topimage

2017-06

修二会2015・その3〜食作法・日中上堂 - 2015.03.16 Mon

深夜のお水取りの行法明けの朝。


P31301993.jpg



昨夜の寒さがウソのような暖かさ。遠景に大仏殿の屋根を背負う桜の木々も枝が薄紅色に染まってきた。



P31302023.jpg



修二会もあと2日を残すのみの二月堂。



P31302003.jpg


向かいの東大寺開山・良弁(ろうべん)僧正を祀る開山堂には有名な椿、糊こぼしがある。庭には燃えたあとのお松明が飾られている。



P31302043.jpg



昨夜深夜にご香水をくみ上げるためあけられた若狭井の閼伽井屋はもうすでにしんと静かにしずまっている。

くみ上げの日にはここの入り口の上に「蜂の巣」とよばれる独特の大きな御幣が飾られるのだが、これは誰が取ってもよいそうで、飾られるとすぐになくなってしまうのだそうだ。飾る時間は秘密なのだそうで、、、一度見てみたいものだな。


P31302063.jpg



練行衆参籠所向かいの湯殿。ここでは練行衆の食事がつくられる。白い法衣のかたは湯屋をとりしきる駈士さんかな。



P31302073.jpg


参籠所すぐ横の練行衆が上堂する通り道、北の回廊階段には今夜のお松明がすでに準備されている。


P31302103.jpg


回廊階段の上。ここをあのお松明がゆっくりと登っていくのだ。



P31302113.jpg



参籠宿舎。練行衆だけでなく童子たちもおこもりする。



P31302093.jpg


修二会のもう一つの(個人的)お楽しみは食堂での食作法を垣間見ること、その周辺の童子さんたちの働きをみること。なので12時前には食堂の前に待機。



P31302143.jpg



食事の後には練行衆はそれぞれ食事からとりわけたものを閼伽井屋の屋根に向かって投げる。この生飯(さば)は鬼神・餓鬼に供え、鳥獣に施すという意味だが、すでに施しを享受している頭の良い奴もいる(^_^;




P31302173.jpg



おそらく食堂にともすお灯明の種火をはこぶ童子さん。この竹のミニ手桶、いいですね〜。



P31302193.jpg


練行衆たちは南の入り口から入室される。



P31302243.jpg


食堂に運び込まれるこれは湯桶かな。

食作法も勤行のひとつなのですぐに食されるわけではなく、長いお祈りのあと作法によってすすめられる。終始無言。外で耳をすませていると鐘の音や声明の声、(まだ聞いたことがないが)おかわりを求めるときに箸で机を叩く音、などなかなか味わい深い。長年かよっておられる人は声明の部分を聞いて進行状況がわかるという。



P31302263.jpg


湯屋から運び込まれるおそらく汁。



P31302283.jpg



重そうだ。



P31302323.jpg



樽を運び出す老童子。ええ味だしておられる。このご奉仕に誇りを感じて長年たずさわって来られたのだろう。


P31302343.jpg



樽や鍋を運び込むときにちらっと中に座っておられる練行衆の姿を垣間見ることができる。1日一回のみの食事、深夜(明け方)の勤行が終わり下堂するまで食べるものはおろか一滴の水も飲まないのだ。



P31302403.jpg


どうやら食作法がおわったらしい。童子たちがそれぞれの練行衆の紋のついた漆塗の丸桶に食器をさげてくる。


P31302443.jpg


湯桶もさがってくる。おこもりの童子さんの家族が声をかけるとふっと顔もゆるむ。このきびしい参籠もあと2日でおわりだ。


P31302463.jpg



飯器もさがってくる。飯につきさしたしゃもじが独特。



P31302483.jpg


長い柄杓は、童子が食事の前に三本もってくるっと回って開始の合図、1本もってくるっとまわって終了の合図となるもの。



P31302513.jpg



生飯を投げ終えた練行衆が食堂の一画にある鬼子母神の前に並び、参籠所に帰っていく。この鬼子母神の前に植えられているのが鬼子母神のシンボル、石榴の木だということを今年初めて知った。



P31302553.jpg



やがて日中のお勤めに上堂していかれるが、私は茶所でちょっと休憩。



P31302563.jpg



今年は12日ゆえお松明を身近で見ることあたわず、お松明の燃えさしがゲットできなかった。でもここにくればあると思ってたのよ。お持ち帰り用の新聞紙もおいてある心配り。


P31302643.jpg



随時補充されるので、取りそびれた方はこちらでどうぞ。燃えた杉の良い香りがする。(家人にいわせればただ焦げ臭い(-_-;))これは家に飾っておくと1〜2週間はほのかに香り気分がよい。



P31302593.jpg



修二会後半のみ、火が入る二月堂の大釜。お茶と甘酒をいただく。


P31302613.jpg


局の中に入るとあの独特の有名な声明「南無観 南無観 南無観、、、、」がきこえてくる。南無観自在菩薩が南無観自在になり、さらに南無観になる最後のパート。表の西の局では激しい五体投地もみることができる。



P31302623.jpg



茶所の上には若狭井を献じた遠敷(おにゅう)明神を祀る神社。練行衆が参籠の初めと終わりに社参する三社のうちの一つ。



P31302663.jpg



二月堂からみる大仏殿も遙かな奈良市街も春の気配だ。関西ではお水取りがすんだら春がくるといわれているがまさしくそのとおりだな。


P31302693.jpg


そうこうするうちに日中の勤行がおわり、参籠所へもどられる練行衆。カラス天狗がわるさをしないように「手水〜手水〜」とよばわりながら走ってかけおりる深夜の下堂とちがって、のどかな感じ。




P31302213.jpg


私も裏参道を通って帰ろう。

かくして1200年以上一度も途絶えることなく続けられた不退の行法、今年も無事おわった。

天下泰安、万民豊楽、五穀豊穣、、、南無観、南無観、、、、、





関連記事

● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

二月堂、あの階段、坂

独特ですよね~

奈良の文化って

京都とは、また、違って素晴らしいですね^^

高兄様

もっといいカメラを持っていきたかったんですがね〜、重すぎて(といってもたいしたことない)コンデジに日和りました。きっと高兄様ならもっとうまく料理できるようなシャッターチャンスがてんこ盛りですよ、お水取り。

奈良は大好き。あ、京都も好きよ。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/435-08534d2a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

またまた善き哉、茶のご縁〜跡見の茶会@紫野 «  | BLOG TOP |  » 修二会2015・その2〜お水取り

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (7)
茶の湯 (204)
茶事(亭主) (24)
茶事(客) (57)
京のグルメ&カフェ (49)
町家ウォッチング (7)
弘道館 (6)
岡崎暮らし (48)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (31)
京都めぐり2017 (17)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (8)
美術館・博物館 (47)
奈良散歩 (18)
大阪散歩 (1)
着物 (6)
京の祭礼・伝統行事 (35)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (2)
京都和菓子の会 (3)
パリ紀行2014 (7)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
京都でお遊び (5)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
古筆 (1)
ノルウェー紀行2016 (4)
中国茶 (21)
ギャラリー (3)
暮らし (4)
京都の歴史・文化について勉強 (1)
過去ブログ終了について (0)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR