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2017-05

京焼歴代展ー継承と展開〜京都市美術館 - 2014.12.24 Wed

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京都市美術館である。今期の(〜2月15日)展示は「京焼歴代展ー継承と展開」。まあ、あまり人が大挙していくような展示ではないが焼物好きには必見の展示。私は主に茶陶を見に。



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ちょっと余談だが、美術館からよく見える東山の稜線にぽこっと飛び出た建物をご存じだろうか。今年鳴り物入りでオープンした青蓮院の将軍塚飛び地の青龍殿。ここからの市内の眺めは絶景だそうが、下から見ると東山のなだらかな稜線を著しく破壊していると、建設中から思っていた。ちょっと気に入らん。



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以前カフェや絵画教室などのあった敷地内北西は、それらの建物を壊したあと何か新しい施設ができるらしいが(おしゃれなミュージアムカフェレストランなんかだとうれしい)、ご多分に漏れず遺跡がでてきて発掘調査中とあいなっている。京都はほりかえすと必ず何かが出てくるよし。三条中之町のせともの屋の遺構みたいに桃山陶器の破片ごろごろなんかだとうれしいが。



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さて、京焼歴代展、なんといってもうれしいのは楽歴代、長次郎から当代吉左衛門、次代の惣吉(篤人)までのずらっと並んだ代表的楽茶碗。長次郎のは「面影」がでてた。楽美術館へいけばたいていは見られるのだが、京焼のおおきな歴史の中で改めて見てみる、というコンセプト。やはり京焼の中ではかなり異質だと思う。

お向かいには楽と対照的な永楽家歴代(永楽姓を賜って以降)がずらっと。こちらは茶碗以外の茶陶が多く、京焼という華やかなイメージにマッチする。


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テーマが「歴代」なので、楽家ほど長い歴史ではないものの、江戸〜今日まで続いている焼物の家の作品が並ぶ。清水六兵衛(江戸中期〜)、真清水蔵六(幕末〜)、人間国宝の清水卯一(昭和)ー保孝ー志郎、青磁の諏訪蘇山(明治〜)、叶 松谷(明治〜)などなど。

同じ家でも時代とともに作風を変えていく柔軟な姿勢が、京焼を今に生きながらえさせた大きな力だという。家、血筋でそれを継承していくのはほんとに大変なことだとお察しする。血筋とは言え、出来の良い子とそうでない子もいただろうし、才能のないまま代をついで苦労した方もおられただろうし。


茶陶以外には申し訳ないがあまり興味がわかないので、後半のオブジェ的な大作はスルー。

例外が染付の人間国宝・近藤悠三。あの大壺は茶席には使いようがないが、作品として惹かれる。2年前に亡くなった息子の濶さんの工房には作陶体験にも行かせてもらった。孫の高弘さんは銀滴釉というユニークな釉薬で活躍しておられる。霧吹きでふいた水滴が垂れるような釉薬でとてもきれいなのだ。(オブジェの展示あり)花器なんか、できれば手に入れたい。


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最後の出口付近にあった、当代の清水六兵衛の手による陶器の色の違いの比較が興味深かった。同じ土を使ったにもかかわらず、還元炎(空気の流れを制限した不完全燃焼)では青味を帯びた灰色に、酸化炎(過剰の空気をふくむ完全燃焼)ではあたたかい卵色になるのだ。

前者が粟田焼系、後者が清水焼系なんだそうだ。どちらの茶碗も茶碗として魅力があるが、そんな違いがあるとは初めて知ったわ!


500円はお値打ちよ〜!


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● COMMENT ●

 今どき500円やなんて!!(そこに感心するか!!(笑))

花咲様

そこかいっ!(^0^;)

でもワンコインであれは絶対お得!


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