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2017-10

但馬初雪〜還暦の茶事 - 2014.12.09 Tue

京都は良いお天気でした。なので寒いけれど全然OK〜、、、、と言いながら出かけたのですが、山陰線が北に進むにつれて、あれ???


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♪あたり一面銀世界、、、、(◎-◎;)!!
お招きいただき、言祝ぎにでかけた但馬地方は今年初めての雪の日でありました。


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いつもお世話になっている(永楽館歌舞伎でもお世話になりました)そらいろつばめ様のご主人様が亭主を務められるご自身の還暦祝いのお茶事です。


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100人は入るいつもの大ホールと広間の茶室、小間の茶室を縦横無尽に使ってのダイナミックなお茶事はなかなかドラマチックであります。腰掛け待合いはバーベキューもできる大きな囲炉裏のそばで、お庭の雪景色を眺めながら。

汲み出しは雲南省の香り高い烏龍茶、待合掛けはトンパ文字。トンパはチベットや雲南省北部の少数民族・ナシ族の司祭にのみ伝えられる絵のような文字(世界遺産・トンパのPC用フォントもあるんだって!びっくり!)。
以前雲南省からチベットにぬける茶葉古道を旅されたときのもので、とても印象深い旅だったそうです。


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広間でお炭、私の住んでいる岡崎ゆかりの蓮月さんの短冊、羽根は但馬ゆかりのコウノトリ。

そのあとはホールに移動して、お料理の得意なそらいろつばめ様お手製の懐石をいただく。(お水屋のお二人にもありがとう〜\(^O^)/)懐石はこの松花堂にプラスしてイタリアンの強肴数々に一献はワインにて。お腹いっぱいいただきました。おいしゅうございました〜。


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こちらは八寸。ううっ!ますますワインがすすむ、、、。ご亭主ご夫妻も加わってなごやかに。それにしても広いホール、床暖房がほんのり暖かくてとても心地良い。


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こちらもお手製の主菓子。実は「初霜」というお菓子を考えておられたそうですが、思いがけない初雪に急遽霜を雪にかえて、お作り下さったとか。手作りならではの臨機応変さ(^-^)

濃茶は小間にて。薄暗い小間には手燭が用意され、ちょっとした夜咄か夕ざりの雰囲気で。
おお!これは敬愛する久松真一先生の短冊ではないか!見ただけでわかる字と料紙。

「老倒(疎慵)無事」

『老倒疎慵無事日 閑眠高臥対青山』(五灯会元・南宋禅宗通史)

もう老いぼれてしまって憂き世のことも悟りのこともどうでもよくなった、ねっころがって山でもみていよう、、、、。これぞほんとうの自然体の悟りの境地、老境かくありたし。

先日の全日根遺作茶陶茶会に、ご亭主もおいでくださったのですが、そのときの全さんの額、「なにもいらん なにもしらん ただ風にまかせ」の境地と通じるものがあるとおっしゃる。

ほんとうだ。

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熱々のおいしい濃茶を中村康平さんの井戸写しでいただく。この方も李朝の茶碗を手本に作陶されている方だとお聞きするが、なんとダイナミックにかしいでゆがんだ井戸だこと。好みだわ。

中立のあとは広間にもどって後炭。初炭のときとまた違う炭斗で。なんと鴨箱炭斗という玄々斎好みのものなのだそうです。初めてみました。じょうごみたいな塗の箱で、かつて鴨を贈答するのにこのような箱にいれていたのだとか。

実はご亭主、直前に腰を痛められていままでのお点前はすべて奥様の代点(^_^; お薄のみ、がんばってご自身で点ててくださいました。干菓子はお取り寄せくださった富山の「薄氷・銀杏バージョン」とほろっと口の中でとける繊細な飴の「霜ばしら」・仙台九重本舗。

こちらのお宅にはお蔵もあって、お母上がお茶をされていたそうで、そこからいくらでもお茶道具がでてくるそうです。まあ、なんてうらやましい!!ドラえもんの四次元ポケットみたいだね〜と笑い合いながら、なごやかに一会を終えました。


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せっかくのお祝いですから、懐紙に腰折れを一首したため進呈いたしました。お恥ずかしいのでご披露はしませんが、最近覚えたばかりの言葉、「華甲」を使わせていただきました。

「華」は分解すると「十」が六つと「一」=61、「甲」は十干の最初なのであわせて還暦を意味する言葉、茶の世界では華=菊、甲=蟹、ととらえて菊蟹香合(交趾・型物香合東前頭三枚目)なんてのも還暦茶会には使われるそうです。


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お祝いなので色留めの訪問着仕立ての着物で。雪なので雪持ち笹の柄にしたつもりが、雪つもってませんね〜この笹(^_^; あれ?


とにもかくにも還暦、おめでとうございます。このようなおめでたい茶事にお招きいただき感謝です。お水屋の方々、御連客の方々もありがとうございました。

次の12年後の甲午(きのえうま)めざして、お互いに元気でがんばりましょう!

   

    
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● COMMENT ●

本当に「よき寿ぎの会で」したね。
素晴らしいご夫婦とご縁があり どうか今後もよき人生をと祈りたいと思います。

私は小さな菊の文様の江戸小紋でした。おめでたいかなあと思ってね。

日本の四季は美しいです。

ひいらぎ様

こんな茶事にお招きいただくのはとても幸せなことだと思いました。

遠出して帰ってきたら、一度は溶けた雪がまた一面積もっています。本当に寒い中、有難うございました。最初からお相伴するつもりで杯を持ち出す図々しい亭主ですが、お付合い下さいまして感謝です。
あれからもう一週間? まだ一週間? と戸惑うほど師走は目まぐるしいですね。それにしても、しぇるさまのサラサラと懐紙に書いて下った祝歌、感激です。一座に感嘆の声が上がっていました。さすがです!

そらいろつばめ様

いや、なにをおっしゃいますやらお恥ずかしい、、、(^◇^;)
こちらこそ返歌をたまわりうれしゅうございます。

お料理もワインもおいしくて、おしゃべりも楽しくて、途中で茶事ということを忘れてしまいそうな楽しい茶事でした〜!主人公はご主人ですのにすっかり客が楽しんでしまいました。
おもてなし上手には感服です。改めてお招きありがとうございました。


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