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2017-06

節分前の夜咄 - 2015.01.28 Wed

昨年末に続いて夜咄第二弾。


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玄関はちょっとばかり節分の雰囲気をだそうと、朝疏水べりでひろった桜の枝に懸想文を。

(懸想文は昔、貴族が内職としてしていた代筆恋文。貴族であることがばれないように水干姿で顔を隠した姿で、今はご近所の須賀神社に節分の日だけ、現れます。節分の風物詩とでも思って下さい。それに懸想文を結ぶのはほんとうは梅の枝です。)


(参考)昨年の節分の写真(須賀神社)


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玄関は福は内のお福さん。(くらた・たまえさん作)
待合には大津絵の鬼、煙草盆はちょっとありふれてるけど、もと氏子だったところの吉田神社の福枡を。


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夜咄グッズもそろってきた。そろったからまたやりたくなるのよね。



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露地行灯セット完了。今回水屋をお手伝いいただいた方は年下だけれどお茶では先輩格の経験豊富な方。燈火係は言うに及ばず、懐石から何からほんまにスムーズで助かった。(自分も水屋としてかくありたし)



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前回火が上手く熾らずに失敗した腰掛け待合いの火鉢も今回は炭をたっぷり早くから入れていたので、茶事が終わるまでしっかりもった。

しかし、この火鉢、もったいないから座敷におくべき、とのご意見が多くて、、、(^_^; 次回座敷バージョンにしてみよう。(一酸化炭素中毒はこわいが)



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だんだん陽がおちてくると炭火はとても美しくなる。前回の夜咄はとても寒かったのに、うまく熾ったこの日はあまり寒くなかったというのも、ご愛敬で、、、


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良い感じに暮れてきた。いよいよ席入り。

今回はお若い方ばかりおよびしたので、座が華やぐ。



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自作の灯籠障子は今回も活躍。手作りするのは不器用ながら楽しいね。

枝折戸のところで手燭の交換。このシーン、ずっと憧れてきて、大好き。


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正客は手燭をもって連客は遅れないように雁行する。この時手燭を膝くらいまでの高さに下げると飛び石が見えやすく歩きやすいのだそうだ。高い位置にもっていくと手燭に目がくらんであしもとがおぼつかない、のは自分で湯桶を出しに行ったとき、実感した。



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雁行する先に、客のがめざすのは茶室の下地窓、すこし手がかりだけあけた躙り口からもれくる灯り。

前茶。
まずはかけつけ一杯の薄茶をおもあいで。この作法、どこまで普通の点前を省略するか亭主の裁量なんだそう。いつもと違うと薄茶点前もなんだかおかしな具合になってしまった。

炭手前は正月に作った自作の羽根を使ってみた。まっすぐ水平になってくれないところが問題。でも暗いからアラは見えにくい。(それがねらい)



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一番苦手な懐石。前日までに下ごしらえはしていたのでまあまあ、スムーズに出せたと思う。今回もバタバタして撮れた写真はこれだけ(酢の物)
最初の一文字ご飯(炊きたての水分の多いご飯がたっとばれる)は、今回圧力鍋10分+蒸らしでわりと良い感じに仕上がった。

若い方はたくさん召し上がってくれるので作りがいがあるというもの。もっとメニューのレパートリーをふやさねばなるまい。(何年主婦やってんねん、、、)



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主菓子は西陣・愛信堂さんの「ハスカップきんとん」。ハスカップの酸味がさわやかで、口に入れた時予想した味を軽く裏切ってくれるのがミソ。愛信堂さん定番のお菓子なのでお店でも買えるし、私、これ好き。


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中立の後、後入りの喚鐘はまだ持っていないので、某金属製品を使用。ゲットしないといけないな、喚鐘も。この前先生のところで喚鐘を叩かしてもらったが、大小中中大の音の大きさが、銅鑼より調整しにくいと思った。要訓練。

今回も竹檠は使わず、李朝の燈火器を。


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夜咄は原則続き薄、お干菓子は金平糖と、打ち物のお福さんでしめた。

燈火の小間はやはり最高だな、雰囲気。自画自賛だが。主客、客同士の心理的距離が近い。自分の娘くらいの人たちとのおしゃべりは自分も若返ったような楽しさがある。これもお茶という共通の話題があればこそ。茶の功徳、ありがたいことだなあ。



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石菖は使わず、白い花、ということで庭の水仙を。

お見送りしてしめて4時間。前回より慣れたのと、水屋がスムーズだったので少し短縮したもののすっかり夜も更けてしまった。ゆっくり燈火をかこんで夜咄、語らうのが醍醐味なのだが、それぞれ明日がある現代人の身、留め炭もそこそこになってしまってスミマセン。


片付けはまた後日、、、ってことで足腰にきた私は楽しい想い出とある種の達成感を胸にいだきつつ早めに就寝しました。夢も見ずに爆睡!






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● COMMENT ●

初めまして

初めまして。こんばんは。
幼子を寝かし付けてから、しぇるさんのブログを拝見しております。
茶道に触れまだまだ日の浅い身ではありますが、こちらのブログを大変興味深く、またとても勉強になり感謝しております。
茶道はもとより、京都へは数えるくらいしか足を踏み入れたことの無い私には京都の街並みの様子も楽しく拝見しております。
インフルエンザが流行っておりますのでお体を大切にお過ごしください。

あかつき様

(面識のあるHNがアカツキさん、他にもお二人おられるので)新しいあかつきさん、こんばんわ。
茶道ブログなのか京都ブログなのか自分でもよくわかりませんが、両方愛しているのはたしかです。
流派のお茶をやったり邪道系あったり、キビシイ面もあれば楽しい面もある、お茶ってほんとにいいですね。
子どもたちが小さいときは休んでいましたので、今から思えば続けておけばもう少し子供にも茶道に興味をもたせられたのに、と残念に思っています。子育てはたいへんかと思いますが、無理のない範囲で是非お茶を続けて下さいマセ。

失礼しました

しぇる様
失礼しました。「あかつき」さんは多数いらっしゃるのですね。紛らわしいので、「おむろ」にしてみました。お華の流派が御室流(仁和寺)なので…。
北陸のかた田舎に住んでおりますが、インターネットでこうしてステキな学びの場があるのは幸せなことですね。子ども達はまだ保育園児で小さいのですがお子さんがお茶会でお運びしたり、おぼつかないお点前で心を込めて一生懸命にお茶点てる姿は感動いたしますね。わが家のチビッコ達はお茶菓子を美味しく頂く専門ですが(笑)。

はじめまして

随分以前(京都にいらっしゃる数年前)から、時々楽しみに拝読しておりましたが、初めてコメントさせていただきます。
いつも楽しく、大変参考になる記事を有難うございます。

夜咄のお茶事…ご準備の段階から、まるでご一緒させていただいているように、わくわく読ませていただきました。
いつもながらの迫力ある臨場感が、とても有難いです(o^^o)

「ハスカップきんとん」…是非、試してみたいです♪

あかつきさん、改め、おむろ様

改HN、了解です。(^_^;
自分の子供には失敗しましたが、現在孫を仕込もうと、絶賛がんばり中。
保育園児のおはこびさんはかわいくていいですね。あれをめざします。
小学生くらいになると、かわいいだけでなく、きりっと、、、、とか、いろいろいまから妄想にふけっていますが、さあ、やってくれるかどうか、、、、σ(^◇^;)

chigusa様

長いことおつきあいぐださっていてありがとうございます。
ほそぼそと続けてこられたのは、やはり中心にお茶と京都があるからでしょうか。
お茶はまだ発展途上中、あれこれ試行錯誤していますが、そのじたばたの過程がなにかのご参考になればうれしいです。調子にのってずにのっているとお叱りを受けるのも、これまた修行かと思いつつ。

ハスカップきんとん、好みは人それぞれかと思いますが、」私はたいへん好きでございますっ!是非。

夜咄、なんとも良い風情ですねえ。それに2回目ともなると、随分と余裕も出てきた様子ですね。さあて、私もこの冬中に一回でもできるかなあ。それにしても、お客様も若い人がいいですね。暗い所で滑って転んだりしたら大変ですものね。
私も今年の初釜で花びら餅を愛信堂に頼みました。代引きで送ってくれるので重宝してます。

そらいろつばめ様

今回は水屋さんのおかげです。一人では夜咄はちょっと無理で、燈火係りが必要です。(上級者になるといけるのかも)ちょうど「なごみ」の特集が夜咄でしたね。露地の燈火をもう少し増やしたいけれど、しまう場所が、、、、
愛信堂さんは宅配も利用できるのですか。今回は電話一本でもってきてくださって大助かりでした(^◇^)


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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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