fc2ブログ
topimage

2023-12

廬山寺・鬼法楽 - 2013.02.06 Wed

(立春も何日か過ぎたというのにまだ節分ひきずってます^_^; )

電車の中でのおぢさんの会話。
「節分は京都のあちこちでやっているけど、同じ時間帯ばかりだから1年に一カ所しか回れないので、全部回ろうと思うと10年以上かかるなあ。」

なるほど、そうよね。
しかも私の場合平日にあたると行けないし。
せっかく日曜に節分があたっているのだから、行けるところから回ろう。
で、今年はいきなりメジャー、御所東の廬山寺

P1020244.jpg

境内の桔梗もきれいなので、昨年は桔梗の季節に行きました。御土居もあるし、紫式部邸跡としても有名なので、見所満載のお寺です。

P1050511.jpg

こちら節分追儺式は鬼踊りこと、鬼法楽が有名。

P1020245.jpg

なので相当の人出が予想されるので1時間前に行ったのですが、もうすでにこんなに人が
( ̄□ ̄;)!!

P1050443.jpg

前にも後にも行けない満員電車状態で待つこと1時間。(京都では大きなイベント見ようと思ったら、ひたすら忍耐が必要)
さいわいこの時期にしては暖かく、空も雲ひとつない気持ちの良い天候。BGMはその間ずっとくりかえされる御真言。

  ♪ おんばらだ〜はんどめいうん おんばらだ〜はんどめいうん、、、、、

  
ここにお祀りされている元三大師(良源)の御真言です。実は如意輪観音の真言と同じ。元三大師は如意輪観音の化身と信じられているから。
しかしあまりに長い間くりかえされるので、テープでもながしているのかな?と思ったら、ちゃ〜んとお坊さんが肉声で唱えておられました。

P10504462.jpg


お、いよいよ始まるみたい。
追儺師さんが弓矢を持って。

P1050449.jpg

比叡山からこられたとおぼしき、一番偉いお坊さん。(傘付き!)
大勢のお坊さん達が護摩壇のまわりで加持祈祷をはじめると、、、、

P1050458.jpg

赤鬼さん登場!

P1050461.jpg

貪欲の象徴とか、剣と松明をもっています。

P1050464.jpg

まさかりをもった緑鬼、瞋恚=怒りの象徴。
(か、、かわいい

P1050466.jpg

愚痴を表す黒鬼さんは槌をもって登場。

P1050470.jpg

この3匹が法螺貝と太鼓のゆっくりとした原始的リズムで「躍る」んですが、なんともスローモーでユーモラス。

P1050471.jpg

Ψ( ̄∇ ̄)Ψあはは、、  全然こわくな〜い。子供も怖がらないんじゃ?
しかしこの単調なプリミティブな不協和音にあわせて踊るこの踊り、、、どこかで。

そうだ!古代の踊りといわれる春日若宮おんまつりの細男(せいのお)だ!細男に似ている。


P1050485.jpg
 
やがて3匹は加持祈祷を邪魔せんと、そろって本堂のほうへ。
後ろ姿がまたなんとも ( ´艸`)ウププ。

P1050493.jpg

そこへ追儺師が東・西・南・北・中央の5箇所に向い矢を射て鬼たちを降伏。
(この射られた矢をゲットできた人は今年いいことあるかも)

P1050500.jpg

お坊さん達の法力と破魔弓に「ヤラレタ〜、、、、」と言ってか言わずか弱ってでてきた鬼さんたち。逃げていきます。

P1050503.jpg

仕上げに豆をまいて厄除け。

P1050505.jpg

小餅と豆をまいてくれるんだが、とれんのだわ、これがなかなか。
中には大きなバッグの口をあけてキャッチしている猛者もいて、びっくり!

P1050507.jpg

地面に落ちたちょっと泥付きのやつをとりあえずゲット。
こちらのお豆さんは蓬萊豆といって、ちょっとかわっていて、大豆の外側を砂糖で固めた紅白の豆。
本尊の元三大師が豆大師と云われるので、それを表したものだとか。
この蓬莱豆を紅白一粒づつ食べると6年寿命が延びるんですって。洗って食べましたよ。かなり固かった!

P1050509.jpg

追儺式がおわるとどこからともなく、、、、

P1050516.jpg

改心した鬼が現れて、体の悪いところをなおしてくれる「鬼のお加持」を。う〜ん、私の場合悪いのは「根性」かなあ( ̄w ̄)

p1030280.jpg

我が家にもある角大師の御札。元三大師・良源が鬼の姿に化して疫病神を追い払った時の像といわれます。
これで1年分の厄除けをひとつよろしく。

 ♪ おんばらだ〜はんどめいうん おんばらだ〜はんどめいうん、、、、、




関連記事

● COMMENT ●

すごいですねえ。京都にはこんな追儺式があるのは知らなんだ!あちこちでやっているとは思いましたが。
来年 もし温かかったら行ってみたいです。ぶる!寒いよお〜!

最前列で

しぇる様

宣言通り行ってきました。
前日の吉田神社は1時間前に行ったらすでに満員電車状態で…。肝心の追儺は声だけで、何をしているかさっぱりわかりませんでした。
その反省を踏まえ、廬山寺はなんと2時間前に行きましたよ!
お陰様で最前列を確保し、松明の熱さも感じられる距離で見ることが出来ましたv
待っている間は、友人4人でしりとりをしていました。
周囲の方は、「いい大人が…」と思っていたかもしれません(^_^;)
午前中は、冬の旅で公開中の慈照院へ行き、宗旦狐のお軸も拝見してきました。
布袋様の首が利休の首に挿げ替えられるのは茶事の時のみ、とのことです。
ご覧になった際には、是非ご紹介ください!

さすが1時間も前から待っておられただけあって、特等席ですね。虎の皮のパンツまで見えてる。私は右側の紅白の幕で囲われた燈籠の後ろあたりにいたので、カメラを頭上高く上げてやっと鬼の上半身しか写せませんでした。
それに、豆まきが終わったので帰ったのですが、その後「鬼のお加持」というのもあったのですね。知らなかった~。
しぇるさんの詳細レポートにトラックバックさせていただきますわ。

むちむち鬼さんが可愛いv-238・・・「根性」は治らんやろなぁ

ひいらぎ様

京都を知り尽くした(!?)ひいらぎ様も、節分は未体験でしたか。
確かに一番寒い時期ですから無理はできませんね。
私はとりあえず、吉田神社(+須賀神社)だけは毎年おさえることにしますわ。

ふかみ様

2時間前!!
気合いが違いますね。
1時間前で前列から4〜5列目というところでした。
京都の節分、今年は吉田と廬山寺、来年はどこへ行かれます?
慈照院、行きた〜い!
明日行こうかな。ここでの茶事に招かれることはまずないと思うので、利休さんの首は見られそうもありません(>_<)ゞ

vivasan様

トラバありがとうございます〜。
写真では近そうですが、意外と距離あったんですよ。しかもあの混雑の中で前の方で脚立たててるルール違反!な人もいて、精一杯ちっちゃい背をのばして撮った写真です。
例の豆の寿命ですが、一袋で30年(5組x6年)だったとか?(^^)

夢風庵様

子供でも、あの鬼は恐くなかったのではないかしら?
改心した鬼の方がちょっとこわいし。
根性は死ぬまでなおらんなあ、やっぱし。

そうですね。福豆売ってた方はきっと1袋で30年長生きと言われてたんだ。では100まで長生きは無理かー。
あの鬼でも激しく泣いてる子もいたし、親に肩車されて実況中継してる子もいましたわ。

昨年はこちらの追儺式に行ったのですが、3匹の鬼のグラマーなことといったら、ちょっと笑えました(笑)
花道みたいな所を歩いてくれるので、鬼はよく見えるのですが、やっぱり豆やお餅は拾えませんでした。
また罰が当たりそうだけど、豆撒きはもうちょっと若い人がやってくれないと、遠くにいる者はキャッチできません^^;

vivasan様

あら、やっぱりこんなかわいい鬼でも泣かれましたか〜「(´へ`;
蓬萊豆たくさん食べなくても100歳まで<元気で>長生きしましょうねっ!!

こまち様

豆まき式グッズとして口の大きな袋がいりますねえ。ただし顰蹙買うのは覚悟で^_^;
裃を着た役員さんみたいなおじいさまは、投げずに最前列の人に手渡ししていました。
たしかに遠投できる人材がいりますね。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/40-d5853498
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

廬山寺の節分

今日は節分。 京都御苑、梨木神社の東にある廬山寺に行ってきました。 午後3時から鬼の加持、4時から豆まきが行われました。 日曜日でもあって境内はぎっしりの人でした。 出待ち

新洞学区のピニョ食堂/錦林学区のnoma cafe «  | BLOG TOP |  » 吉田神社・節分祭 2013

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (14)
茶の湯 (394)
茶事(亭主) (84)
茶事(客) (176)
茶会(亭主) (18)
煎茶 (10)
京のグルメ&カフェ (94)
町家ウォッチング (10)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (109)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (65)
京都めぐり2023 (32)
京都めぐり2022 (29)
京都めぐり2021 (30)
京都めぐり2020 (19)
コロナ緊急事態宣言下の京都2020 (12)
京都めぐり2019 (28)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (14)
美術館・博物館 (144)
奈良散歩 (133)
大阪散歩 (1)
着物 (8)
京の祭礼・伝統行事 (60)
祇園祭2023 (9)
祇園祭2022 (11)
祗園祭2021コロナ下 (5)
コロナ下の祇園会2020 (1)
祗園祭2019 (18)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2023 (10)
修二会2022 (8)
コロナ下の修二会2021 (6)
修二会2020 (5)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (11)
京都和菓子の会 (4)
ソウル紀行2023 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (13)
ギャラリー (4)
暮らし (14)
中国茶 (49)
京都の歴史・文化について勉強 (3)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (21)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
ニュージーランド紀行2019 (9)
台北旅行2018 (3)
高野山 (2)
骨董・工芸品 (1)
東京散歩 (2)
諏訪紀行2021 (4)
金沢さんぽ (2)
御所朝茶 (4)
有田2022 (1)
熊野三山巡り (2)
兵庫さんぽ (1)
太宰府 (2)
丹後旅行 (3)
仕覆制作 (5)
信州旅行2023 (2)
京都モダン建築 (3)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR