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2017-04

當る未年吉例南座顔見世興業 - 2014.12.07 Sun

今年も南座に顔見世の招きが上がり,師走の雰囲気をいやがうえにも盛り上げる。


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昔、顔見世といったらええしの奥様方が、出し物にあわせた紋様のお召し物を着てきらびやかにお越しになる、、、というイメージだったが、今ではほとんど普段着で気軽にきてはる人の方が圧倒的に多い。


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それでもなんとなく気分が華やぐのだ。ひいきの役者さんを見に来る洋髪の芸妓さんや舞妓ちゃんをみるのも楽しみ。

それに今年は23年ぶりに檜舞台を総張り替えしたので、仄かな檜の香がしているのもすてきだ。


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今年は大きな襲名披露がなかったので、口上はなし。昨今大物役者の訃報が続き少し元気のない歌舞伎界ではあるけれど、若い世代の台頭を期待したい。それにまだまだ藤十郎さんや仁左衛門さん、幸四郎さんもがんばってはるし。


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夜の部最初の長丁場は「仮名手本忠臣蔵〜山科閑居の場」。前半の見せ場は藤十郎の母親と娘の壱太郎(実際の祖父・孫関係)。壱太郎がまたきれいな娘になるんだわ。先月の出石・永楽館歌舞伎ではコミカルな丁稚役(これはまり役だった!)をやっていたのがウソみたいに化けるな〜。これからの注目株だわ。後半は幸四郎の偽悪振りが見物。あとほぼ目の前に浄瑠璃と三味線のお二方がいたので、これを眺めて感心してしまった。ほんま、浄瑠璃って全身全霊で声ふりしぼって謡うんだ。



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お次は仁左衛門様の舞踊、「お祭り」。
山王神社の祭礼でほろ酔いかげんの鳶頭が片肌ぬいで、刺青ちらつかせてべらんめえの江戸っ子振りを見せてくれる。これにからむ若衆たちや獅子舞のアクロバット、いなせ〜!仁左衛門様はほんまにかっこええなあ。(そしてますます愛之助が似てきたσ(^^) )


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幕間のお弁当は今年は高島屋で「芝居弁当」なるものを買って持ち込んだ。昨年までは料亭に注文して幕間に南座入り口まで届けてもらうというお約束(?)をなぞっていたのだが、30分の幕間ではちょっと忙しすぎ。今年は観劇重視の体制で時間を節約をした。


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ご祝儀の馬もみないと行けないし、小用もたさないといけないし、30分はほんと、きついわ。


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二番目の長丁場はご存じ「鳥辺山心中」。
橋之助と孝太郎の道行きが見所。舞台もよ〜くしってる?四条河原町、ここから埋葬の地であった鳥辺野は清水さんの近くだから、歩いて道行きする道順も推し量られておもしろい。
娘が死出の旅に出るのに、父親が春の晴れ着にと誂えた小袖をまとっているのがあわれ。


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さて、最後の勘九郎・七之助の舞踊劇「爪王」はほんますごかった!!ケレン味たっぷりのダイナミックな演出の中に歌舞伎のおもしろさ、醍醐味がぎゅっとつまっているようで。
なにしろ鷹(を若い娘に擬人化している)の七之助がもう神々しいまでに美しくて、、、前の鳥辺山心中でも遊女役で出ていたときにはそれほどと思わなかったのに、演じる役でこの変化!鷹の誇り高さ孤高さをあますところなく演じていた。
悪役の狐=勘九郎もすごい身体能力、老獪な狐がほんにそこにいるよう。狐の獣の後ろ足まではっきり見えたような錯覚を覚えたよ。

おりしも勘九郎・七之助兄弟の父、勘三郎さんの命日は次の日だった。歌舞伎ではだれそれの息子、孫、という血筋はとても大事だが、それも本人の精進あってのもの。勘三郎さんも安心して笑っているだろうか、まだまだとダメだしをしているだろうか。

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すっかり歌舞伎のおもしろさに興奮さめやらぬまま、夜の祗園にくりだし、、、、と言いたいところだが、残念ながらそのまま帰宅(^_^; 冷たい夜気がここちよい。


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歌舞伎番付(パンフレットね)を買うともれなくもらえるこの栞は、張り替え前の檜舞台の板を削ったもの。もうほとんど檜の香りはしないものの、20数年、役者たちの汗や涙がしみついているかと思うとついほおずり、、、(^◇^;)

今年も無事、顔見世拝見できました。これで年越しできるわ。


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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

ああ、顔見世

よろしおすなぁ^0^


私も、十八代 勘三郎(故人)の襲名披露の顔見世以来

南座には御無沙汰です


さてさて

京都市内は、来週には雪かも

しぇるさん、御身体御自愛くださいませ

高兄様

早いものでもう2年もたつのですねえ、勘三郎さんが逝ってから。
その襲名披露となるとずいぶん前ですね(^_^;

若い頃は歌舞伎にはじぇんじぇん興味ありませんでしたが、やはりそれなりの年齢になると歌舞伎もええなあ、、と。(どうしても演歌だけは年いっても好きになれない、、)
南座顔見世は年末のせわしなく華やいだ雰囲気を楽しみにいっています。

高兄様ももう少しお子たちが大きくなったらいまいちど、いかがですか?(^-^)

しぇるさん、再び、こんにちは

そうですねぇ、行きたいのは山々ですが

まあ、あと5年ぐらいは無理かなぁ・・・^^;

歌舞伎の演目

特に江戸物のドタバタ、恋愛ドロドロ具合は

現在のTVドラマも、吹っ飛んでしまう面白さがありますよね^^


初めて「籠釣瓶花街酔醒」を観た時は

衝撃的でした

わたし、歌舞伎で一番好きな演目はあれかも^^

高兄様

籠釣瓶花街酔醒、実は初耳です。
あらすじだけ読んでみたらすんごい凄惨なお話ですね。
そこを華やかなスペクタクル(多分^_^;)にしてしまうのが歌舞伎マジック、なのでしょう。

5年なんてきっとあっというまだと思いますよ。
そのころまた歌舞伎談義、したいですね。


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