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2017-06

Indwelling〜夕ざりの茶事 - 2014.12.02 Tue

K様のMoon-light Jazz茶会にお招きいただいたのはもうかれこれ1年前になるのだと、ほぼ同じ季節にお招きいただき、時の早さに驚く。


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京を離れ西の方、ここの紅葉の山はさえぎる物がないので全山燃えているようだ。



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なにしろ茶道=ひたすら掃除とこころえ、周利槃特(しゅりはんどく・掃除で悟りをひらいたお釈迦様の弟子)の故事のように掃除をもって悟りをひらかんと欲する、同じ志をもつ者同士(いえ、K様のほうがはるかに先輩ですが、、)、まずは掃き清められ、美しく水うちされた露地に目が行き、ああ、お仲間〜と感激する。



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これが待合の煙草盆。さりげないのにセンスが良い。夕ざりの合図の午後5時のサイレンが鳴るまで、まずは珈琲をいただきながら(珈琲点前もされる方なので)近況報告。本日は一客一亭、これがお好きなんだといわれる。

一月に多いときで4回も茶事をこなされるくらい茶が好きで、そのための精進ならなにもいとわない、、、そんなすごい方なのに気さくで飾らない、偉ぶらないお人柄に、ついつい甘えてしまうけれどイヤな顔一つされない。本物の茶人のひとつのありかたではなかろうか。


薄暗くなったお庭で席入りを待つひととき、清められた庭の湿った夜気を楽しみながら,さあ、今日はどんなお席かな。


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四畳半の茶室にはやわらかな蝋燭の光。掛け物が「INDWELLING」、一瞬象形文字にも漢字にも見え、よく見ると横文字。待合の小さな額に同じ筆で「blessing our mutual indwelling in tea with thanks」とあったのと呼応する。待合では傍らに客としてこられた外つ国の方がいろいろ解釈を試みたカードがおいてあったが、直訳するとindwelling=内在するもの、私としては「一無位真人」もしくは「主人公」と解したい。


懐石はワインにお手製のイタリアン。きのこのマリネがおいしくて作り方をきいておく。ついつい箸がとまらずもうお腹いっぱいいただいた。(料理の腕は茶事においてはほんとに重要よね〜)


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中立は、さきほどの待合にもどると、まあ!!これはサプライズ!
(今後行かれる方の為に内緒にしておきますが)燈火のもと、じかに夜の庭と対峙する。灯りはゆらゆら、、、、なんて心地の良い、、、もうずっとここにこうして座っていたいような。


そばを通る鉄道の踏切の音を喚鐘と聴き、後入り。

さらに夜は深くなり、蝋燭の作り出す影は妖しく、、、そしてそっと耳にはいってくるコルトレーン。これがJAZZ茶会。今回初めてなぜコルトレーンなのか、なぜこの曲なのか、由来を聞くことができた。(これも内緒。ご亭主御本人からお聞きになってください)

さきほどのワインの余韻と、コルトレーン、蝋燭の火、、、とその中でご亭主の点てられるお茶。(このお茶を点てるときにも技あり!の道具が)トランス状態はこうして作られる。夢見心地とも。薄茶二服、お白湯一服いただき茶杓の銘をたずねる。

、、、、う〜〜ん、これも以前の客が当意即妙につけた銘なのだが、あまりにはまりすぎて最後にまた一発くらった。(ごめん、これも内緒にしとくね)


お見送りをうけ電車にのりこむ。あたりはもう真っ暗だ。

INDWELLING、、、自分の内在するものの立ち位置をしっかり確認できれば、お茶もまた融通無碍に変化させるも可なり。あ、これって「随所作主 立処皆真」じゃないか!




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● COMMENT ●

K宅って素敵でしょう。というか彼女が素敵な人なのです。
彼女ともう一人の友達と三人でよく遊びました。
面白いメンバーなのです。(自分で言うかいなあ)

彼女の飾らない 偉ぶらない 自然体が好きです。
そして暖かい。自然な奉仕の精神 それを実行するのも素晴らしいのです。

皆 自分のお茶をすればいいと思います。

ひいらぎ様

周利槃特茶友とおよびしています。
また春になったらおかえしにお招きする予定です(^-^)


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