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2017-10

「書画と白磁、そして民画の世界」〜高麗美術館 - 2013.02.11 Mon

紫竹にあるお気に入り、浅川兄弟と出会った高麗美術館へ。

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今季の展示は「書画と白磁、そして民画の世界〜朝鮮時代の絵画と陶磁」。

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美術館のコレクションの中から書画、白磁、民画の3つのコーナーにわけて。

書画では朝鮮時代後期(日本では江戸末期)の書聖とうたわれた実学者、書芸家・金正喜(号:秋史・チェサ)の書画を中心に。かれの独特な書体は「秋史体」とよばれ、多くの人々が彼の書に感銘を受けたそうです。
でも、彼の書は漢字なのよね。韓国はここ数十年で漢字を捨ててしまった。10数年前にソウルに行ったときには彼らの名刺には必ず漢字の名前が書かれていたのに、最近では名前すら漢字ではなく、すべてハングル。
ハングルも書体によっては美しいと思うけれど、漢字の書には及ばないと思う。
世界遺産に、というほどハングルへの誇りはわかるのだが、漢字をすべてすてていいのか、と思ってしまう。

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(辰砂桃型水滴)

民画は、正統な絵画技法と無縁な自由奔放な民衆の絵画。文字絵とかのたぐいですね。思い切りデフォルメされた虎の絵などは朝鮮時代っぽくっていい。家具や焼物も同じだけれど、緻密さ、完璧さとはほど遠い、どこかゆるみのある脱力したようなフォルムがとても魅力的。

でも、いいな〜と思うのはやはり白磁を中心とした焼物。
15世紀〜の粉青沙器の時代、それにかわり17世紀〜の儒教的思想を映したといわれる白磁全盛の時代の焼物の数々。

なかでも、おお、これは!と思ったのが鉄砂帆船魚文壺。

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そう、高麗美術館のシンボルマークになっているあの帆船の元絵がこれだったんですね。
私は初めてここで見るような気がする。
美術館創始者の鄭詔文氏がとても愛してつねにそばに置いていた壺だそう。

よくみると形はゆがんでいるし、窯の中で土が沸騰したのかでこぼこしているし、あまつさえ穴まであいている。
日本の陶工ならこんなもの絶対世に出さないだろうと思うのに、とても心惹かれるのはなぜだろう。
この帆船のヘタウマ感はどうだ。一目見たら忘れられないよね。この(飛んでる?)魚がユーモラスでなんともいえない。(この魚が飛び跳ねる動画が美術館HPのtopで見られます!)

白磁の大壺にしても、どこかかしいでいるし完璧なシンメトリーではないのに、それがゆえに魅力的なのは、人間がちょっとしたゆらぎに心地よさを感じるから?

他にも栗鼠の耳が付いた葡萄文扁壺とか、中が硯になっている青白磁の瓜とか。
粉青では三島や伊羅保か井戸かといった茶碗もあって、ついついなめるようにみてしまふ
w( ̄▽ ̄)w(←ガラスにへばりつく、の図)

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やっぱり、ここはいいわ〜とほっとして外に出ると、紫竹あたり、吹雪いていました。


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