地模様によっても色調がかわるのも知っている。だからよけいに迷う迷う、、、。


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特にブルー系は種類が多すぎて、、、、(×_×)
なので次回は選んだ白生地で少し大きめの布きれに試し染めをして見せてもらうことにしました。こうやって段階を踏んで、あれこれ悩みながら,時間をかけて着物を作っていくのも楽しい作業ですねえ。いつになるかわかりませんが、また完成の暁にはご披露いたします。


さて、次なる衣は人間の衣ではなくて、茶入の着物のお誂え。


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春先に手に入れたガラス作家・広沢葉子さんのガラスの替え茶器、これを茶入として使うため、仕覆がいるなあ、、、と。ガラスだから仕覆も名物裂写しなんかじゃなくもっと軽い物を、、、と紬の着物を仕立てたときの余り切れを使うことにしました。

ただし、、、、、自分で縫うだけの腕はアリマセン(^◇^;)

よって、プロにおまかせしようと。


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持ち込みの裂地で仕覆を作ってくれると、茶友さんから聞いていた大徳寺近くの菊光堂さんに持ち込みお願いすることにしました。

余り布のサイズがぎりぎりかな〜と心配しましたが、茶入のサイズも測ってくださって、なんとかいけるでしょう、とのこと。


IMG_17931.jpg


布の界切り線(白い横線)は着物に仕立てるときには使わないマークみたいなものですが、仕覆ではそれを生かして間道風にしようと思います。紐の色も決まって、あとはできあがりを待つばかり。これも完成したらお見せしますね〜。(というか、押しつけてみせちゃう!!)


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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

お着物、良いエピソードですね~

後日談も、是非是非、お聞かせ下さいませ


この連休

人でごった返しの、京都市内

私は、仕事なのですが

かえって良かったかも^^;

想像以上の人混みです

高兄さま

うちの近所は特に紅葉の名所が多くて、バスにものれない混雑ぶりです。
ライトアップしているところも多いので、夜もなんだかざわついてます。
それでも今日行った真如堂の紅葉はこの世のものならぬ美しさでした。

連休にもかかわらず、お仕事がんばってくださ〜い(^◇^;)ノ

こんにちは。
素敵なお嬢様の訪問着、白生地からお仕立てだなんて京都ならではですね!!
お披露目を首を長くしてお待ちしております。。。

そういえば私の訪問着、母が大好きだった彼女の鳥の訪問着を色違いにして、洗える着物で(英さん)作ってもらったものです。母のは薄い紫とグレーの中間色でしたが、私のは明るいトルコブルー。20代の頃から数え切れないくらい着ています。

今日本にいないから特別そう思うのかもしれませんが、その訪問着を着るとふと母を思い出す瞬間があります。「こういう柄と色の組み合わせが好みで、こういう趣味の人なんだな」と。
きっとお嬢様もいつかそう思われるのだと思います~。

cox様

ありがとうございます。
着物は母から子へ,孫へ、思いを伝えられ、しかも実用に耐えうるのがすばらしいです。
ほんとうにおっしゃるとおりで、母から譲り受けたものは着るたびに、若い頃の母が着ていたシーンを思い出しますし、母に誂えてもらったものは「着物なんかめんどうくさいから着ない。」とつっぱっていた20〜30代のころを思い出します。
こんなに着物ヘビーユーザーになるなんて、思いもしなかった。

そういう思いを娘が、またその娘が抱いてくれることを期待しつつ、軽くなる一方の財布にもめげずせっせと訪問着を誂える母です。



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